女優・広瀬すずさん(本名=大石鈴華 20歳)が、大手不動産会社『レオパレス21』とCM契約をめぐってトラブルになっていたと週刊誌『週刊新潮』が報じており、ネット上では広瀬さんに同情の声が集まっています。
広瀬すずさんは2012年8月に『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2012」でグランプリを受賞し芸能界デビューを果たし、同年に『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)で初のテレビ出演(姉・広瀬アリスさんとの共演)、同12月には「進研ゼミ高校講座」(ベネッセコーポレーション)のCMに初出演しました。
昨年には大手企業15社のCMに出演し、『2018女性タレントCM起用社数ランキング』では乃木坂46・白石麻衣さんに次いで単独2位にランクインするほどで、同年代の女優の中でもトップクラスの人気、知名度を誇っています。
2015年には『レオパレス21』のCMイメージキャラクターに抜擢されており、『レオパレス21』はこれまでに、女優・田中麗奈さん、藤原紀香さん、堀北真希さん、星野真里さん、元水泳選手の北島康介さん、俳優の伊藤淳史さん、田中圭さん、塚本高史さん、小池徹平さんなど、著名人を多数起用している大手企業でした。
しかし、『レオパレス21』の物件に施工不良があることが昨年春ごろに表沙汰となり、それ以降、広瀬すずさんの所属事務所『フォスタープラス』と『レオパレス21』は、CM契約をめぐって熾烈な争いを繰り広げていたと『週刊新潮』は伝えています。
トラブルの発端となったのは、2017年12月~今年2月まで3回にわたって『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)が放送した特集で、広瀬すずさんの事務所サイドがそれを認知したのが昨年6月ごろで、第2弾の放送後だったそうです。
事務所サイドは認知後、キャスティング会社を通じて不安を抱いていることを伝えたところ、『レオパレス21』は「大きな問題にはならない」と回答したそうなのですが、昨年6月には『レオパレス21』側の自粛という形でテレビCMの放映がストップしたとのことです。
広告代理店関係者は、「今年の2月5日、『ガイアの夜明け』第3弾が放映されました。ここで広瀬の事務所が態度を明確にします。広瀬のイメージ低下とほかのCM出演企業への配慮から、レオパレスにCM契約中止を申し入れました」
と裏側を明かしています。
双方の間で取り交わされたCM契約には、「どちらかが不祥事を起こし、社会的信頼を失墜させた場合は契約破棄できる」という条項があったそうですが、『レオパレス21』側は「まだ契約期間中だ。違約金を請求する」と強硬な態度を見せたといいます。
一方で、国土交通省が『レオパレス21』が施工したアパートに耐火性能などに不備がある物件を確認したと発表すると、同社の社長は同日に謝罪会見を開いており、広瀬すずさん側はこうした対応に激怒し、逆に謝罪や違約金を要求することにしたそうです。
広瀬すずさん側が激怒した背景には、数年前に別の不動産関連企業からCMオファーがあった際、『レオパレス21』側の「一生、応援します」という言葉を受けてオファーを蹴った経緯があるためだといい、「レオパレスとの契約はCMやウェブムービーなどを入れて3000万円以上ですが、広瀬側はそれと同程度の違約金を求めるようです」
と前出の関係者は語っています。
そして、2月下旬に広瀬すずさんの事務所と『レオパレス21』は話し合いの場を持ったそうなのですが、『週刊新潮』が双方にその結果を確認したところ、「契約内容にかかわるのでお答えできません」と答えるのみだったとしています。
この報道に対してネット上では、
- これは広瀬側はちょっと気の毒
- これは、すずさん側が被害者だわ。レオパレスが、頭おかしい。
- 新人タレントは、CMを選べないから事務所がしっかりと選ぶべきだが、あの時点ではレオパレスを除外は無理。
企業の不正をタレントに押し付けてはいけない - よく芸能人が不祥事を起こしたらスポンサーから違約金を請求されるなんて話を聞くけど、当然逆があって然るべき問題。
- 企業の不正がCMに出ているタレントのイメージをそこなうのだから違約金払っても良いと思う。
- “いい部屋ネット”に出演中のタレントもそろそろ離脱の準備を始めたほうがいいんじゃないの?
- CMの出演者が不祥事を起こしたときは企業が損害を請求するのに対し、企業側の都合で自粛した場合に出演者に何の手当もしないのは、契約という名の一方的な服従
- ここ数年の話ではなく、15年くらい前からブラックな話はあったけどね。芸能事務所のガバナンスもどうかな?次は何とか建託とか?
などのコメントが寄せられており、広瀬すずさんに対して同情の声が上がっています。
『レオパレス21』が施工のアパートは、隣人が使用している携帯電話のクリック音やティッシュを取る音が聞こえる、壁ドンしたら壁に穴が空いたなどと壁が薄いことを散々ネタにされており、そうした壁の薄さにまつわる噂話は「レオパレス伝説」などと呼ばれていました。
そして、実際に『ガイアの夜明け』で様々な問題が暴かれ、その後の調査などによって、1993年~2001年にかけて建設の物件では、部屋を区切る壁や外壁に設計図と異なる材料を使用し、耐火構造が基準値に満たしていないなどの不備が発覚した結果、特に危険性が高い641棟に暮らす約7700人が転居を求められています。
また、これらは2006年5月まで会社のトップだった社長による指示のもと行われていたことなども判明しています。
こうしたトラブルが表沙汰になったことで、広瀬すずさんサイドがCM契約打ち切りを申し入れ、違約金、損害賠償の支払いなどを求めるのは当然でしょうね。
広瀬すずさん出演のCM放送は昨年6月から中止しているとのことですが、広瀬すずさんは2015年10月から2年半以上にわたって『レオパレス21』のCMイメージキャラクターを務めており、10代~20代前半の若い人たちは『レオパレス21』と聞いて広瀬さんを連想する人も多いとみられるので、広瀬さんのイメージに傷を付けた代償としてそれ相応の賠償をする必要があるのではないかと思いますね。