天海祐希さん(49)が主演のドラマ『Chef~三ツ星の給食~』(フジテレビ系 木曜22時)が10月よりスタートし、17日には第6話が放送されたのですが、平均視聴率は7.3%(関東地区)と数字が伸び悩んでおり、天海さんがフジテレビと絶縁しそうだと囁かれています。
天海さんはこれまでに、『離婚弁護士』、『キッチン・ウォーズ』、『トップキャスター』、『BOSS』など、フジテレビで放送されたドラマで主演を務め、好視聴率を獲得してきたものの、『Chef』は初回平均視聴率が8.0%と2ケタに届かず、第2話も7.0%、第3話は6.2%、第4話で4.9%と打ち切りラインと言われる5%を切り、第5話で8.0%にまで回復したものの、第6話は7.3%と再びダウン。
数字が低迷している原因としては、21時台に放送されている前番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』が低視聴率を連発していることが挙げられ、同時間帯にテレビ朝日系で米倉涼子さん主演の『ドクターX ~外科医・大門未知子~』がスタートして以降は5%前後で推移しています。
また、脚本や演出に対しても視聴者からは厳しい声が多く上がっており、それも影響して徐々に視聴者離れが起きてしまっているとみられるのですが、ニュースサイト『日刊サイゾー』は、天海さんが当初からこのドラマへの出演を渋っていたと報じています。
テレビ関係者は、「彼女は夜10時という時間帯に給食の話が興味を持たれるわけはないと感じ、もっと大人の話にしてもらいたいと思っていたようです。」と明かし、フジテレビ側はこのドラマが文部科学省や官公庁に推薦されることを目論んでいたといい、ある程度の数字を獲得を出来ると踏んで強行突破をしたそうです。
しかし、天海さん演じる三ツ星レストランの元総料理長である天才シェフが、あることがきっかけで小学校の給食作りをすることになり、そこで奮闘する姿を描いた作品に対しては賛否両論で、視聴率も伸び悩んでいます。
今期フジテレビでは、月9枠でHey! Say! JUMPの山田涼介さん主演の『カインとアベル』、火曜21時枠で吉田羊さん主演の『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』、日曜21時枠で玉木宏さん主演の『キャリア ~掟破りの警察署長~』、そして天海さん主演の『Chef』が放送されているのですが、現時点で最も低い平均視聴率となっているのが『Chef』で、さらに今期民放のゴールデン・プライム帯(19~23時)でスタートしたドラマのワーストも『Chef』となっています。
フジテレビでは7月期に、松嶋菜々子さんが主演の『営業部長 吉良奈津子』が放送され、注目を集めたのですが、初回のみ10.2%と2ケタに乗り、以降は5~7%で推移し、全10話の期間平均視聴率は約7.1%と大コケ。
<松嶋菜々子さん主演の『営業部長 吉良奈津子』>
松嶋さんがフジテレビに対して「絶縁宣告」したという噂もあり、もし『Chef』が打ち切りにでもなった場合には、「天海がフジのドラマに出るのは、これが最後となるでしょう」と前出のテレビ関係者が語っています。
このような話が出てきてしまっているのですが、テレビ番組の視聴率調査を行っている『ビデオリサーチ』が10月より関東地区で測定をスタートさせた「タイムシフト視聴率(録画視聴率)」を見てみると、10月27日放送の『Chef』第3話はリアルタイム視聴率が6.2%だったものの、タイムシフト視聴率は7.1%を記録。
さらに、データニュース社の「テレビウォッチャー」(対象3000人)では、『Chef』に対する満足度は第5話が5段階評価で3.82を記録し、初回の満足度3.39から約0.4ポイント上昇しており、視聴者からは「最初はなんとなく…だったが今は三ツ星シェフの料理に引き込まれる」、「ポジティブな考え方で、自分らしく料理に専念するのに痛快さを感じます」といった声が上がっています。
ちなみに、今期最も大きな反響を呼んでいる新垣結衣さんと星野源さんが出演の『逃げるは恥だが役に立つ』(通称:逃げ恥 TBS系)は、初回満足度が3.74、第5話の満足度が4.25。
20%以上の高視聴率を連発している『ドクターX』は、初回満足度が3.99となっています。
『Chef』はリアルタイム視聴率が低迷しているものの、タイムシフト視聴率も含めるとまずまずの数字を記録しており、ドラマの満足度も徐々に上がっているため、リアルタイムの視聴率が今後上がっていくことに期待したいですね。