昨年春に公開された東日本大震災を題材としたドキュメンタリー映画『ガレキとラジオ』でヤラセがあったと朝日新聞が今日5日に報じています。
そしてこの報道を知った、同映画でナレーションを務めた俳優の役所広司さん(58)が、自身のブログで怒りをあらわにしています。
果たしてこの映画でどのようなヤラセがあり、役所さんはブログでどのような事を綴っているのでしょうか…。
【以下引用】
俳優の役所広司が5日にオフィシャルブログを更新し、ナレーションを務めたドキュメンタリー映画『ガレキとラジオ』での“やらせ”に「この映画は、今後二度と上映されるべきものではありません」と現在の心境をつづった。
同作には、東日本大震災で娘と孫と亡くした女性がラジオで励まされる場面があるが、女性は実際にはラジオを聞いておらず、撮影時にラジオを聞いていたのはスタッフの演出だったことなどが明らかになっている。
役所は、報道に触れた時のことを「記事を読んで愕然としました」と振り返ると、「この映画のナレーションの依頼を受けたのは、まだ被災地で撮影が続いている時期の事でした。
完成したこの映画を劇場公開し、その収益金は南三陸町に寄付されるという企画でした。
企画の内容と何よりも私も被災された皆さんの何らかの役に立てるかも知れない、と、喜んでボランティアで参加しました。
自分自身、このような趣旨の作品に出会えたことを幸せに感じました。
俳優という仕事をしていて良かったとも思いました」とナレーションを引き受けるまでの経緯を説明して、当時の心境を告白。
だが、やらせともいえる行き過ぎた演出が明らかになり、「この映画を、支援の心を持って観て下さった観客の皆さんは、さぞ憤慨されていることでしょう」とつづると、「そしてご遺族のご遺体が見つからない苦しみに加え、ドキュメンタリーでやってはならない演出で出演された女性の方に、新たな苦しみを与えてしまったこの映画は、今後二度と上映されるべきものではありません」と怒りをにじませつつ、キッパリ。
「僕もこの映画作りに参加した人間として、とても悲しく思います」と胸中を明かした。
続けて役所は「この映画にボランティアとして協力して下さった方は沢山いらっしゃると思います。
長い時間を掛けて現地で車に寝泊まりして撮影を敢行したスタッフの苦労は、ドキュメンタリー映画でやってはならない演出で全てが無になってしまいました。
真実の部分は多々あると思いますが、この『ヤラセ』の部分の演出を知っていて作品を完成させた制作側に、大きな責任があると思っています」と制作陣を批判した。
「この映画が世に出てしまったことが残念でなりません」という役所。
「この作品に参加した人間として、作り手側の志が高かったことは信じています。
だからこそ、この作品の身の引き方として不足、欠点のないよう締めくくって頂きたいと心から思っています」と同記事を結んでいる。
同作は博報堂が企画・制作を務め、南三陸町に生まれた素人ラジオ局「FMみなさん」の活動に密着したドキュメンタリー。
同作の梅村太郎監督、塚原一成監督は、一連の騒動について「ドキュメンタリーとして許される範囲の『演出』として考えておりました。
しかし、それがドキュメンタリーを逸脱したものだというご指摘は真摯に受け止めたいと思います」との見解を明かしている。
(↓の画像が、梅村太郎監督の写真)
(↓の画像が、塚原一成監督の写真)
【引用元:シネマトゥデイ】
これにネットでは、
「役所さんがブログやってたのが個人的に一番のニュース」
「震災詐欺の片棒担がされたわけか。それはキレるのも分かる」
「代わりにダイワハウスCM一挙放送で」
「両監督の名前を検索したら映画監督とは名ばかりで博報堂の社員とテレビ屋じゃねーか。そりゃあヤラセに罪悪感なんてあるわけないわな」
「災害ビジネスですね」
などのコメントがありました。
ドキュメンタリー作品で、かつあのような大きな被害があった東日本大震災を題材とした映画で、まさかこのようなヤラセがあったとは驚きですよね。
普段は温厚で、このように怒りをあらわにすることがない役所さんが怒り厳しいことを言うのも無理はありません。
梅村太郎監督と塚原一成監督には、一刻も早くヤラセ・演出があったことを謝罪をしてもらいたいですね。