『ロサンゼルス・ドジャース』の大谷翔平選手(29)が新居の“12億円豪邸”報道を巡り、日本テレビとフジテレビの悪質な報道内容にブチギレ激怒し、球団を通じて両局の「メディア資格を取消し、出入り禁止処分を下した」と複数のメディアが報じ、大きな波紋を広げています。
しかし、日本テレビとフジテレビは現在も複数の番組で大谷翔平選手の話題を取り上げており、週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』によると、出禁処分について制作現場には一切連絡が来ておらず、これまでと変わらず出場した試合の報道や、大谷選手の過去素材も申請すれば問題なく使用できるといいます。
そのため、出禁処分は事実なのかと疑う声も上がっているのですが、20日発売の週刊誌『女性セブン』は新たに、大谷翔平選手が特に問題視しているのがフジテレビの報道とし、メジャーリーグ機構が水面下で問題について調査を開始したことにより、より重い処分が下される可能性があると報じています。
この問題は『週刊現代』が最初に報道し、日本テレビとフジテレビが大谷翔平選手が購入した豪邸の場所を特定、独自に現地取材を行なって自宅周辺の風景を公開したり、近所に暮らす住民にもインタビュー取材を敢行し、大谷選手が家を購入したことをバラしていました。
アメリカではセレブの豪邸に強盗が入ったり、身代金目的で家族が誘拐されるといった事件が頻発しているため、大谷翔平選手は両局の報道を問題視し、マネージメント会社を通じて「過去素材を使用しないよう通達した」ほか、球団サイドが両局に貸与していた取材パスを凍結したとのことでした。
この問題はその後、現地のドジャース専門メディア『Dodgers Nation(ドジャース・ネーション)』なども伝えていました。
そして、女性セブンが新たに報じた記事によれば、大谷翔平選手が特に怒っているのはフジテレビの報道とし、ロサンゼルス・タイムズが豪邸購入を報じた翌日に、『Live News イット!』で「大谷12億“LA御殿”全容は?」と題して、豪邸前から外観を許可なく撮影、付近の歩行者に取材して大谷選手の自宅住所を暴露し、プライバシーを侵害する行為をしていたといいます。
その翌日にも『めざまし8』で豪邸について報じていたといい、これらの行為は現地メディアからすると完全アウトといいます。
そのため、今後さらに厳しい処分が下される可能性があると、アメリカ在住のジャーナリストが語っており、「放送内容を知った大谷選手は激怒し、『過剰報道をした人を出入り禁止にしてほしい』と球団側に要望したようです。球団は当初、自宅前からの映像が流れたことを知らなかったようですが、大谷選手の怒りを知り、取材パスを剥奪したと聞きます。そればかりか、メジャーリーグ機構まで調査に乗り出しているようで、日本のテレビ局が今後より重いペナルティーを受ける可能性も囁かれています」
と明かしています。
3年前には、『デトロイト・タイガース』の前田健太投手(36)もロサンゼルス近郊の自宅に、3人組の強盗が窓ガラスを割って押し入ろうとする事件が発生しており、この事件は警報アラームの作動によって未遂に終わりました。
また、昨年にはドジャースのフレディ・フリーマン選手(34)、マックス・マンシー選手(33)、エバン・フィリップス投手(29)の3選手が、それぞれ留守中に空き巣被害に遭い、またミゲル・ロハス選手(35)は家族と外食中に、駐車していた車の窓を割られて窃盗被害に遭うなど、メジャーリーガーを狙った犯罪も近年多発しています。
こうした状況にあることに加えて、大谷翔平選手は以前から日本のメディアに対して強い不信感を抱いていて、昨年のWBCでは「家族取材と中継への映り込みもNG」にしていたと週刊誌に報じられています。
さらにドジャースは今年2月に、クラブハウスでの様子を無断で撮影し、YouTubeで勝手に公開した韓国メディア・SPOTVに対して「無期限取材活動禁止」処分を下しました。
報道が過熱する中で球団サイドも様々な対応を行っていたのですが、フジテレビと日本テレビは視聴率稼ぎのために大谷翔平選手のプライベートにも深く踏み込んでおり、厳しい処分を受けたとしても仕方がありません。
フジテレビは18日にも、『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)にバスケットボール日本代表選手7人をゲストに招き、元バスケ選手の大谷翔平選手の妻・真美子さんに関する質問を行い、2人の結婚を事前に知っていたのかを聞き出そうとする場面があり、全く反省していないとして物議を醸しています。
そのため、ネット上でもフジテレビに対してはお灸を据えてほしいとの声が上がっていますが、メジャーリーグからも厳罰が下されることになるのか、今後の展開にも注目していきたいです。