女優の川島なお美さん(本名=鎧塚なお美)が24日の19時55分に、肝内胆管ガンのため、54歳の若さで亡くなられたことを夫でパティシエの鎧塚俊彦さん(49)がフェイスブックで伝えました。
川島さんの遺体は25日未明、鎧塚さんに付き添われる形で都内の自宅に戻ったことが伝えられていますが、鎧塚さんは憔悴(しょうすい)しきった様子で、自宅前に詰めかけた報道陣に対して「動転しています」「本当に立派な最期でした」「落ち着いたら改めて対応します」などと語っていたといいます。
この訃報に対して多くの追悼メッセージが寄せられ、川島さんと親交のあった多くの芸能人も川島さんの死を悼み、Twitterなどでメッセージを寄せていますが、川島さんと同じ事務所・太田プロダクションに所属するタレントの山田邦子さん(55)が25日、情報番組『白熱ライブ ビビット』(TBS系)に出演し、川島さんの死を悼み涙を拭いました。
<↓の画像が、山田邦子さんの写真>
山田さんの夫、川島さんの夫・鎧塚俊彦さん、歌手・大黒摩季さん(45)の夫は仲が良く家族ぐるみの仲だったそうで、川島さんとの親交も深かったといい、山田さんは訃報を受けて、24日21時半頃に川島さんが亡くなった都内の病院に駆けつけて遺体と対面。
山田さんは川島さんの耳元で「起きろ!」と呼びかけたそうですが、「ダメでした。(大黒)摩季ちゃんときれいにしてあげなきゃいけない、お化粧しに行ってあげようと。(川島さんは)小さくなっていましたが、素晴らしいメークさんが付いているので、本当にきれいになっていました。朝も、意識はないんですが、みんなでシャンプーをしてあげたんですって。(髪の毛も)サラサラで。Tシャツだったらしいのですが、赤いワイン色のドレスに着替えさせてあげていました。きれいでした」と声を詰まらせながら振り返り、病室には川島さんが尊敬していた女優の倍賞千恵子さんも駆けつけていたことも明かしていました。
川島さんは昨年1月に、極秘入院して肝内胆管ガン摘出のために腹腔鏡手術を受けましたが、肝臓に小さな腫瘍が見つかったのは、2013年夏頃に受けた人間ドックだったそうで、舞台出演を控えていたため悩みに悩み抜いた末、昨年1月28日に手術を受けることにしたそうです。
そして、山田さんによると川島さんは余命宣告をされていたそうで、「(13年夏の時点で)1年ですよ、と。(鎧塚さんは腫瘍が見つかった)7月から1月までが悔やまれると言っていました。早く(病院に)行けばよかったと…」と話していました。
これにネット上では、
- 余命1年と言われたのに、。。2年生き延びたのだから。それも(苦しかったかもしれませんが)直前までお仕事をされていた、、、ご主人はご自分を責める必要はないと思います。潔い人生だったと思います。合掌。
- 切ないなあ。正直、すぐに治療しておけば、とは思うけど、本人には舞台が大切だったんでしょうね。。女優を全うしたのは素晴らしいと思う。けど家族や友人からするとどんな姿になっても生きて欲しいと思うんだよな。
- 鎧塚さんの最期まで川島なお美のままでした。この言葉が全てを語ってると思う。心よりお悔やみ申し上げます
- こんなにも悲しい気持ちになるのも…彼女が最後まで見せてくれた女優川島なお美の姿が目に焼き付いているからだと思います。最後まで女優を選んだ姿は沢山の人の目に焼き付いて居ると思います。心より御冥福お祈り致します。
- 退院後に無理してカメラの前に出なくてもと思ったけど最後に皆に姿を見せたかったのだろうね。お疲れ様でした。
などのコメントが寄せられていました。
川島さんは手術後に仕事復帰していましたが、ガンを患い手術をしていたことが明らかとなったのはそれから2ヶ月後に週刊誌『フラッシュ』によって報じられたことからでした。
川島さんは術後に抗がん剤治療や放射線治療を一切受けず、民間療法を選択し、免疫力を向上させるために食事療法や運動を実践してきたそうで、これは女優としての仕事や鎧塚さんとの日常生活を優先したいという強い思いがあったからだったといい、川島さんは「抗がん剤の副作用でステージに立てなくなる可能性があるなら、私は最後まで女優として舞台に立ち続けたい」と周囲に明かしていたそうです。
もし抗がん剤や放射線による治療を受けていれば、余命1年と宣告されていたものの、もう少し長く生きることが出来たのではないかと思ってしまいますが、川島さんは最後までステージに立ちたいと強い女優魂を持った方だったため、鎧塚さんも川島さんの意見を尊重したのでしょうね。
ちなみに、鎧塚さんは19日にフェイスブックに『(舞台の)降板決定直後、女房は朦朧とした意識の中で「悔しい!悔しい!」と泣き続けておりました。旦那としては「もう十分過ぎる程頑張った。後は自分の身体の事だけを考えよう。健康を取り戻したら今回ご迷惑をお掛けした事のお返しはいくらでも出来るのだから」と慰めるしかありませんでした。』『暫くの間いつもより少し女房と一緒にいる時間を長く取らせて頂く所存であります。再起に向けて二人三脚で歩んでいきます』と綴っていました。
川島さんは先日体調を崩したことによって、次々に舞台の降板が決定し、11月5日のバースデーライブの開催も中止となることが濃厚となっていたものの、ブログではしばらく治療に専念し、元気になって今後また仕事に復帰すると綴っており、またいつか元気になった姿を見せてくれることを願っていたため、非常に残念でなりません。
改めて、川島なお美さんのご冥福をお祈り申し上げます。