故・渥美清さん主演映画『男はつらいよ』(山田洋次監督)の誕生50周年プロジェクトが始動し、第50作目となる新作映画『男はつらいよ 50 おかえり、寅さん』(来年12月27日公開)の製作が9月に発表されたのですが、その作品に女優・モデルの“ゴクミ”こと後藤久美子さん(ごとう・くみこ 44歳)が出演し、1995年以来23年ぶりに女優復帰することが明らかになりました。
後藤久美子さんは1995年から、当時F1レーサーとして活躍していたフランス人のジャン・アレジさん(54)と交際し、1996年よりフランスに移住して同居生活をスタートさせました。
後藤久美子さんとジャン・アレジさんは、ヨーロッパでは比較的多い未入籍の事実婚夫婦で、1996年11月に第1子となる長女でモデルのエレナ・アレジ・後藤さん(本名=エレナ・舞乃・アレジ 20歳)、1999年9月に長男でレーシングドライバーのジュリアーノ・龍・アレジさん(19)、2007年2月に次男のジョン・龍司・アレジさん(11)が誕生しています。
<↓の画像は、後藤久美子さんと夫ジャン・アレジさんのツーショット写真>
<↓の画像は、子供たちの写真>
自宅はスイスの都市・ジュネーヴにあり、その他にもフランス・パリ、モナコ、アメリカ・ニューヨークにも家を持ち、後藤久美子さんは日本を離れてから「家族優先」という姿勢を崩さず、芸能事務所『オスカープロモーション』に籍を置いて様々なCMなどには出演していますが、ドラマや映画などへの出演オファーは受けることなく、「専業主婦ですから、仕事はその範囲で」というマイルールを貫き続けていたそうです。
そんな後藤久美子さんが移住前、最後に出演した映画が1995年12月公開のシリーズ48作目『男はつらいよ 寅次郎紅の花』でした。
<↓の画像は、『男はつらいよ 寅次郎紅の花』出演の後藤久美子さんらの写真>
今作は渥美清さんが生前最後に出演した遺作で、後藤久美子さんにとっては5本目となる『男はつらいよ』シリーズへの出演となっていました。
後藤久美子さんが初登場したのは1989年公開の42作目『男はつらいよ ぼくの伯父さん』で、当時15歳だった後藤さんはシリーズ最年少でマドンナ役に抜擢されました。
後藤久美子さんが演じたのは、“寅さん”こと車寅次郎の甥・諏訪満男(吉岡秀隆さん)の高校時代の初恋相手・及川泉役で、48作目では満男が泉と別の男性の結婚式を妨害し、次回作で2人が結婚するというストーリー構想だったと山田洋次監督が明かしています。
<↓の画像は、『男はつらいよ』シリーズに出演していた後藤久美子さんの写真>
しかし、渥美清さんが亡くなられたことでそれは幻のものとなり、49作目として1997年11月公開の『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』は、別のストーリーが描かれることになりました。
それから早20年以上が経ち、山田洋次監督はシリーズ最終作となる50作目を製作することを今年発表し、この作品には寅さんの妹・さくらを演じた倍長智恵子さんのほか、吉岡秀隆さん、前田吟さんらシリーズのレギュラー陣も出演するとし、さらに「今まで登場した1人1人、全ての俳優に観客は出会えると思います」と山田監督は語っていました。
『女性セブン』によると、「山田洋次監督のたっての希望で、後藤さんに出演依頼を猛プッシュ」したことで出演が決まり、50作目では小説家になった満男のサイン会に泉が訪れ、再会を果たすというストーリーになっているそうです。
<↓の画像は、『男はつらいよ』50作目の撮影に参加している後藤久美子さん、山田洋次監督の写真>
また、後藤久美子さんの知人によれば、後藤さんは渥美清さんが亡くなった後に製作された49作目への出演オファーは、悩んだ末に断っていたといい、日本を離れてからはどんなにやりたい仕事でも家族優先として、ドラマや映画への出演オファーは受けなかったといい、「1番下の子はまだ小学生ですし、後藤さんが日本で撮影するドラマや映画出演をOKするとは今も信じがたいくらい。米倉涼子さん(43)や上戸彩さん(33)と同じ事務所ですが、彼女だけは治外法権というか特別でしたから…」
と語っています。
こうした話も出ている中で、後藤久美子さんが23年ぶりに女優復帰を果たすことに対してネット上では、
- ん〜やっぱり今更って感じだなあ〜
- ゴクミは美人さんだし存在感はあるけど、演技力に関してはちょっと…。20年たったとしても、変わらないと思うんですけどね。
- 美しさには誰もが負けるけど、演技力はないと思う。そもそも結婚してから演技したことないし。ママはアイドルは面白かったけどね。演技ではなく、雑誌の表紙で十分。
- ゴクミが女優復帰する理由は、日本の芸能界への売り込みに失敗した、老け顔の娘の再売り込みの為じゃないの?
