明石家さんまさんが10日深夜放送のラジオ番組『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)に出演し、闇営業問題で昨年7月に吉本興業から契約解除され、今年1月にYouTuberデビューした『雨上がり決死隊』の宮迫博之さんとの共演について言及し、吉本興業側からYouTubeで共演しないようにと釘を刺されていることを暴露しました。
番組では、この日ゲスト出演した『モーニング娘。’20』の譜久村聖さんが元メンバー・鞘師里保さんの舞台を観劇したことを明かし、明石家さんまさんは「事務所には(舞台を観に)『行くな』とか言われないの」と質問し、これに譜久村さんは「言われないです」と答えました。
明石家さんまさんは続けて、「宮迫と蛍原ちゃんの関係じゃないの?『YouTubeとか出たらあかんぞ』とか言われないの?」と、吉本興業側が宮迫博之さんとの共演をNGにしていることを暴露し、村上ショージさんは慌てて「裏事情を言わんでもええねん!」とツッコミを入れていました。
しかし、明石家さんまさんはその後も「俺は(YouTubeに)出てもええねんけど、(吉本興業側は)『なるべく出ないでほしい』って」と言われていることをぶっちゃけていました。
なお、宮迫博之さんの相方・蛍原徹さんは9月19日放送の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で、1年ぶりに宮迫博之さんと2人っきりで会って話をしたことを明かし、今後のコンビ活動などを含めて色々と話し合ったとしていました。
これに対して明石家さんまさんが、2人のやり取りを想像して「番組のこととか、(宮迫さんの)YouTubeに出てくれないか、吉本が『駄目だ』と言っています…」と語ると、蛍原徹さんは苦笑いするのみでしたが、「YouTubeに限っては、僕がいま出たくないと言っている方です。僕が出たくないということ。会社が駄目とか言っていないです」
と語り、YouTubeに出演しないのは吉本興業側からの圧力に関係なく、自らの意思でそうしていると説明していました。
ただ、蛍原徹さんの言葉を受けて明石家さんまさんは、「あれーえ?ちょっ待て、(吉本興業社長の)岡本に電話してくれるか」と語り、蛍原さんの説明には納得がいっていない様子でした。
そして、明石家さんまさんが今回ラジオ番組で裏事情を暴露し、吉本興業側から宮迫博之さんとYouTubeで共演しないように釘を刺されていることが明らかとなり、これに対してネット上では、
- 吉本ならそれくらいはやるだろうね。現状、出演してるのは他事務所の芸人さんかYouTuberがほとんど。
吉本からは、エージェント契約になった極楽とんぼ・加藤浩次さんと、元々アウトサイダーのオリエンタルラジオ・あっちゃんだけ。 - 吉本なのに、宮迫のYouTubeに出てる中田敦彦は、根性あるな。しかも、来月から2人で共通の番組をYouTubeでやるらしい。よく、吉本が激怒しないな。
- まぁ吉本から出るなと言われてるんだろうなとは思うけど、ホトちゃん本人は「自分の意志で出ないんですよ」って言ってるんだから、それで良いのでは?
- 宮迫のYouTubeが人気がなかったら助けるつもりだっただろうけど、調子良さそうだから今のとこ出る事はないだろうね
- 宮迫と吉本の溝が埋まらないかぎり雨上がりの復活はないだろうな。
宮迫も吉本も意地になっている感じだし、もう解散して宮迫も蛍原も自由に活動すればよいと思うが。 - 正直、宮迫さんはTVのときよりYouTubeの方が全然面白い。ぶっちゃけ規制だらけのTVに戻ってほしくないと思ってしまう
などの声が上がっています。
宮迫博之さんが吉本興業をクビになった後、YouTube動画に電話出演した『キングコング』の梶原雄太さん(別名=カジサック)は、吉本興業側から共演するなとは言われていないと動画で語っているほか、宮迫さんはすでに『オリエンタルラジオ』の中田敦彦さんとYouTubeで共演しており、吉本興業側も芸人たちに対して、宮迫さんとは絶対に共演するなとまでは言っていないのかもしれません。
ただ、宮迫博之さんが極楽とんぼ・加藤浩次さんと対談した動画の中で、吉本興業の芸人たちとは絡めない状況にあると明かしており、「やっぱり吉本興業さんとの関係性をちゃんとしないと(他事務所の芸人とも)絡めない」「俺、クビになってるからね。契約解除ですから」
と説明しています。
また、現在の状態については、「相方がまだ吉本興業に所属していて、解散はしていない状態。俺はコンビとして仕事が出来ることを目指して始めたYouTubeだったりもする。だから今後吉本に戻るのか、どうなるか、エージェント契約なのか…それらがどうなるかハッキリするまで様々な事が『ステイしましょう』という状態です」
と説明した上で、闇営業問題で色々と迷惑を掛けてしまっただけに、「吉本興業には戻れないと思う」とも語っています。
そして、現在もかつてレギュラー出演していた『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)には戻りたいとの思いがあるとしつつ、「会社との関係性もそうだし、相方との関係性もそうだし、全部が上手く一致しないと多分実現はしないと思う」と明かしていました。
宮迫博之さん自身は、やはり蛍原徹さんと一緒にまたコンビ活動がしたい、レギュラー番組に戻りたいとの思いが強くある様子で、10月3日投稿のYouTuber・ヒカルさんとのコラボ動画の中でも、現時点でテレビ復帰の目処は立っていないものの、テレビに戻るために頑張っているとしています。
しかし、テレビ局サイドは宮迫博之さんの番組復帰は予定していないと明言しており、9月に行われたテレビ朝日の改編説明会でも、『アメトーーク!』への復帰について総合編成部長は「現在のところ予定していません」とキッパリ答え、10月頭に放送された過去の傑作選でも、宮迫さんの姿や声が一切入らないように編集されていました。
吉本興業の大崎洋会長も2月時点で週刊誌『フライデー』の取材に対して、宮迫博之さんがYouTuberとして活動を再開させたことについて質問されると、「見ようとは思わない。ああ、そうなんだって感じやね、上手くいけばええなとは思うよ」と答え、今後エージェント契約する予定は?との問いにも「知らんね。(中略)可能性として無いわけやないけど、すぐって話ではないやろうね。」と話していました。
この取材からすでに8ヶ月以上が経っていますが、現在も宮迫博之さんと吉本興業は和解には至っていない様子で、この状態が長引けば長引くほどレギュラー番組への復帰は困難になりそうです。
宮迫博之さんはYouTuberとしてまずまずの人気を獲得し、すでにチャンネル登録者数は113万人を超え、一方の蛍原徹さんは1人で『アメトーーク!』のMCを務め、後輩芸人らのサポートを受けて番組を盛り上げており、このままそれぞれが別の場所で活躍するというのもありな気もしますが、今後また雨上がり決死隊の2人が並んだ姿も見たいものですね。