漫画家・荒木飛呂彦さん(56)の長編人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部「ダイヤモンドは砕けない」が、実写映画化されることが28日に発表されました。
『東宝』と『ワーナー・ブラザース』が初めて共同制作・配給する新プロジェクトとして28日に記者会見が行われ、『クローズZERO』や『テラフォーマーズ』など様々な作品で監督を務めた三池崇史監督(56)がメガホンをとり、2017年夏に公開を予定しているとのことです。
タイトルは、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』で、「第一章」と続編があることを思わせるタイトルについてプロデューサーの平野隆さんは、「第4部をすべてやっていきたいという思いがあって、第一章とつけさせていただいた」と説明。
出演者についても発表されており、第4部の主人公・東方仗助(ひがしかた・じょうすけ)役を山崎賢人さん、空条承太郎役を伊勢谷友介さん、広瀬康一役を神木隆之介さん、虹村億泰役を真剣佑さん、虹村形兆役を岡田将生さん、山岸由花子役を小松菜奈さん、片桐安十郎役を山田孝之さん、東方朋子役を観月ありささん、東方良平役を國村隼さんが演じます。
<画像左から、伊勢谷友介さん、真剣佑さん、小松菜奈さん、山崎賢人さん、神木隆之介さん、岡田将生さん、山田孝之さん、三池崇史監督>
実写映画化されることが決定した『ジョジョの奇妙な冒険』は、『週刊少年ジャンプ』で1986年から連載がスタートし、2005年からは『ウルトラジャンプ』で連載されており、今年7月現在で単行本は117巻まで出ており、2014年9月時点での累計発行部数は9,500万部を突破しています。
「人間讃歌」をテーマにしているこの作品は、ジョースター家の血を引く一族が不可解な事象や敵と遭遇し、2世紀以上に渡って繰り広げる戦いを描いた冒険活劇。
主人公たちが持っている特殊能力「スタンド」、「ジョジョ立ち」と呼ばれる登場人物が見せる独特なポーズ、他の漫画では見られない個性的な擬音やセリフ回し、作画などで唯一無二の世界観を築き上げ、熱狂的な人気があり、これまでにアニメ、ゲーム化されるなど幅広く展開されています。
で、実写映画化される第4部の「ダイヤモンドは砕けない」は、日本のM県S市杜王町を舞台に、仗助と仲間たちが町中で起こる不可解な事件に立ち向かっていく姿などを描いています。
<今年4月にアニメ化もされている第4部『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』>
そんな人気作品の初実写映画で主演を務めることが決定した山崎さんはこれまでに、昨年7月期放送のドラマ『デスノート』(日本テレビ系)、映画『ヒロイン失格』、『orange‐オレンジ‐』、『オオカミ少女と黒王子』、『四月は君の嘘』、『一週間フレンズ。』、『斉木楠雄のψ難』といった漫画を原作とした作品に多数出演。
今回行われた記者会見では、「とにかく頑張るしかない。これからスペインで映像になっていくのが、ワクワクしています。不安がたくさんある分楽しみで仕方がない」などとコメント。
原作者の荒木さんは、「ついに実写化の運びになったことは原作者として光栄なことです。10年前だったら不可能だった技術や映画表現をもってどう作られるのか、私も楽しみにしています」とコメントを寄せています。
また、東宝の市川南取締役は「この壮大なスケールの作品(の実写化)は無理だろうなと思ったし、映画化できなかった最後の原作と言っていい」と語っています。
そして、この発表に対してネット上では、
- 実写化はやめた方がいい、アニメに勝てる訳無い。駄作になるだけ。
- 絶対に原作の表現はできない。最近、昔の作品に依存して実写化をすることが多いが、とにかくすべてが見事な駄作になっている。
- この作品だけは実写化してほしくなかっただけに残念で仕方ない。黒歴史が増えるだけの気がする…
- いずれ出てきそうな話だったけど、ついにやっちゃったかって感じ。
- 100%コケる映画になりそう・・・・
- ため息しか出てこない、そんなニュース。
- 監督が三池崇史の時点でもうね……邦画関係者はテラフォーマーズの爆死をもう忘れてしまったの?
- 監督人選の時点でハズレ感が半端無い
- 監督が彼って事で 何だか想像がつく。制作費回収は困難だろうね
など、ジョジョの世界観は実写化に不向き、再現は難しいと言われていただけに反対する声や、大コケになることを懸念する声などが上がっています。
ジョジョが実写映画化されるという噂はかなり前からあり、今年5月にもニュースサイト『サイゾーウーマン』によって2018年に実写映画化されることが決定したと報じられ、これは正式な発表では無かったものの、原作ファンの間では物議を醸すことになりました。
また、この時に山崎さんが主演を務めることも明らかにされており、主演に起用された理由について映画会社の関係者は、「いい意味で個性がなく、アクがない」部分が買われたといい、「女性人気が高い上、どんな役でもソツなくこなす山崎は、実写化不可能といわれた『ジョジョ』の主役にうってつけの人材なのかもしれません」とも語っていました。
山崎さんは確かに女性からの人気が非常に高く、これまで出演した実写映画の評判も上々だったわけですが、俳優としての評価は決して高くはなく、演技力について酷評する声も多いことから、ジョジョを実写映画化するにしても別の俳優を起用するべきだったのではないかと思います。
さらに、三池監督がメガホンをとるとのことなのですが、これまでに『クローズZERO』、『ヤッターマン』、『忍たま乱太郎』、『逆転裁判』、『テラフォーマーズ』、『無限の住人』などなど、数多くの実写映画で監督を務めているものの、今年4月に公開された『テラフォーマーズ』は見事に大コケしており、ジョジョについても酷い結果になるのではないかと心配になりますね…。