- 新作の男はつらいよは、現在の時間軸で過去の寅さんを回想する脚本らしいので、満男との恋の行方の顛末を描くために、ゴクミの出演がどうしても必要だったんだろう。
- え、泉ちゃん出てくれるんだ!これはうれしい。母の夏木マリさんと父の寺尾聰さんもぜひ。それにしても、満男は小説家になったんかいw
- 寅さんがいない寅さんか、、ゴクミよりも山田組がそれをどうやるのかに興味がある。CGとは対極にある映画を作ってきた人達だからね。満男が小説家って、、三丁目の夕日かい
などのコメントが寄せられています。
後藤久美子さんは小学5年生の時からモデルとして活動を始め、その後女優デビューも果たし、「国民的美少女」として大きな注目を集めることになり、美少女ブームを巻き起こしたことがきっかけで、オスカーは1987年から『全日本国民的美少女コンテスト』を開催しています。
<↓の画像は、昔の後藤久美子さんの写真>
見た目の美しさは高い評価を受けていた一方で、女優としてはそこまでだったことから、『男はつらいよ』の50作目で女優復帰することに対しては批判的な声も上がっているのですが、満男と泉のその後が描かれる様子なので、同シリーズのファンからは楽しみといった声が上がっています。
また、後藤久美子さんが女優復帰を果たすのは、昨年9月にモデルデビューを果たしたエレナさんを売り込む目的もあるのではないかといった憶測も出ており、エレナさんは現在雑誌のモデルを務めているほか、今年7月末には『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の「豪華すぎる2世が大集合SP」でテレビ初出演を果たしました。
<↓の画像が、『踊る!さんま御殿!!』に出演した長女・エレナさんの写真>
その後8月には後藤久美子さんが『梅沢富美男のズバッと聞きます!SP』(フジテレビ系)で13年ぶりにバラエティ番組に出演し、今回で最初で最後という親子共演も実現していました。
<↓の画像は、雑誌撮影での後藤久美子さんとエレナさんのツーショット写真>
『さんま御殿』では、「お母さんはマジメな人でルールを守る。私がルールをブレークすると、いつも怒って『信じられない』って」「友だちの誕生日パーティにも行けない」などと、厳しすぎる後藤久美子さんに対する不満を連発し、10月30日放送の『さんま御殿』にも再出演していました。
こうしたバラエティ番組への出演によって、ちょっとした注目は集めているのですが、エレナさん自身にはあまり魅力が感じられないとして、典型的な「親の七光り」だと揶揄されています。
現在もエレナさんは後藤久美子さんと雑誌の撮影などで共演するなど、「後藤久美子の娘」としてメディア露出をしており、『男はつらいよ』に後藤久美子さんが出演するということは、エレナさんもバーター(抱き合わせ)出演するのではないかという声もネット上では上がっているのですが、果たしてそういった形になるのか否かにも注目したいところですね。