情報・ワイドショー番組『情報プレゼンター とくダネ!』でMCを務めているフリーアナウンサー・小倉智昭さん(69)が、8月25日に覚せい剤取締用違反(所持)容疑で逮捕された俳優・画家の庄司哲郎容疑者(49)に、資金援助をしていたことを1日発売の週刊誌『週刊文春』によって報じられ、1日放送の『とくダネ!』でこの件について言及しました。
『週刊文春』によれば、2人はかつて同じ事務所に所属していた先輩後輩で、庄司容疑者が逮捕された25日の昼ごろには、小倉さんと庄司容疑者が東京・お台場で会って食事をしていたといい、その際に小倉さんは少なくない額を庄司容疑者に渡していたとのことでした。
また、庄司容疑者の知人は「庄司は小倉さんに向けて『俺に頼れるのは兄貴しかいないんです』といった文面のメールを送っていました。要は金をせびっていたわけです」と証言し、小倉さんの所属事務所も資金援助の事実を認めています。
この報道は大きな反響を呼び、ネット上では様々な憶測が飛び交っており、小倉さんが今後『とくダネ!』から降板する可能性もあるのではないかといった声も多く上がっています。
そうした中で、小倉さんは1日に放送された『とくダネ!』で、「私にとって大変悲しいニュース」「問い合わせが多く、ネットにも書かれているので、事実関係を説明します」と切り出し、庄司容疑者との関係については「15年前に知り合い、同じ事務所に10年間いたんです。彼の絵を買うなどして応援してきた」と説明。
また、「ただ絵を描くって苦しいことで、辛い思いもしていたようで、なんとか彼の絵ね、肖像画で古典技法で油絵で描ける人って少ないんですよ。なんとか応援してあげたいなと思いました」と、庄司容疑者の絵の才能を高く評価。
庄司容疑者が逮捕された当日については、自身の誕生日プレゼントを受け取るためにマネージャーら4人と会ったそうで、小倉さんの誕生日は5月25日で誕生日からすでに3ヶ月も経過していることについては、「ご存知のように膀胱がんの手術をして、それから毎週毎週点滴をしたり、病院に通ったりしています。オリンピックにも行きました。本当に会う時間がなかったんです」と説明。
さらに、「プレゼントと同時に『兄貴の病気が治るように』と30号(サイズ)の龍の絵を描いたからと持ってきてくれて、その気持ちがうれしかったし、庄司容疑者は号4万円の画家。通常なら100万円以上でしょうが、30万円だけあげて、ありがとうと言って別れたといって別れました。その日の夜、逮捕されました」とお金を渡した理由についても説明しました。
そして、「僕は彼の絵を世に出したいと思って、ずっと応援してきたんですが、それが、覚醒剤の資金源と言われてしまって、すごい辛いです。彼のやったことに対しては怒りを覚えてます。15年間、俺は何をやっていたのだろう。僕は甘すぎたのかなと思ってます。週刊文春の記事を読んだ時、自分のがんを知らされた時より悲しかったです。資金源と書かれるだけは納得できませんでした。すいません。自分の事で」などと、声を震わせ、目も潤ませて報道に対して悔しさをにじませていました。
このように語っていた小倉さんに対してネット上の反応を見てみると、
- 作品を買って資金的応援をする、ってのは一応筋が通ってると思うけど、誕生日のプレゼントにお金を払うというのはちょっと…
- 納得するとかしないとかは関係ないわな。結果、覚醒剤を使用してたんやから。
- オヅラは過去に暴力団の存在を肯定するような発言してるから、麻薬についても肯定しているんだろ。資金源で差し支えないと思う。
- ハッキリとパトロンならパトロンって言えよ
- 刑事案件にはならないが、おそらく用途は知っていたと推定されるし、スポンサーはそれを承知で番組提供するのかどうかな
- 誕生日プレゼント受けとるだけなのに忙しいから3ヶ月待ってくれって違和感しか無い。どう考えても30万渡す前提
- 報道に携わる人間としての責任が皆無
- 今後小倉が別の薬物問題にどういうコメント出すのか楽しみだわ。ブーメラン喰らわなきゃいいけどね
などのコメントが寄せられています。
小倉さんは大方の予想通り、庄司容疑者の絵画を購入してお金を支払っていたとし、資金援助などと報じた文春の報道に対して怒りや悔しさをにじませていたようなのですが、友人によれば庄司容疑者は小倉さんに金をせびっていたとのことから、それを知った上でお金を出していたのではないでしょうか。
ちなみにですが、作家の室井佑月さんは8月31日放送の情報番組『バラいろダンディ』(TKYO MX)にて、庄司容疑者について言及していました。
実は室井さんも小倉さんと同じ芸能事務所『オーケープロダクション』に所属しており、かつて同事務所に所属していた庄司容疑者について、「めちゃめちゃうまいの。小倉さんの前で『すごい尊敬してる』とか。それで可愛がられてて。(生活が困窮して)食べれないこともこんこんと話したりするから」と暴露。
また、「私、昔のマネージャーが(庄司容疑者に)頼まれて。私の作品のドラマに『出してくれ、小倉さんの手前』って言って、使ったことがあるんだけど」「制作会社の友だちに言われて、(現場で)めっちゃめちゃ態度が悪かったって」とも語っています。
小倉さんは庄司容疑者が生活に困窮しているの可哀想に感じてお金を出し、それが出会ってからこれまでずっと続き、その金の一部が薬物購入費に充てられていた可能性は十分あります。
そのため、小倉さんの責任は決してゼロではないのですが、このまま『とくダネ!』の司会を続けていくつもりなのかどうか気になりますね。