俳優の堺雅人さん(42)が主演のNHK大河ドラマ『真田丸』(NHK総合で毎週日曜20時ほかで放送)が10日スタートし、関東地区の初回平均視聴率が19.9%だったことが明らかとなりました。
近年で20%の大台発進となったのは、2013年に放送された綾瀬はるかさん主演の『八重の桜』で21.4%を記録したのですが、2014年放送のV6・岡田准一さん主演『軍師官兵衛』は18.9%、昨年放送の井上真央さん主演『花燃ゆ』は16.7%となっており、今後数字が上昇していくことに期待されます。
『真田丸』は、人気脚本家・映画監督の三谷幸喜さんが2004年放送の『新選組!』以来、12年ぶり2度目の脚本を担当し、戦国時代最後の名将・真田幸村(本名=真田信繁)の生涯を描いており、今回のタイトルとなった『真田丸』は大坂の陣で信繁が築いた最後の砦に由来し、同時に家族の物語として一艘(そう)の船に例え、“戦国の荒波に立ち向かう船”として真田家をイメージして付けられました。
主人公の信繁役は人気俳優の堺雅人さんが演じ、兄の信幸役は大泉洋さん、姉の松役は木村佳乃さん、父の昌幸役は草刈正雄さん、母の薫役は高畑淳子さん、その他ヒロインのきり役は長澤まさみさん、徳川家康役は内野聖陽さん、織田信長役は吉田鋼太郎さん、豊臣秀吉役は小日向文世さん、茶々/淀役は竹内結子さん、寧/北政所役は鈴木京香さん、石田三成役は山本耕史さんが演じるなど、豪華俳優が揃っています。
10日に放送された第1回「船出」は、天正10年(西暦1582年)2月から物語が始まり、武田信玄の急死から9年が経ち、武田家は織田信長の侵攻によって諸城が次々に陥落する事態に陥り、絶体絶命の危機を迎えることに。
これに対して武田に仕える信繁の父・昌幸は武田家存続のために策を練り、上野国にある自らの居城・岩櫃城で織田を迎え討つよう進言し、準備のために一足先に出発。
残された2人の息子・信幸と信繁を、武田家の当主・勝頼が人目を忍んで訪れ「岩櫃には行かない」と告げ、甲斐の岩殿城へ逃げる武田の本隊と別れて兄弟は父の待つ岩櫃に向かい、敵が目前に迫る中で家族を守りながらの決死行が始まるという展開となっていました。
そして、ネットで反応を見てみると、
- 去年の花燃ゆより全然面白かったから無問題
- 三谷と堺と大泉なんてどんなコメディかと心配したけど、抑えた感じで見ごたえがあって良かった。予想に反して最後はホロリとさせられたよ。五輪や選挙のある年で苦戦が予想されるが、健闘してくれるんじゃないかとおもう。平の息子と草刈正雄がいい味を出してた。
- 大河ドラマはこのところハズレが多くてあまり期待しないようにしてたけど、今回の真田丸はしばらく見てみようと思った。ただ語りを担当している有働由美子アナは嫌いじゃないけど、歴史物を語るなら適任は他にもいたと思うんだけどな…。
- 堺さんと大泉さんの兄弟ぶりが良かった。なんか楽しそうで現代でも『あんな兄弟いいな』と思えると思う。お母さんやおばあさんも味があった(笑)
- 配役の感じから全体が軽いような、良くも悪くもちょっと大河っぽくない感じだったかな。それはそれで期待。真田丸が大坂の陣のだけでなく、真田家全体を意味するみたいで信幸にもスポットライトが当たるのは楽しみ。
- セリフの言い回しとかは全くの現代語。ちょっと拍子抜けしたけど戦国時代の人々を活き活きと表現するためには良いのかも知れない。武田勝頼が自刃したときの真田昌幸が37歳で幸村15歳だから役者さんの年齢との差がちょっと気になるけど・・
などのコメントが寄せられていました。
昨年放送された『花燃ゆ』が大河ドラマファンから大不評で、最終回の平均視聴率は12.4%、全50話の期間平均視聴率は、松山ケンイチさんが主演の『平清盛』と並び、大河ドラマ史上歴代ワーストとなる12.0%を記録する酷い大コケぶりとなっており、『真田丸』にも影響を与えるのではないかと心配されていましたが、19.9%と好視聴率を獲得し、期待度の高さがうかがえる結果となりましたね。
ネット上での反応を見てみても、ドラマの内容や演出などに対する批判的な声は現時点では少なく、三谷さんの脚本ということから心配の声もあったものの、反応は上々でこれからに期待できそうです。
今後どのような変化があるのか引き続き注目していきたいですね。