『NHK紅白歌合戦』の視聴率低迷が続き、そして2023年から司会を務めている有吉弘行さんに対する視聴者の評価も高くないことから、NHKが司会陣の刷新を図ろうとしていると週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が報じています。
昨年末の紅白は、2年連続で有吉弘行さん、3年連続で橋本環奈さん、加えてNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『虎に翼』でヒロインを務めた伊藤沙莉さん、『あさイチ』で司会を務める鈴木奈穂子アナウンサーが初めて司会を担当し、2年連続で司会者は4人体制となっていました。
<↓の画像は、昨年の紅白司会者の写真>
番組の平均視聴率(関東地区)は、第1部(19時20分~20時55分)の世帯視聴率が29.0%(2023年:29.0%)、個人視聴率が21.1%(同22.0%)、第2部(21時~23時45分)の世帯視聴率は32.7%(同31.9%)、個人視聴率は23.4%(同:23.5%)と、前年とほぼ変わらず、第2部の世帯視聴率は歴代ワースト2位でした。
デイリー新潮によると、2年連続で第1部の平均世帯視聴率が“死守ライン”の30%を切っていたことで、NHK内では責任論が沸き起こり、有吉弘行さんの視聴者の評価が低いことが問題視されているといいます。
NHK担当記者は有吉弘行さんの司会ぶりについて、「毒舌キャラや辛口トークで人気を得た有吉でしたが、紅白初司会の際は緊張している様子がアリアリと分かり、無難なトーク進行に専念していました。このため『有吉は生放送にむいていない』『収録番組でしかキャラが立たない』などの指摘が相次ぐ事態に。昨年大みそかの紅白はいくぶんリラックスしている様子でしたが、場を仕切っていたのは完全に橋本でした。有吉は弁の立つ橋本と伊藤に挟まれ、“相槌係”に徹するしかありませんでした」
と指摘しています。
ネット上でも有吉弘行さんに対して厳しい声が目立ったほか、『クイズ☆正解は一年後 2024』(TBS系)の企画で紅白の本番中に、人差し指を掲げる“1年後ポーズ”を紅白の本番中にコッソリと数回披露しており、これに対して視聴者から「不謹慎だ」「公共の電波の私物化」などの批判が噴出していたとNHK関係者が語っています。
そして、テレビ誌のライターによると「有吉サイドへの司会オファーは3年連続が条件」との情報があるものの、視聴率低迷によって司会は2年で終了となる可能性があるといい、有吉さんの後任としては好感度抜群の『サンドウィッチマン』のほか、過去に司会を務めた『ウッチャンナンチャン』の内村光良さん、俳優・大泉洋さんの再登板も取り沙汰される中で、『南海キャンディーズ』の“山ちゃん”こと山里亮太さんが後任候補として急浮上しているそうです。
山里亮太さんは近年、バラエティ番組に加えて情報番組などでも司会を担当し、2021年には紅白直前に見どころを紹介する特番『まもなく紅白!今年もすごいぞスペシャル』で司会を担当し、2023・2024年にはNHKの音楽特番『NHK MUSIC EXPO』、『朝ドラ名場面スペシャル』の司会を務めるなど、近年NHKの番組起用も増加しています。
<↓の画像は、NHKへの貢献度も高い山里亮太さんの写真>
前出のテレビ誌ライターは、「『MUSIC EXPO2024』でも、山里はピンで司会を務めNHKホールを大いに盛り上げました。今から思えばまるで紅白のリハーサルのようでした」「紅白初司会を期待させたのが1月7日放送のNHKの看板番組『ファミリーヒストリー』への出演です。山里家のルーツを探り、お笑い芸人気質が母方の祖母から受け継がれたことなどが紹介されました。特に印象深かったのが、司会者としての山里の才能を強調していた場面。努力家であることや妻の蒼井優との結婚会見も挿入されるなど、山里の好人物ぶりがクローズアップされていました」
と語り、紅白司会起用の条件は整いつつあるとしています。
デイリー新潮はこのように、有吉弘行さんの後任として山里亮太さんが有力候補の1人に浮上しているとしているのですが、これに対してネット上では、
- 有吉氏はフォーマルな場での司会は向いてないな。得意の毒舌が吐けず、かといってほんわかとした笑いを取ることができないので、ただただ司会進行してるだけになってる。その点、山里氏は向いてるかも
- 紅白の視聴率が悪い原因は司会者の責任なの?
- 紅白は 一字一句全て脚本があるって聞いたことあるけど… 脚本あるなら つまんないのは脚本家の責任で 読んでるだけの司会者に罪はない。強いて言えば 元々好かれてなかったんだろうな。
- 出演者が良くないからでしょ?プロデューサーがセンスがない これなら視聴者から投票して選ぶ方が良い
- 何で芸人から選ばなきゃならないような流れになっているんだ?
- 司会なんて誰でも大して変わらない様な。山里亮太はMC能力に間違いはないけど滑舌が相当悪いとかそんなにお茶の間人気ないとかは思う。トークの出来る若手俳優とかの方が良いかも
- 紅白のメインは歌手なんだから、司会は印象薄いぐらいでちょうどいい。有吉と山里なら、有吉の方がいい。山里なら正直あまり見たくない。
山里出すくらいなら、武田真一を呼び戻した方がいいのでは?
などの声が上がっています。
紅白はトラブルが絶対に許されないため、各出演者のトーク内容は全て台本通りとされており、『NEWSポストセブン(小学館)』が2023年に報じた記事によると、紅白の台本は700ページ近くあり、トーク内容に加えてリアクションなども全て台本に書かれているため、有吉弘行さんも持ち味を発揮することは出来ないとのことでした。
そのため、有吉弘行さんの毒舌キャラ、辛口トークが鳴りを潜めるのは仕方がないですし、そもそも紅白のメインは司会者ではなく出場する歌手ということから、番組の視聴率低迷が司会者にあるかのような考え方には疑問で、司会者を変更したところで番組全体の視聴率が上昇するとは思えません。
ただ、山里亮太さんはMC力が評価されNHKの番組にも多く起用されていますし、女優・蒼井優さんと結婚して以降、スキャンダルもなく愛妻家イメージで好感度も上昇していることや、お笑い芸人を紅白の司会に起用する流れにあることから、山里さんの司会起用に対しては否定的な声もあるものの、紅白の司会に抜擢される可能性はありそうですね。