俳優・小栗旬さんが主演の実写映画『銀魂』が14日より公開され、15・16日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)で初登場2位にランクインしました。
1位だったのは、15日から公開の『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』(全国368スクリーン)で、TVアニメ放送開始から20周年の節目に製作された今作は土日2日間で観客動員数は43万6,000人、興行収入は5億1,600万円を記録しており、累計興行収入40億円を狙えるスタートをきったと配給元の東宝は話しています。
これに続いて2位にランクインしたのが『銀魂』(335スクリーン)で、土日2日間の観客動員数は39万2,789人、興行収入は5億4,103万2,900円。
土日2日間の興行成績は、今年公開された実写映画のオープニング成績トップとなっています。
公開日の14日から3連休最終日の17日までの4日間では、累計観客動員数は74万2,254人、累計興行収は9億8,229万1,500円を記録しており、これは最終興行収入が50億円超えした実写映画『るろうに剣心 京都大火編』に匹敵し、『銀魂』も50億円以上を見込めると期待されています。
こうした素晴らしいスタートを切った『銀魂』ですが、多くのファンを持つ人気漫画の実写化ということから、批判的な声も多く上がっており、賛否両論になっていることをニュースサイト『デイリーニュースオンライン』が報じています。
ネット上では現在、「最高の実写化」「この5年間でみた映画でワースト1」と真っ二つに意見が分かれているとし、その原因は福田雄一監督のクセが強い演出にあるといいます。
福田雄一監督はこれまでに数多くのヒット作品を生み出している迷監督で、山田孝之さんが主演のドラマ『勇者ヨシヒコシリーズ』、KinKi Kids・堂本剛さん主演の『33分探偵』(フジテレビ系)、鈴木亮平さん主演の映画『HK 変態仮面』など、これまでに様々な作品を手掛けています。
<↓の画像が、福田雄一監督の写真>
そんな福田雄一監督がギャグ要素が多く含まれている『銀魂』を手掛け、それも小栗旬さんが主演し、その他にも橋本環奈さん、菅田将暉さん、長澤まさみさん、柳楽優弥さん、安田顕さん、ムロツヨシさん、岡田将生さん、佐藤二朗さん、新井浩文さん、中村勘九郎さん、堂本剛さん、菜々緒さんなど、豪華なメンバーが揃っており、公開前から大きな注目を集めていました。
そして、公開がスタートするとネット上では、
- 最高の実写化
- 想像以上
- これは間違いなく銀魂
と絶賛する声が上がる一方で、
- 学芸会レベル
- この5年間ぐらいみた映画でワースト1
- 銀魂ではない
といった厳しい声も多く上がっており、賛否両論になっています。
映画ライターによれば、『銀魂』の大きな論点となっているのは「原作をおざなりにして、福田監督の演出メインの映画になっているのではないか」という点だといいます。
ネット上ではさらに、福田雄一監督の言動、仕事ぶりに対しても批判的な声が上がるようになってきているそうで、福田監督と共に仕事しているメンバーは「福田組」とも呼ばれているのですが、映画の舞台挨拶では役者よりも口数が多く、前に出て目立っていたこともあり、「福田組っていう言葉はそろそろ地雷」「流石にうざい」などのバッシングも出てきているそうで、人気に比例してアンチも増えてきているようです。
今回の実写版『銀魂』は原作と設定が違う部分が色々とあるようなので、原作ファンからは批判の声が噴出するのは当然かと思いますし、当然最初から観ないという方も多くいるのではないかと思います。
しかし、そうした中でも公開2日間の興行収入は今年公開された実写映画の中でトップとなっており、公開4日間で早くも累計興行収入は約10億円ということから、いかに多くの方が期待して足を運んだかが分かります。
そして、作品に対する評価を情報・レビューサイト『Yahoo!映画』と『映画.com』で確認すると、20日21時時点で『Yahoo!映画』は5点満点中3.1点、『映画.com』は3.6点となっています。
物議を醸している作品の割には3点台をキープしており、過去に反響を呼んだ『進撃の巨人』や『テラフォーマーズ』よりも数字は高く、『るろうに剣心』などよりも多くのコメントが寄せられていることから、それだけ大きな注目を集めているのだろうと思います。
福田雄一監督は、10月21日公開の実写映画『斉木楠雄のΨ難』でも脚本・監督を担当しており、『銀魂』とともに果たして世間からはどのような声が上がり、興行成績はどこまで伸ばせるのか注目したいですね。