平成に起きた事件や出来事を新証言や新資料で掘り下げる大型シリーズ『NHKスペシャル 平成史スクープドキュメント』(NHK)の第4回となる『安室奈美恵 最後の告白』が20日に放送され、安室奈美恵さん(あむろ・なみえ 41歳)が引退約2週間前の8月31日に、約2時間半にわたって応じた独占インタビューの模様が公開されました。
安室奈美恵さんは引退直前にNHKのインタビューを引き受けた理由について、「自分自身にとってもこの25年間を振り返るっていう…自分ではそういう作業ができなかったなと。きちんと私の気持ちや、今の状況を伝えてくださると思って選ばせていただいた」
と語り、引退を決断した理由などを明かしました。
<↓の画像が、NHKのインタビューに応じた安室奈美恵さんの写真>
地元・沖縄の芸能養成所『沖縄アクターズスクール』で、ダンスパフォーマンスグループ『SUPER MONKEY’S』のメンバーに選出された安室奈美恵さんは、1992年から全国区での芸能活動をスタートさせ、同年に『SUPER MONKEY’S』としてメジャーデビュー、1995年にソロデビューを果たした安室さんは、同年に出会った小室哲哉さんプロデュースのもとで1995年10月にシングル『Body Feels EXIT』をリリースし、累計売り上げ枚数は88万枚超えの大ヒットを記録しました。
その後もヒット曲を連発し、スターダムにのし上がった安室奈美恵さんは若い女性たちから絶大な支持を受け、“アムラーブーム”を巻き起こすなどしていたのですが、1997年10月にTRF・SAMさんとできちゃった結婚、1998年5月には第1子となる長男を出産し、2001年には小室哲哉さんのプロデュースを離れました。
その当時の心境について安室奈美恵さんは、「小室さんのプロデュースを離れた時からが本当の始まりなのかな。でも、みんなに気に入ってもらう楽曲がどれなのか、どう探せばいいのか分からなくて不安だった。作詞も作曲もしなくちゃいけないと思って。機材も揃えてやってみたり。鼻歌を打ち込めるようなキーボードとか。作曲に関してはすぐに卒業しました。作曲は本当に無理です(苦笑)」
と振り返っています。
そんな中で出会った様々なクリエイターたちと共に曲作りし、新たな道が切り開けたという安室奈美恵さんは、「それまでの『安室奈美恵』からの開放感があって、その作業がとても楽しくて。これまでこういうワクワク、ドキドキ感を持って(音楽を)やってたのかな?って。『奈美恵ちゃんはどんなのが好きなの?』『どんな歌詞がいいの?』って、今までそういう会話ってなかったし、今“作品づくり”をしているなって。初めて『音楽』っていうものに触れた感じがありましたね」
と語っています。
<↓の画像は、NHKの独占インタビューを受けた安室奈美恵さんの写真>
しかし、安室奈美恵さんはデビュー25周年を迎えた2017年9月20日に、1年後の2018年9月16日をもって引退することを電撃発表したのですが、引退を決断する上で最後に背中を押したものは一体何だったのかと、引退を決意した理由について聞かれると、「ファンの皆さんの中に、『いい状態の安室奈美恵』を思い出として残してほしいな、と思って。やっぱり1つのゴール地点はそこだったりしたので。ちょっと声帯もいろいろ壊してしまって、そういう不安もあったりはしていたので。そろそろ声帯も限界なのかなとか、声がうまく出ないなとか、そういうこともあったりしていたので」
と、7年前に声帯を壊して喉に不安を抱えた状態で活動を続けていたことを初告白しました。
そして、インタビューの最後には、「いろんなことがめまぐるしく流れていった時間を濃厚に過ごして、25年間を悔いなくやりきったというのはありますね。14歳でデビューした女の子が40歳まで音楽に携われるなんて思ってなかったので、本当に奇跡だなって」
と話していました。
このようにこれまでの活動を振り返り、引退を決意した理由についても明かした安室奈美恵さんに対してネット上では、
- まさか声帯を壊してるとは思わなかった。ライブなどでは違和感を感じなかったから改めてすごいと思ったな!安室ちゃん感動と勇気をありがとう!!!
- 声帯を壊していたなんて微塵も感じさせなかった。プロ意識が高い。ずっとファンでいられて良かった。これから安室ちゃんがずっと幸せでありますように。
- 安室ちゃん長い間お疲れ様でした。安室ちゃんの歌に何度も何度も励まされていました。声帯を壊していても残りの7年を精一杯走り続けていたのですね。
何もかも尊敬に値する素敵な女性です。これからは、ゆっくり過ごして幸せになって下さい。本当にありがとうございました - 声帯壊して限界を感じていたにも関わらず、ファンの為に歌い続けてくれたこの5年間にただただ感謝しかありません。
SNSで私生活やら近況やらを発信せず、手の届かないスターとして平成の音楽界に君臨し続けてくれた安室ちゃん。貴女こそ真のスター、歌姫です。 - 安室ちゃん、頑張って歌ってくれてたんですね。本当に素敵な歌手です。何度かライブ行って、どれもこれもあなたの声にダンスにドキドキして興奮して、感動して、あなたのファンで本当に良かった。
このタイミングの放送もきっと、安室ちゃんが決めたんだと思う。安室ちゃんのDVDは宝物です。
などのコメントが寄せられています。
安室奈美恵さんは引退直前の昨年9月12日放送の『あさイチ』(NHK)にインタビュー出演しており、その中でも「歌手の安室奈美恵はすべて完結しているので、私がステージに戻ってくることはないです」と、歌手活動からの完全引退を宣言していました。
しかし、安室奈美恵さんはまだ40代前半で、今もなお高い人気を得ていることから今後また数年後には、歌手復帰するのではないかなどの憶測も飛び交っていました。
昨年9月に週刊誌『フラッシュ』が報じた記事では関係者が「安室は必ず復帰する」と話しているとし、別の音楽関係者は「引退発表後、しばらくすると、ごく近い人に、安室はこう漏らすようになった。『勢いで引退と言ってしまった』。彼女の中には音楽への未練がある」と伝えていました。
そうしたことから、いつかまた音楽活動を再開する日が来るかもしれないと期待していた部分もあったのですが、7年も前に声帯を壊し、不安を抱えた状態で活動を続けてきたとのことから、残念ではありますがもう2度と歌手としてステージに戻ってくることは無いのかもしれないですね。
もうあの歌声、パフォーマンスが見られないというのは残念ではありますが、今後音楽以外の新たな活動を始める可能性もあると噂されており、またいつかどこかで元気な姿を見せてほしいです。