昨年6月公開の映画『海街diary』(是枝裕和監督)で綾瀬はるかさんらとともに主演を務め、『第89回キネマ旬報ベストテン』や『第39回日本アカデミー賞』などの映画賞で新人賞を受賞し、現在最も注目されている女優の1人である広瀬すずさん(17)。
そんな広瀬さんの単独初主演映画『ちはやふる 上の句』が19日より公開され、公開2日間(19・20日)の動員数と興行収入が発表されました。
22日発表の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)によると、1位を獲得したのは3週連続で『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』で、週末2日間の成績は、動員数34万7137人、興行収入が3億9992万9400円となり、21日の時点で累計興行収入が20億円を突破。
2位には、アニメ化もされた人気コミックが原作で、藤原竜也さんと有村架純さんが共演で実写映画化されたSFミステリー『僕だけがいない街』が初登場し、全国329スクリーンで公開され、動員数は16万9500人、興行収入は2億2170万6200円と好スタートを切りました。
3位には先週2位にランクインしていたディズニー・アニメーション映画『アーロと少年』がランクインし、4位初登場となったのが『ちはやふる 上の句』。
公開スクリーン数は298と大規模の公開となっており、広瀬さんなどのメインキャストが様々なメディアに露出するなど、大々的に宣伝もされていたことから好スタートに期待されていましたが、2日間の動員数は14万6299人、興行収入は1億7901万8300円と2億円に届かず。
<↓の画像は、実写映画『ちはやふる』のポスタービジュアル>
広瀬さん主演で実写映画化された『ちはやふる』は、女性向け漫画雑誌『BE・LOVE』で連載中の末次由紀さん原作の同名少女漫画を原作としており、単行本の発行部数は累計1600万部を突破しており、2011年と2013年にはアニメ化されて日本テレビ系等で放送されていました。
広瀬さんの他には、野村周平さんや真剣佑さんといった若手イケメン俳優が出演し、この映画は2部作でかなり気合が入っている作品であるものの、このような結果となってしまったわけですが、これは完全な期待はずれで、このまま前編の動員が伸びなければ後編も赤字は決定で、悲惨な結果が待っています。
その一方で、広瀬さんと年齢が近く、映画やドラマに引っ張りだこの有村さんがヒロインを務める『僕だけがいない街』は公開2日間の興行収入が2億円を突破し、初登場2位となったわけですが、ニュースサイト『サイゾーウーマン』が23日に報じている記事によると、現在の映画界ではヒロイン役を考える際、一番最初に名前が挙がるのが広瀬さんと有村さん、昨年上半期に放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』で主演を務めた土屋太鳳さんのようです。
<↓の画像は、実写映画『僕だけがいない街』で共演の藤原竜也さんと有村架純さん>
この3人は若手女優の中でも存在感があり、視聴率や集客力といった数字を持っている方たちで、その中でもトップに立っているのが広瀬さんだったようなのですが、今回の『ちはやふる 上の句』の結果によって、映画の成績では少しさを付けられたかもしれないといいます。
土屋さんは昨年12月公開の実写映画『orange』で主演を務め、この作品の公開2日間の動員数は26万1779人、興行収入が3億1177万8900円で初登場1位好スタートを切っており、広瀬さんは完全に有村さんと土屋さんに差を付けられてしまったわけですが、広瀬さんだけに責任があるわけではなく、作品自体の内容やプロモーション、共演者などの要因が考えられるものの、期待作がこのような微妙なスタートとなったことから、広瀬さんの評価に影響を与えるかもしれないようです。
<↓の画像は、実写映画『orange』で共演の山崎賢人さんと土屋太鳳さん>
『ちはやふる』の実写映画化にあたっては原作ファンから多くの批判が寄せられており、原作の主人公と広瀬さんのイメージには大きな開きがあることや、広瀬さんは昨年6月に『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の人気コーナー「新食わず嫌い王決定戦」に出演した際、音声や照明スタッフを軽視するような発言をしたことから猛バッシングを浴び、その後も様々な噂の浮上によってイメージがあまり良くないことから、広瀬さんが主演を務めることに対して拒否反応を示している方が多くいました。
そうしたことも数字の伸びがイマイチな要因になっているのではないかと考えられるのですが、実際に作品に対する評価はどうなのか映画情報やレビューの総合サイト『Yahoo!映画』で確認したところ、23日16時の時点で5点満点中【3.88点】と好評価されており、映画の内容、配役に対しても良かったというコメントが多く寄せられています。
公開2日間のランキングでは残念ながら4位という結果に終わってしまいましたが、今週から春休みに入る学生は多く、それによってこれから数字を伸ばす可能性もあることから、引き続き注目したいですね。