歌手・タレントの和田アキ子さん(74)が18日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)に出演し、パリ五輪・女子やり投げの金メダリスト・北口榛花選手(きたぐち・はるか 26歳)のことを「トドみたい」と発言したことに対して、「リスペクト足らなかった」として謝罪しました。
和田アキ子さんは先週放送の番組で北口榛花選手の話題を取り扱った際、北口選手が競技の合間にお腹の筋肉を伸ばしたり、姿勢を崩さないためにうつ伏せ状態でカステラを食べる姿を見て、「何か、トドみたいなのが横たわっているみたいな。可愛いなあ」と語り、これに対してネット上では「失礼な発言」だとして炎上していました。
<↓の画像が、競技場で寝そべり、カステラを食べる北口榛花選手の写真>
そして、和田アキ子さんは16日放送のラジオ番組『ゴッドアフタヌーン・アッコのいいかげんに1000回』(ニッポン放送)でこの件に言及し、「北口榛花選手と関係者と皆さんに、不適切な発言で不快な思いをさせたと思う。本当に申し訳ございませんでした」
と謝罪しました。
また、ラジオでは『アッコにおまかせ!』で真摯にお詫びすると予告していたのですが、18日放送の番組冒頭で、「先週の放送で陸上女子やり投げの北口榛花選手に対して、動物に例えるという不適切な発言をしてしまいました。お詫びします」
と謝罪しました。
続けて、北口榛花選手のドキュメンタリー映像などを見て、パリ五輪前から応援していたと語り、日本人として初めてやり投げ競技で金メダルを獲得した際には、感動の涙を流したことも明かしました。
そのうえで先週の番組での発言については、「彼女の寝そべっている姿を見た時に、『わっ、かわいい』と思って出た言葉が動物に例える言葉だったので、リスペクトが足りなかったと思っております。すみませんでした。北口榛花選手並びに関係者の皆様に心からお詫びをしたいと思います。申し訳ございませんでした」
と、頭を下げて謝罪しました。
- 和田アキ子さんの謝罪動画(X)
このように2日連続で、自身の冠番組で謝罪した和田アキ子さんに対してネット上では、
- トドってめっちゃ可愛いんだよ! 犬系男子とかタヌキ顔女子って言うのになんでトドは駄目なんだろう。
和田アキ子別に好きでも嫌いでもないけど言葉狩りされてかわいそう… - 例え可愛いと思ってトドみたいって言ってもね。女性に向けてトドみたいで可愛いねって相手が喜ぶかね? そのへんの無神経さがおかしい
- 初めての失言ならともかく、毎度毎度失言しているのだからだめでしょ
- 和田アキ子本人はトド発言について悪気はなかったと思うけど、やはりアウトでしょう。今後、番組打ち切りも視野に考えたほうがいいかもね
- なぜこれが謝罪案件なのか? テレビに限らず、今の世の中あれダメ、これダメが多くなった。いわゆる自粛警察。いつからこんな国になったんや?
- 窮屈な世の中ですね。相手を傷つけるつもりのない失言に対して、かなりの中傷コメントをして公開処刑に近い謝罪をやらせる。ミスの許されない世の中で息苦しい。
迷惑をかけた相手に対してしっかり謝罪したら周りの人は関係ないと思う。もっと寛容になろうよ。 - 悪意のない発言だったのであれば失言でもなんでもないと思う。トド以外のくま、パンダなどなら良かったのか?
柔道の松本さんに野生的とか、ライオンみたいとか言ってたのは良かったのか? トドというフレーズが醜悪なものみたいな感じに受け取られたのなら、受け取る側の心が良くないと思う - 公の場で、人を安易に動物に例えると言うのは、そこに悪意が無かったとしても、不適切であるとしか言いようがない。
謝罪したのは、物議を起こしたからであり、和田アキ子さん自身が芸能界の重鎮であるというおごりがあって、悪意はなくても配慮のない発言を繰り返してきたことの表れだと思う。
これみよがしな謝罪するよりも、今後も司会者としての資質があるか見直すべきだと思う。
などと物議を醸しています。
北口榛花選手本人は和田アキ子さんの発言に対して一切言及しておらず、あの言動を不快に感じていたのか否かは不明です。
しかし、やり投げで初の金メダル獲得という偉業を達成した北口榛花選手に対して、あまりにも失礼な発言だとして、ネット上では多くの批判が上がり炎上騒動に発展し、一部メディアは和田さんの言動を巡る騒動についてTBSに取材を行い、「様々なご意見やご批判を真摯に受け止め、今後の番組制作に生かして参ります」
と回答したことを伝えていました。
それ以降もネット上では、和田アキ子さんの発言に決して悪意は無かったとして擁護の声が上がる一方、動物に形容するというのは侮辱的な発言だとして炎上は続き、番組のスポンサーに対するクレームや不買運動を呼び掛ける声なども上がるなど、大きな波紋を広げていました。
こうした大騒動に発展し、『アッコにおまかせ!』を巡っては7月にも、東京都知事選挙の記名投票について誤った情報を発信し大炎上しており、そうした過去の問題も蒸し返されて収拾がつかなくなっていたことから、今回の謝罪に至ったとみられます。
ネット上では今回の謝罪を巡っても賛否の声が上がっていますが、和田アキ子さん自身がリスペクトに欠いた失言だったと認めて謝罪していますし、今後の生放送でも発言には細心の注意を払うようにしてもらいたいです。