今年2月に口腔ガン(舌ガン)、4月に食道ガンの手術を受けたタレント・歌手の堀ちえみさん(本名=堀智栄美 52歳)のブログに、「死ね」「消えろ」などの誹謗中傷するコメントを書き込んだ50代の主婦が6月18日に脅迫容疑で書類送検され、16日放送の『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)ではこの問題を特集しました。
堀ちえみさんのブログに誹謗中傷コメントを書き込んだのは、北海道在住の50代主婦で、堀さんの昔からのファンではなかったものの、同世代ということで当初は応援する気持ちでブログを読んでいたそうです。
そうした中で主婦が目にした掲示板サイト『ママスタジアム』や『5ちゃんねる』(旧・2ちゃんねる)などのスレッドには、「堀のブログはウソばかり」などと批判的なコメントが多数書き込まれており、主婦はこれを鵜呑みしてしまったようです。
主婦はこれ以降、堀さんのブログに対して「全然事実と違うんじゃない?」「何でウソばかり書いているんだろう」「あぁ、またウソばっかり書いてるんだ」「こんなに元気な舌がん患者なんているわけがない」と思うようになり、ネット上でも叩いている人が多いことから、何となく自身も堀さんのことを誹謗中傷するようになったといいます。
<↓の画像が、『とくダネ!』特集の写真>
そして、この主婦は堀ちえみさんが舌ガンを公表する前の2月上旬に、堀さんが投稿したブログ記事に対して3回にわたり、「死ね消えろ嘘ばっかり」「馬鹿みたい死ね消えろデブ」
と書き込み、堀さんがその後、舌ガンを公表すると書き込みはさらにエスカレートしたといい、手術を無事に終えたことを報告した記事に対しても、「タヒ(=死)ねば良かったのに」「タヒね嘘つき」「死ね消えろ 嘘つき」
というコメントを連投していました。
<↓の画像は、主婦が堀ちえみさんのブログへ書き込んだ誹謗中傷コメントの写真>
『とくダネ!』が堀ちえみさんの関係者に話を聞いたところ、堀さんはこうした誹謗中傷コメントを目にし、「ひどいね…」と深く傷ついている様子だったといいます。
『とくダネ!』は誹謗中傷コメントを書き込み、書類送検された50代の主婦にも取材を行ったのですが、今回の事件に対して話を聞くと、「『殺す』というなら私も脅迫だって分かるんですけど『死ね』でも脅迫になるんですねって感じ」「インターネットでちょっと10回くらい書き込みしたら、いきなりこういうことになった感じで」
と説明し、堀ちえみさんに対して恨みなどは無いとしています。
<↓の画像は、『とくダネ!』の取材に応じた主婦の写真>
また、警察の事情聴取を受けるために1度上京したそうなのですが、「東京へ行ったのは高校の修学旅行ぶり」「東京の土地勘もないし、何かするなんてあるわけないじゃないですか」
と語り、もう2度と誹謗中傷はしないとしています。
今後もし、堀ちえみさん側から謝罪を求められたらどうするかという問いには、「ああ、求められたらもちろん。警察のあれでしたら、申し訳ございませんとは言いますけれど」「もう一切、堀ちえみさんのブログは見ません」
とも語っていました。
<↓の画像が、『とくダネ!』特集の写真>
この件に対して堀ちえみさん側は、「ネットの書き込みでも深く傷つく人がいることを知ってほしい。警察に相談し対応してくれたことに感謝していると言っていた」
というコメントを寄せています。
<↓の画像が、『とくダネ!』特集の写真>
ちなみに、脅迫罪は「2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金」と定められているのですが、若狭勝弁護士によれば、「殺すぞ」や「ケガさせるぞ」など直接危害を加えるような言葉は脅迫罪が成立する一方、主婦が書き込んだ「死ね」などの言葉だけでは6~7割が不起訴になるそうです。
<↓の画像が、『とくダネ!』特集の写真>
そして、この事件に対してネット上では、
- 可哀想なおばさんだな
- 50代で…恥ずかしいとしかいいようがない。
- 好き嫌いはあってもここまで書くのは最低
- 思い込みが激しいにも、ほどがある。面白い人がいるもんだね。
50代にもなってこれだと、周囲の人は本当に、大変だと思う。もしこの人ががんになったら、誰か同じこと言ってやってよ。 - 罰金を思い切り高くしたら?言い得を許してはいけないと思う。表現の自由をはき違えてるでしょ
- こういう年代の女性が一番ネットに触れちゃいけないよね。
「みんなが言ってるから本当だと思った」「みんなが言ってるから叩いてもいいと思った」「この程度なら言ったって大丈夫でしょ?」
大体こんな言い訳ばかりして逃げようとする - 病気の人に死ねとかはとんでもないけど、かなりキツい書き込みは普通にありますね。
同情してもらおうと大袈裟に書いてるかまっちゃんだの病気のこといちいち書くなとか。
嫌なら見なけりゃいいだけなのに、わざわざ見に行って意地悪な書き込みするって余程不幸な人なんだなと思う。 - ここ最近の堀ちえみに対するバッシングは凄まじいものがあったから、これが良い薬になれば良いな。
病人を中傷するなんて人として終わってる。 - 自分の生活や人生に、常に不満がある人、先に希望を持てない人。こういう人が憂さ晴らしに書き込むこと結構多いと思う
- 誹謗中傷を避ける意味でも、SNSってあまり私は関わらないほうがいいと思うな。
自分だけでなく家族とかも中傷の対象になるし。 - これこそが今の世の中の悪いところ。人の痛みが分からない残念な人が増えた。
そんな大人に将来を担う子供達を育てられますか?ネットの普及によって人の闇が深くなったと思います。
などのコメントが寄せられています。
今年3月末にも、元AKB48・川崎希さんと夫でモデル・タレントの“アレク”ことアレクサンダーさんが、ネット掲示板などに書かれている悪質コメントに対して、法的措置を講じることを宣言していました。
また、昨年7月にはタレント弁護士の大渕愛子さんが、自身のブログへ寄せられた差別用語に対して怒りをあらわにし、法的措置も検討することを明らかにするなど、ネット上でのトラブルは頻繁に発生しています。
しかし、実際に行動に移す人はわずかということや、みんながやってるから自分は大丈夫だと思い込み、今回主婦が挙げた『ママスタジアム』や『5ちゃんねる』などのアンチスレッドには多くの誹謗中傷コメントが寄せられています。
中には直接本人のブログへコメントを寄せる方もおり、そうしたコメントを弾くために、堀ちえみさんが利用しているアメーバブログなどは、誹謗中傷コメントを表示しなくするフィルター機能が付いています。
堀ちえみさんは恐らくコメント欄にフィルターを掛けていなかったことにより、「馬鹿みたい死ね消えろデブ」などのコメントが表示されたとみられ、気分が悪くなるようなコメントを不意に目にしないためにも、悪質なユーザーを訴えるだけでなく、フィルター機能を利用することも重要でしょうね。