年末年始に放送された特番の視聴率が発表され、『第72回 NHK紅白歌合戦』が過去最低の視聴率を記録していたほか、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけないシリーズ』に代わり、初めて放送された『笑って年越したい!笑う大晦日』(日本テレビ系)が“大コケ”していたことが明らかになっています。
『第72回 NHK紅白歌合戦』の視聴率(関東地区)は、第1部(19時30分~20時55分)が平均世帯視聴率31.5%(2020年は34.2%)、個人視聴率は23.4%(同25.0%)、第2部(21時~23時45分)は世帯視聴率34.3%(同40.3%)、個人視聴率24.8%(同29.6%)でした。
1989年に2部制になって以降では、第1部の世帯視聴率はワースト4位、第2部は歴代最低の数字で、2019年に記録した当時過去最低の37.3%から4%も数字を落としています。
なお、紅白は地上波放送に加えて、同時見逃し配信サービス『NHKプラス』でも配信されています。
『笑ってはいけないシリーズ』に代わり初放送された『笑って年越したい!笑う大晦日』は、前半(18時30分~21時)の平均世帯視聴率が7.2%、個人視聴率が5.1%、後半(21時~24時30分)は世帯視聴率5.6%、個人視聴率3.5%でした。
同枠で2020年に放送された『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』は、第1部が平均世帯視聴率17.6%、第2部は14.1%で、紅白の裏番組としては2010年から11年連続でトップでしたが、『笑う大晦日』が大きく数字を落として1位から陥落しました。
『笑う大晦日』を抜いて民放トップに躍り出たのは、『ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子&徹子&羽鳥玉川&新庄BIGBOSSの会』(テレビ朝日系)で、第1部(18時~20時)の平均世帯視聴率が12.1%、個人視聴率が7.7%、第2部(20時~23時)は世帯視聴率9.3%、個人視聴率5.4%でした。
この他に年末年始に放送された各番組の視聴率は、12月30日放送の『日本レコード大賞』(TBS系)が、第1部(17時30分~19時)が平均世帯視聴率9.1%(前年は12.3%)、個人視聴率5.3%、第2部(19時~22時)が世帯視聴率12.0%(16.1%)、個人視聴率7.8%。
同日放送の『ぐるナイゴチ大精算3時間半スペシャル』(日本テレビ系)は、第1部(20時~21時48分)が平均世帯視聴率8.1%、個人視聴率5.3%、第2部(21時51分~23時)が世帯視聴率11.5%、個人視聴率7.0%で、前年の3時間スペシャルは世帯平均視聴率12.2%、個人視聴率7.4%でした。
元日放送の『芸能人格付けチェック!2022お正月スペシャル』(テレビ朝日系)は、第1部の平均世帯視聴率(17時~18時)が11.6%、個人視聴率は7.3%、第2部(18時~21時)の平均世帯視聴率は20.1%、個人視聴率は13.1%、続く21時から放送された『相棒 season20 元日スペシャル』は、平均世帯視聴率が14.5%でした。
<↓の画像は、主な年末年始特番の平均世帯視聴率一覧>
年末年始特番の各視聴率はこのような結果になっていたのですが、特に紅白の過去最低視聴率更新や、『笑う大晦日』の大コケぶりに多くの反応が寄せられており、
- 笑う大晦日は期待外れだった
- 笑う大晦日はTwitterのトレンド入りすらなかった。笑 大コケですね。改めてダウンタウンの凄さがわかった大晦日でした。
- 笑う大晦日は最初1時間くらい見たが直ぐに紅白に変え。グダグダ感が凄いし、単なるネタ番組で本当につまらなかった。
これだったらガキでSP番組をやっていた方が良かった。来年は平常運転で笑ってはいけないをやってほしい。 - 紅白やっぱりもっと歌をしっかり聞きたかった…無駄な演出が多すぎて興醒めになりました。
- 今年はガキ使の笑ってはいけないも休止だったし、その分紅白に流れる視聴者もいるのかな?と思ったけど、そういう訳にはいかないんだね。
恐らくネット動画とかに流れたんだろうけど。 - 変にジェンダー感を出して、紅白の面白さが中途半端になった。男女が対決するというコンセプトが、今の時代、古いのかわからないがなんかついて行けない。
- 藤井風とか宮本浩次とか、個々で見どころはあったけども、やはり『歌』で聴かせる歌手が少ないし、流行りなのか似たようなグループも多いと感じたり…。
そもそもが見たいと思える歌手や歌が圧倒的に少ない。大みそかだし仕方なく紅白をつけるしか選択肢が無いけど、こんなにスマホをいじりながら見る紅白も初めて。
などの声が上がっています。
2020年に史上初めて無観客で開催された紅白では余計な演出を排除し、シンプルに出場歌手のパフォーマンスを流す形で視聴者から高く評価され、今後も演出は必要最低限にしてほしいとの要望も少なくなかったのですが、2021年は再び歌以外の演出を盛り込み、出場歌手に関しても視聴者の興味をひくような人が少なかったことから、数字の大幅な低下は仕方がないかもしれないですね。
また、『笑ってはいけないシリーズ』に代わって初めて放送された『笑う大晦日』は、番組のMCをナインティン、バナナマン、千鳥、麒麟・川島明さん、フットボールアワー・後藤輝基さん、スペシャルサポーターを女優・高畑充希さんが務め、様々なお笑い芸人が登場してネタを披露したり、芸人たちが体を張った企画を行うなどしていましたが、終始グダグダで酷い内容だったと視聴者から酷評されています。
それによって改めて『笑ってはいけないシリーズ』の面白さ、番組としての質の高さを再認識したという声も多く上がっており、次は『笑う大晦日』ではなく『笑ってはいけないシリーズ』を放送して欲しい、コロナ禍が続き新作が無理なら過去放送分の再放送でもいいといった声もあるのですが、この結果を受けて日本テレビは、今年の年末にどのような番組を放送するのか見ものですね。