女優・タレントで脚本家・作家としても活動の中江有里さん(なかえ・ゆり 本名=中江幸恵 43歳)が、メールで脅迫被害を受けていたことが明らかとなりました。
警視庁代々木署が、中江さんをメールで脅迫したとして、島根県出雲市の自称・新聞販売店従業員の男(42)を脅迫容疑で逮捕。
容疑者は中江さんにメールを送ったことは認めているものの、「脅迫に当たるとは思わなかった」などと供述し容疑を否認しているといいます。
警視庁代々木署によると、容疑者は昨年12月と今年1月の2回、中江さんがファン用に公開していたメールアドレスに、脅迫する内容のメールを送信した疑いが持たれており、1月に中江さんから相談を受けて4月29日に逮捕。
容疑者は中江さんと面識はないとのこと。
情報番組『とくダネ!』の火曜コメンテーターを務めている中江さんは5日、同番組に電話で生出演し、容疑者の逮捕を受けてストーカー被害の実態を告白。
<↓の画像は、『とくダネ!』で火曜コメンテーターを務めている中江有里さんの写真>
まだ捜査中ということから、詳細は明かすことが出来ないと前置きをした上で、容疑者によるストーカー行為は突然始まったことを明かし、ストーカー行為のきっかけについては、「私が新聞にストーキング行為について書いたことがあったので、それに刺激されたのかもしれないが分からない」と語っていました。
脅迫メールは4年前から送られ始めたといい、具体的な内容については「私の写真に加工して『死ね』と書かれていたり、わいせつなことも書かれていた」「私が仕事先のテレビ局に入り込んできたり」と告白。
脅迫メールは、中江さんのホームページや会社宛にポツポツ送られ、事務所を通じて2回にわたって警告をしていたものの、警告後も不定期にメールが送られてきたといいます。
こうした被害を受けていた中江さんは、警察に3回相談し、逮捕容疑となったメールについては、「親族に対する脅迫、死ねとか命に危険が及ぶんじゃないかと危惧する内容」で、脅迫メールの内容がエスカレートしていき、命の危険を感じたことから警察に通報、4月29日に容疑者が逮捕されたそうです。
なお、テレビ局に入り込んできたという人物は、「別の人なんです。ストーカーというのは警察に相談しているんですけど、今回初めて被害届を出した」「以前の2回はストーキング行為は収まったが、今回は私だけでなく親族にも危険が及ぶんじゃないかと怖い思いをした。イベントも出席できなくなったこともあった」と明かしていました。
そして、中江さんはストーカー行為をしていた容疑者に対して、「私の親族について踏み込んでいるのが許しがたい。一番してほしくないことだった」と怒りをあらわにし、同様のストーカー被害を受けている人に対して、「危険と思ったら早く警察に相談すること。的確にアドバイスをくださるし、今回は私の安全確保ということで逮捕に至った。行動しないと犯人は調子に乗るというかエスカレートするので」と語っていました。
今回このようなストーカー被害を受けていたことが明らかになった中江さんは1989年に芸能界入りし、グラビアモデル、女優、タレントとしての活動をスタートさせ、1991年に歌手デビュー。
女優としては、NHK連続テレビ小説『走らんか!』や『どんど晴れ』、NHK大河ドラマ『葵 徳川三代』や『義経』など、これまでに様々なドラマや映画などに出演。
また、これまでに様々な報道・情報番組にコメンテーターとして出演しており、現在は『とくダネ!』や『Mr.サンデー』などに出演中です。
私生活では、2002年にテレビ番組制作会社勤務の男性と結婚したものの、2010年に離婚しています。
そして、今回の事件を受けてネット上では、
- 関わりのある人からのストーキングもコワいし厄介だけど、なんの関係も無い人からって、恐怖でしかない。
- 親族にまで脅迫とは許せない、本当生きた心地がしなかったと思います。犯人逮捕されて良かった。
- 逮捕されて終わりとは限らないのでは。
- ストーカーはずっと檻に入れといたほうがいい。出てきたらまた危害加えにくる
- 一般的に警察はストーカーに優しい。有名人だから、警察も本気で対応したのでは?
- ま、相談しても対応できないのが現状だからねぇ。芸能人だから厚遇されたってだけだろ。
- こういう事はすぐ逮捕できるようにしてほしい
- こういう異常な男は、執着心が強く逆恨みするから、どのくらいの刑罰なのかまだわからないが、出所後が恐怖ですね。注意して下さい。
などのコメントが寄せられています。
芸能人の脅迫被害やストーカー被害は多々発生しており、過去にもお笑いタレント・ふかわりょうさんが、ツイッターやフェイスブック上で執拗な殺害予告を受けており、無職の女性が脅迫容疑で逮捕されました。
タレント・眞鍋かをりさんもツイッターやブログなどに、「俺の中なら消えてくれ」「殺してやるよ真鍋」「「お前はぶっ殺して終わり」などの脅迫メッセージが寄せられ、男性が逮捕されています。
また、シンガーソングライターとして活動していた女子大生の冨田真由さんが昨年5月、ファンの男性にナイフで首や胸など34ヶ所を刺され、一時意識不明の重体となる事件が発生し、今年2月28日に懲役14年6ヶ月(求刑懲役17年)の有罪判決が下されました。
この他にも、声優・歌手の水樹奈々さん、アイドルグループ『仮面女子』のメンバー・神谷えりなさんらもストーカーから殺害予告を受けるという事件が発生しているのですが、ストーカーからの脅迫被害などを受けて、犯人が逮捕に至っているケースはごく一部とみられます。
冨田真由さんの逮捕を受けて今年1月3日には「改正ストーカー規制法」が施行され、ネットストーカー(サイバーストーカー)と呼ばれるSNS上での付きまとい行為を新たに規制対象に追加。
ストーカー行為罪の懲役刑を「6ヶ月以下」から「1年以下か100万円以下の罰金」、禁止命令に違反してのストーカー行為も2倍の「懲役2年以下か200万円以下の罰金」に引き上げるなど罰則を強化し、これまで起訴するには被害者の告訴が必要な親告罪でしたが撤廃となりました。
ストーカー被害や脅迫被害に悩んでいる人は多くおり、大きな事件に発展しまう可能性も十分にあることから、今後も悪質な行為に対する規制を強化するとともに、警察も積極的に動くようになっていってほしいものですね。