女優・小芝風花さん(17)の映画デビュー作となる実写版『魔女の宅急便』が先月1日よりスタートし、初週土日2日間の成績は約11万6900人を動員、興行収入は約1億2800万円で初登場3位と微妙な結果となりました。
そしてその後もずるずると順位は下がっていき、当初の予想通りコケてしまいましたが、これに対してアニメ版の『魔女の宅急便』(1989年公開)を制作した「スタジオジブリ」が迷惑をこうむっているようです。
実写版「魔女の宅急便」はジブリとは一切関係がなく、両作品とも作家・角野栄子氏の同名児童文学を原作にしてはいますが、アニメが第1巻を軸に描いていたのに対し、実写版は1~2巻をベースに製作しているため、それぞれ異なる物語、世界観を作り上げているのですが、ジブリの「魔女の宅急便」を基に実写化されたというニュースが広まってしまっているため、実写版の映画がコケることでジブリの『魔女の宅急便』のイメージダウンにもつながりかねないといいます。
そして、ここまでジブリが気にするのには、あるワケがあるようです。
それは現在、ハリウッドでジブリアニメの実写版を制作する話が進行しているからのようで、全てアニメをベースに実写化するもので、『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『天空の城ラピュタ』などが現在、水面下で進行中だといいます。
製作費も一本当たり最低50億円と高額なため、こうした風評被害を気にしているそうです。
これにネットでは、
- 悪いことは言わない、ジブリ監修だとしても実写化はやめとけ
- アニメで完成してるんだから、実写化なんてするもんじゃないんだよ
- ほとんどの人がジブリの魔女の宅急便だと勘違いしてるだろうね
- ジブリは別に原作者でも何でもないんだから、文句を言う資格はない
- 金儲けをしようとすると碌なことにならないよ
などのコメントがありました。
スタジオジブリが制作したアニメ『魔女の宅急便』のイメージがあまりに強いため、実写版『魔女の宅急便』をスタジオジブリの作品だと勘違いしている方は多く、イメージダウンは避けられないでしょうね。
ですがスタジオジブリ側はこの作品の失敗で、実写化に対して世間がどのような反応なのかが分かったわけですから、悪いことばかりではなかったのではないでしょうか。
現在海外での実写化プロジェクトが進んでいるとのことですが、これにはファンから多くの批判が出ることは確実で、これがコケれば相当なダメージを受けることになりますので、実写化には慎重になってもらいたいですね。