ボーイズラブ(BL)を描いた漫画『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』をTBS系のMBSテレビ(毎日放送)が実写ドラマ化し、シンガーソングライター・山崎まさよしさん(本名=山崎将義 52歳)と、俳優・酒井大成さん(さかい・たいせい 26歳)がW主演することが3日に発表され、ネット上では賛否の声が上がっています。
『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』は、漫画家・松本あやかさんが2020~2022年にかけて漫画サイト『マンガよもんが』で連載し、今年1月に単行本化されました。
<↓の画像が、原作のBL漫画『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』の写真>
作品の内容は、大人の色気をまとう50代の有名料理研究家・三ツ矢歩と、ピュアで真っ直ぐな性格をした雑誌編集者・石田友也が仕事で出会い、三ツ矢が振る舞う料理や丁寧な生活によって距離を縮めていき…というストーリーで、年の差男性同士の愛などを描いた作品です。
ドラマは、7月25日からMBSテレビの深夜ドラマ枠「ドラマフィル」(木曜25時29~同59分)で放送され、第3話までは25時39分スタートになっています。
<↓の画像が、実写ドラマでW主演の山崎まさよしさん、酒井大成さんのビジュアル写真>
監督は、同じくLGBT系の漫画が原作で、西島秀俊さんと内野聖陽さんがW主演で映画化もされたドラマ『きのう何食べた? シーズン1』(テレビ東京系)で監督を務めた野尻克己監督がメガホンを取り、脚本は映画『PとJK』、『ハニーレモンソーダ』、『交換ウソ日記』などを手掛けた脚本家・吉川菜美さんが担当します。
山崎まさよしさんは主演だけでなく、オープニング主題歌も書き下ろし、曲のタイトルなど詳細は後日発表としています。
原作者の松本あやかさんは実写ドラマについて、「原作の持つエッセンスのようなものを、たくさんのプロフェッショナルの方々がコトコト煮込んですてきなドラマに仕上げてくださいました。先日撮影現場にお邪魔したのですが、キャストの山崎さん、酒井さんのキャラクターとしての佇まいが本当に素晴らしく、御二方がそれぞれ重ねてきた年輪の醸し出すハーモニー、その化学反応。ぜひぜひ皆さんの目で目撃していただけたらなと思います。」
とコメントしています。
そして、『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』の実写ドラマ化、キャスト発表を受けてネット上では、
- リアタイでまさやんのドラマが見れるなんて夢みたい
- まさやん、26年ぶりの地上波連続ドラマ主演めっちゃ楽しみ 役柄がまた興味そそる
- うそ〜ん まさやんドラマ!? んで、BL!? お芝居上手じゃないけど大丈夫そ…(失礼)って思ったけど、料理研究家←料理むっちゃ上手い 関西弁←ネイティブ 結構おkなんじゃね これは観てみるか〜
- 「きのう何食べた?」の二番煎じ感がすごい
- ジャニー喜多川の事件で、こういうドラマは自粛の方向に向かうと思ったがまだやるのか
- 三ツ矢先生も買って読んですごく良かったからドラマ化嬉しい けど三ツ矢先生は細身でセクシーでキラキラなイメージなんだけど..
- 実写化で自分のイメージと離れ過ぎてると戸惑うよね。三ツ矢先生はもっと細身の枯れたイケオジでありつつ色気が欲しいし、石田くんはチャラ感欲しい(役者さんが悪いわけではない)
- 原作読んだけど三ツ矢先生はもっと線が細くて美しい優男なイメージだったから山崎さん!?ってなってる(山崎さんは好き) 編集者はイメージ通りだけど初めましてだから演技上手だといいな。
- もぅさぁ、漫画原作止めようよ。三ツ矢先生は山崎まさよしさんのイメージじゃないのよ。ごめんね、原作厨で。でもこのキャストは違う
- ライブ歌いたくないの件から山崎まさよしさんのイメージがなぁ。イメージが大切だと痛感する。
などの声が上がっており、現時点では賛否両論となっています。
山崎まさよしさんは1995年にメジャーデビューを果たし、翌年に映画『月とキャベツ』で主演を務め、俳優デビューも果たしました。
それ以降、音楽活動と並行して俳優としてもドラマや映画に出演し、最後のドラマ出演は2022年放送の『孤独のグルメ Season10 第2話』(テレビ東京系)で、連続ドラマでの主演は、1998年10月期放送の『奇跡の人』(日本テレビ系)以来26年ぶり2度目となっています。
これに対してファンからは、久しぶりの連ドラ主演に加えてBL作品とのことで大きな反響を呼んでおり、驚きや歓喜の声が上がっています。
その一方で原作ファンは、三ツ矢歩のキャラクター像と山崎まさよしさんのイメージがあまりにも違いすぎるとして多くの批判が寄せられており、そもそもなぜこの作品に山崎さんを起用したのかと疑問の声も噴出しています。
また、山崎まさよしさんと言えば昨年10月に、全国ツアーでの地方公演で突然「今日はあんまり歌いたくない、お客さんと喋る回にしたい」などと観客に語り、約2時間半のライブでわずか8曲しか演奏せず炎上したことが記憶に新しく、この騒動によるイメージ悪化もあり主演起用を巡っては物議を醸しています。
山崎まさよしさんが主演に起用された理由、その経緯など詳細は不明ながら、今作を手掛ける野尻克己監督はコメントで、「『山崎まさよしさんでドラマを撮りませんか?』と話をいただいたのは冬」と明かしており、山崎さんの主演ありきで計画が進行していたことが分かります。
これは特に珍しいことでもありませんが、それが原因で原作のイメージとは大きく異なる役者がキャスティングされ、昨年実写化された『セクシー田中さん』のように大幅な原作改変が行われて炎上、原作に悪影響を及ぼしたケースは枚挙にいとまがありません。
そのため、『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』の実写化や出演者発表を受けて物議を醸していますが、今作と同じく男性同士の生活などを描いた『きのう何食べた?』のように、原作ファンからも支持されるようないい仕上がりとなっていることに期待したいです。