女優・広瀬すずさん(25)の主演映画『水は海に向かって流れる』(前田哲監督)の興行収入が伸び悩み、過去最低の黒歴史作品になる可能性があると『日刊ゲンダイ』が報じています。
『水は海に向かって流れる』は、『別冊少年マガジン』で連載されていた同名漫画の実写化で、個性豊かな人たちが暮らすシェアハウスの日常を描いた内容となっており、原作の主人公で高校1年の熊沢直達役を大西利空さん(17)、26歳のOLで「恋愛はしない」としている榊千紗役を広瀬すずさん、その他に高良健吾さん、戸塚純貴さん、當真あみさん、勝村政信さん、北村有起哉さん、坂井真紀さん、生瀬勝久さん等が出演しています。
メガホンをとったのは、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『老後の資金がありません!』『そして、バトンは渡された』『ロストケア』『大名倒産』などを手掛けている前田哲監督です。
脚本は、『1リットルの涙』『花燃ゆ』『忘却のサチコ』『あなたには帰る家がある』『凪のお暇』『妻、小学生になる。』など、数々のドラマを手掛けている人気脚本家・大島里美さんが担当しています。
作品は6月9日から全国約270館とそこそこの規模で公開がスタートし、日刊ゲンダイによれば公開3日間の興行成績は、観客動員数が約6万4,000人、興行収入は約9,900万円と1億円にも届かず、現状の数字から最終興行収入は3億円台後半ぐらいと推測されているといいます。
広瀬すずさんはこれまで、主演映画であまり良い結果を残させていないと日刊ゲンダイは指摘し、2020年3月公開の『一度死んでみた』は最終興行収入が約4.7億円、今年3月公開の『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』も公開1ヶ月経過時点で累計興行収入が6.1億円となっています。
それに続いて『水は海に向かって流れる』も興行収入が伸び悩み、黒歴史になる可能性があるとし、この映画がコケた原因として日刊ゲンダイはそもそものキャスティングミスを挙げています。
芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、「広瀬が演じ『恋愛をしないと宣言し、感情を封印した26歳のOL』が、あまりにも本人の実生活とかけ離れているため、ストーリーに感情移入できないと口にする人が多い。広瀬と山﨑賢人の”半同棲”が公になったのは昨年の6月半ば。この頃にはもう企画は進行中だったわけで、製作側にとっては何とも運の悪い結果となってしまった。」
と指摘しています。
広瀬すずさんと山﨑賢人さんはその後も順調に交際を続け、広瀬さんの新居に出入りする山崎さんの姿を週刊文春が4月にキャッチしており、この報道が追い打ちをかけたとしています。
さらに、「映画関係者たちは今年3月に公開された『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』の影響も口にする。この映画で広瀬は嵐・櫻井翔とバディなのだが、ジャニーズ事務所の一連の性加害騒動に対する櫻井の不誠実さが『水は海に向かって流れる』にまで影響を及ぼしている」
としています。
この報道を受けてネット上では、
- そんな映画が上映されている事すら知らなかったわ
- そもそも女優としての実力不足
- 広瀬すずってなんかあんまりいい作品に出ない気がする。どれもパッとしないというかピンとこないというか。美しいし演技力もあるだろうにもったいない。
- 新鮮さを感じない。若い時から出ているから飽きた
- 単純に予告映像見ても本編見たいと思わなかった。口コミ良ければと思ったけど、それも微妙そうだし。キャストうんぬんというより、題材に惹かれないだけでは?
- 本人の実生活と役柄は離れていて当然でしょ。それよりも、恋愛しないOLという役柄に目新しさが皆無なのが原因では…
- 「流浪の月」といい文芸映画に拘り女優の格を挙げようとしているのが逆効果になっている。是枝裕和の評価など当てにしてはだめ、松岡茉優もそれで天狗になり駄目になった。
カルタの映画…タイトル忘れたが初心に戻った方が良い。 - ただ単に面白くなかった。キャスティングもイマイチであるけど脚本が糞。生瀬さんら脇はいいのに活かせてない。
何故広瀬すずで行こうと思ったのか不思議。プロデューサーの責任が大きいと思う。 - 広瀬すずもある意味キムタク同様、何をやっても広瀬すず。大泉洋も同類だが、映画やドラマにそれなりに馴染んでいる。もっと違う役を演じて幅を広げると馴染めるようになれるだろ
などの声が上がっています。
広瀬すずさんは2016以降、実写映画『ちはやふる』シリーズや『海街diary』で高い評価を受けましたが、ドラマも含めてまだ大ヒットと言えるほどの作品は無く、今年1月期放送の連ドラ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)も、全10話の平均世帯視聴率は6.3%と伸び悩み、コア層(13~49歳男女)の視聴率も2%台で推移という微妙な結果でした。
女優としての演技力に対する評価は決して低くはないと感じますが、作品選びにも問題があるのか、良い結果を残せていない状態がしばらく続いています。
日刊ゲンダイは『水は海に向かって流れる』がコケた要因として、山﨑賢人さんとの交際報道を挙げており、多少のファン離れはあったとみられますが、それだけで数字に大きな影響が及ぶとは思えないですね。
『水は海に向かって流れる』はテレビなどでの宣伝量も少なかったようですし、内容からそこまでの数字が見込める作品ではないとの声もあり、作品自体の評価も映画の各レビューサイト(Filmarks・Yahoo!映画・映画.com)で見てみると5点満点中3.5点以上を獲得していて、興行成績はイマイチではあるものの、今作が過去最低の黒歴史作品になるということはないでしょう。
そんな広瀬すずさんは今後も、10月公開の音楽映画『キリエのうた』(岩井俊二監督)に出演するほか、来年公開の『片思い世界』(土井裕泰監督)は清原果耶さん、杉咲花さんとのトリプル主演で、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)でヒロインを務めた3人が顔を揃え、脚本は坂元裕二さんが手掛けるとのことで大きな注目を集めており、現状ではあまり良い結果を残せていないものの、これからに期待したいですね。