タレントの小堺一機さん(60)が司会で、平日のお昼(月~金曜12時55分~13時25分)に放送されていたトークバラエティ番組『ライオンのごきげんよう』(フジテレビ系)が、31日の放送をもってついに終了となりました。
小堺さんは1984年10月にスタートした前身の番組『ライオンのいただきます』(1984年10月1日~1990年12月28日)を含め、31年半にわたってこの枠で司会を務めました。
最終回は「31年半の大感謝!小堺一機独り舞台!」と題して生放送され、ゲストによるサイコロトークは無く小堺さんの一人喋りで番組は構成されており、冒頭で小堺さんは「30年と6カ月、今日が最終回となりました」と挨拶。
最終回では小堺さんがサイコロを回し、「忘れられない話」、「初めて○○した話」、「恋の話」をテーマにトークを展開。
「忘れられない話」では、番組開始当時の小堺さんはまだ28歳で、「ドッキリだと思った。『いいとも』の後に番組をやらせてもらえる訳がないと思っていた」などと振り返っていました。
最後のあいさつでは、「会場に来てくれている皆さん、スタッフの皆さんに支えられてやってきました。2万人近くの人にお会いして、毎回毎回、楽しい思いをさせていただきました。」と感謝し、「最初はドッキリと思って始まったこの番組が31年も続きました。今日で長~いドッキリが終わります」としみじみ。
最後は「この番組でいただいたこは本当に財産です」と笑顔で語り、「充実した31年と半年でした。ありがとうございました」と感謝していました。
番組の放送回数は7847回、番組の名物だったサイコロが転がされた回数は1万9459回、出演者数は1万9000人以上にも上るといい、小堺さんは「この番組で一番凄いと感じたのは、どこへ行っても“はじめまして”と言わなくなったこと。どの方にも(ごきげんようで)お会いしてるんです」と語り、「これからも頑張ります!」と今後の活躍を宣言しています。
なお、小堺さんは4月9日からフジテレビでスタートする新番組『かたらふ(仮題)』(土曜17時00分~)に出演し、同番組は小堺さんとゲストが酒場に集うという設定で、過去に芸能界で活躍した偉人達について語らうという内容となっています。
そして、31日には『ごきげんよう』だけでなく「昼ドラ」枠(月~金曜13時25分~同55分)も約52年の歴史に幕を下ろしており、東海テレビ制作による昼ドラマは1964年から放送を開始し、通算で214作品、計1万3319話が放送されました。
約52年という長い歴史の最後を飾った作品は佐藤江梨子さん主演の『嵐の涙』で、最終回のラストシーンで佐藤さんが海へ向かって「みんなありがとう」と叫ぶ中、画面には「放送 51年10カ月 通算214作 13319話」というテロップが表示され、続けて「長い間ありがとうございました」と感謝のメッセージが表示されていました。
このような長い歴史を持つ2番組の終了に対して視聴者からは、「小堺一機のトーク好きだったのにな。終わっちゃうのは悲しい」などの終了を惜しむ声が多数上がっており、加えて「これからこんな風に定着して残っていく番組がはたして生まれるのかな…」と心配する声も見受けられました。
平日の13時台に放送されていた2番組が終了し、4月からどのような編成になるかというと、これまで12時55分までの放送だった情報・バラエティ番組『バイキング』を13時45分まで放送時間を拡大し、同時間帯に日本テレビ系で放送の『ヒルナンデス!』に対抗します。
これによってフジテレビでは、平日の早朝4時から19時までの15時間にわたって生放送の番組が放送されます。
これはかなり思い切ったテコ入れなわけですが、世間はこのテコ入れに冷ややかな反応を示しており、業界の関係者の間でもこの大改革は失敗する可能性が高いとみられており、一部では「破滅へのカウントダウン」が始まったとしか思えないとまで言われています。
現時点で好視聴率を記録している番組の放送時間を拡大するのは分かるのですが、低視聴率を記録し続けている番組の放送時間拡大は自爆行為にしか思えません。
そのため、この改革は大失敗に終わりフジテレビは更に危機的状況に追い込まれる可能性が高いと見ているのですが、果たしてこの思い切った改革が吉と出るか凶と出るか注目したいですね。