女優・土屋太鳳さん(22)が主演の映画『トリガール!』が1日から公開されているのですが、予想以上のコケっぷりだと話題になっています。
『トリガール!』は、小説家・中村航さんの同名小説を実写映画化した作品で、1977年から毎年開催されている『鳥人間コンテスト選手権大会』(主催:読売テレビ)の常連校・芝浦工業大学をモデルに、同大学の人力飛行機チームの奮闘を描いた青春物語となっています。
作品には土屋太鳳さんの他に、現在ブレーク中の若手俳優・間宮祥太朗さん、高杉真宙さん、矢本悠馬さん、モデルとしても活躍している池田エライザさん、お笑いコンビ『コロコロチキチキペッパーズ』のナダルさん、実況アナウンサーとしてフリーアナウンサー・羽鳥慎一さんらが出演し、監督は『貞子3D』や『ヒロイン失格』などを手掛けた英勉監督が務めています。
<↓の画像は、『トリガール!』のメインキャスト>
(左から)池田エライザさん、間宮祥太朗さん、土屋太鳳さん、高杉真宙さん、矢本悠馬さん
そして、4日に初週末(2・3日)の興行成績が発表されたのですが、先週に引き続き、V6・岡田准一さんが主演の『関ヶ原』が1位を獲得し、観客動員数は21万3,600人、興行収入は2億7,130万円、累計動員数は92万1,556人、累計興行収入は11億2,747万2,300円。
2位には公開7週目の『怪盗グルーのミニオン大脱走』、3位は公開2週目の『ワンダーウーマン』、4位は広瀬すずさんと菅田将暉さんがアニメ声優に挑戦し、公開3週目となる『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』、5位は公開6週目の浜辺美波さんと北村匠海さん(DISH//)がW主演の実写映画『君の膵臓をたべたい』。
6位は公開3週目の『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』、7位は公開4週目の『スパイダーマン:ホームカミング』、8位には先週から公開の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦』が初登場、9位は公開9週目の『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』、10位にはジャッキーチェンさん主演の『スキップ・トレース』が初登場、11位は韓国のパニックホラー作品『新感染 ファイナル・エクスプレス』がランクイン。
このように『トリガール!』はまさかの公開初週からTOP10圏外となっており、どれほどの観客動員数を記録し、興行収入を稼いだのかは明らかにされていないのですが、4位にランクインした『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、2日間の観客動員数が7万8,000人、興行収入が1億400万円と発表されているので、この数字を大きく下回る結果だったのは間違いありません。
<公開初週からTOP10圏外も、「大ヒット上映中」の文字が掲載されている『トリガール!』公式サイトのトップページ>
なお、8位にランクインした『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦』の公開スクリーン数は36、10位の『スキップ・トレース』は155スクリーンなのですが、『トリガール!』は238スクリーンで公開されているため、見事な「大コケ」「大爆死」だと揶揄されています。
ニュースサイト『サイゾーウーマン』によると、この結果に対して映画ファンからは、
- ここまで伸びないのは、さすがに予想できなかった
- 滑走路からそのまま湖に墜落してしまったな
- 8~10位くらいには入るだろうと思ってたよ
- 客を選ぶタイプの映画でもないのに、なんでこんなに大コケしたんだ
といった驚く声が上がっているとし、実際に映画館を訪れた人からは「公開したばかりの日曜なのに、映画館がガラガラ」、「閑古鳥が鳴いてた…」などといった報告もあると伝えています。
映画の情報・レビューサイト『Yahoo!映画』や『映画.com』で『トリガール!』の評価を見てみると、8日17時時点でそれぞれ【3.8~3.9(5点満点)】とそこそこ高い数字を記録しているのですが、作品に対するレビューを見てみると、
- 笑わせようとする意図が見え見えで、終始寒かったし見ていて恥ずかしくなった、、中学生くらいまでが楽しめる映画だと思います。
- 主人公の性格の悪さ?に終始ついていけず、土屋さんがキャンキャンうるさくて無理でした。途中で帰りたくなりました…。こんな感情移入できない主役は久々に見ました。全体的に安っぽい漫画のようで、人物の感情が描ききれておらず、見ている側が置いてきぼりになりました。この映画に1800円払うなら、他の映画を見ることをお勧めします。映画館で見なくても、レンタルで充分。
- この映画はまともな内容が伴っていないという一語に尽きる。選手権までに何を表現したいのかさっぱりで、お笑いのみが延々と続く。選手権に出場したふたりが滑稽すぎる。冗談みたいな映画だった
- 『鳥人間コンテスト』という、多くの人達が死に物狂いで頑張っている大会を尊重しているようには、とても見えない作品でした。口には出さなくとも、がっかりした関係者は確実にいると思います。悪ノリが過ぎる作品でした。全くお奨め出来ません。
- 土屋太鳳と間宮祥太朗が、なにかと怒鳴り合うセリフの応酬が耳障りでうるさい。もう少しテンションに変化をつけた2人の演技が見たかった。内容はスポ根テイストなんですが、怒鳴り合いで根性を表現しようとするのが、とても残念な感じがしました。
などと、辛辣な意見も多く寄せられています。
このような結果になったのは、脚本と演出に大きな問題があったとみられますが、ネット上では「土屋太鳳が映画に出すぎて飽きられたんだろ」、「同じような映画に出まくったせいで、すっかり“土屋の映画は安い”ってイメージがついたんじゃない」といった声が上がっており、事務所のゴリ押しによって、土屋太鳳さんが飽きられ始めていることも大きな原因なのかもしれません。
土屋太鳳さんは2015年以降、青春ラブコメ作品に数多く出演し、山﨑賢人さんと共演した2015年12月公開の『orange』については、初週末の興行成績(303スクリーン)は観客動員数26万1,779人、興行収入3億1,177万8,900円、最終興行収入が32.5億円という大ヒットを記録しました。
しかし、竹内涼真さんと共演した昨年8月公開の『青空エール』は、オープニング成績(281スクリーン)が観客動員数16万人、興行収入1億9700万円、最終興行収入は12.5億円と、大幅にダウンしています。
さらに、今年3月公開の『PとJK』では、KAT-TUN・亀梨和也さんの相手役を演じ、オープニング成績(303スクリーン)は観客動員数14万1,000人、興行収入1億7,300万円。
6月公開の『兄に愛されすぎて困ってます』は、GENERATIONS from EXILE TRIBE・片寄涼太さんと共演し、オープニング成績(251スクリーン)は14万3,000人、興行収入は1億6,500万円でした。
このように興行成績が右肩下がりになっていることは以前から指摘されていたのですが、『トリガール!』の下げ幅はあまりにも大きく、すでに出演が決定している作品への影響も懸念されています。
土屋太鳳さんは12月公開の『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で佐藤健さんとW主演し、来年公開予定の『となりの怪物くん』では菅田将暉さん、『累-かさね-』では芳根京子さんとW主演するのですが、果たして今後公開される作品で良い結果を出せるのか、それとも再び大コケとなってしまうのか注目です。