俳優・伊藤英明さんが主演を務める人気漫画が原作の実写映画『テラフォーマーズ』(三池崇史監督)がついに29日から公開となるのですが、レビューサイトを見てみると公開前からすでに酷評の嵐となっており、大荒れの異常事態になっていることが話題になっています。
29日より公開の『テラフォーマーズ』は、2011年より連載がスタートした同名のSF漫画を原作にしている作品で、コミックスの累計発行部数は今年の3月時点で1500万部を突破。
2013年版の「このマンガがすごい!」オトコ編で第1位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2013」で第2位を獲得しています。
2014年には4月にアニメが放送され、今年4月からは第2期となる『テラフォーマーズ リベンジ』の放送がスタートし、昨年4月には、ニンテンドー3DS専用のゲームソフトも発売されています。
気になるストーリーですが、21世紀に人口爆発を迎えた人類は火星移住計画をスタートし、火星を地球化させるために送ったのはコケとゴキブリ。
それから500年後に、計画の仕上げのために火星へ送り込まれた15人のミッションは、ゴキブリの駆除。
しかし、ゴキブリは火星に送られてから人型に異常進化し、凶暴な驚愕生物へと変貌を遂げており、隊員たちに次々と襲いかかり絶体絶命な状況に。
そうした中で、隊員等の身体には秘策が仕込まれていたことが明かされ、昆虫のDNAによって虫の姿に変異して超人的なパワーを発揮し、人類対テラフォーマの壮絶な戦いが始まり、その裏ではもう一つの陰謀が着々と進んでおり…というストーリー展開となっています。
この作品で主演を務めるのは、『海猿』シリーズなどで知られる伊藤英明さん、ヒロインを武井咲さん、その他に“山P”こと山下智久さん、山田孝之さん、ケイン・コスギさん、菊地凛子さん、加藤雅也さん、小池栄子さん、元AKB48の篠田麻里子さん、滝藤賢一さん、小栗旬さんなど、豪華な出演陣で、監督を務めるのは『着信アリ』、『クローズZERO』、『悪の教典』などの作品で知られる三池崇史監督。
<実写映画『テラフォーマーズ』のメインキャスト>
- 映画『テラフォーマーズ』予告【HD】 (YouTube)
物語で重要な役割を占める宇宙船・バグズ2号のセットの制作費は約1億円、製作期間は3ヶ月も費やし、かなりの超大作になっていると注目を集め、今年のGWの目玉映画だと言われていました。
<↓の画像は、バグズ2号内部の様子>
しかし、本格的に公開される前に試写会でこの作品を観た人たちからは酷評の嵐。
『Yahoo!映画』でこの作品の評価を見てみると、23日21時の時点で5点満点中【2.41点】と厳しい評価。
レビュー欄には、
- 実写版『進撃の巨人』が専門学校生の卒業制作映画に例えるなら、この『テラフォーマーズ』は中学生の自主制作映画レベル。完全に『進撃の巨人』を超える映画が誕生した。日本は安易にSFに手を出してはダメだなと再認識した
- 『人気漫画脚本で、人気俳優と人気歌手で主題歌やっときゃ客入るでしょ』もここまできたかの観客舐めた最悪の出来。漫画の実写映画言えば、明らかにデビルマン、ガッチャマン、キャシャーン、ヤマト、進撃の巨人方面の区分け
- 普通、試写会は観た人に口コミやSNSなどでその評価を広めて欲しいという配給側の狙いもあるのですが、この映画に限っては試写会をやる度に酷評をされ、一般公開時には観ることをためらう人で溢れるのではないでしょうか。深夜のロードショーでも鑑賞に耐えられない完成度でした。こんな映画はお金を払って観るものではないと思います。
- はっきり言って全く面白くなかったです。レンタルでも無理なレベルです。
- 映画化するなら真面目にしてほしい。俳優も可哀想。監督は恥ずかしくないのかな。学祭の自主制作映画でもこんな酷いもの珍しい。
- うわぁぁぁ。ひどい。お金払ってみなくてよかった。。日曜朝の戦隊ものレベル
など、批判的なコメントが多々寄せられている状態です。
このような批判が噴出することになったきっかけは、『前田有一の超映画批評』で知られる映画批評家・前田有一さんが3月2日に、自身のツイッター上で『テラフォーマーズ』の試写会に行ったことを報告し、「いやー…すごかった。確実に、原作ファンの評価は一方的になることでしょう。あの進撃騒動を上回る可能性すらある、大変なことになるよこれは…。三池監督ほどの人でもこうなってしまうのかと愕然としました。今年を代表する話題になると予想します。」とツイートしたことでした。
<↓の画像が、前田有一さんの批評ツイート>
このツイートは話題になり、3000件以上ものリツイートを記録するほどの反響の大きさで、かなり酷い作品になっていることが公開前に広く知れ渡る事になり、このツイートに対しては「えええ!?あの大爆死して跡形もなかった進撃の巨人を超えるかもって想像もつかないンですが…(汗)」「実写進撃の巨人の下なんてあるの…?」と、昨年公開されバッシングの嵐となった実写版『進撃の巨人』よりも酷いとのことから驚きの声が上がっていました。
昨年7月に『テラフォーマーズ』が実写映画化されることが発表された時点で原作ファンからは批判され、『進撃の巨人』の二の舞いになるのではないかといった声がすでに多く上がっていました。
『進撃の巨人』もそうですが、実写化に向いていない作品になぜチャレンジしようと思うのでしょうか…。
そして、案の定の結果となっているようなのですが、散々叩かれて酷い状態になった『進撃の巨人』よりも酷い仕上がりになっているという声が出ており、来週の公開後にどこまで大きな騒動に発展することになるのかに注目ですね。