2日放送の正月特番『超人気番組が一挙集結 夢の祭典!番組対抗!ドッキリアワード2017』(TBS系)で行われたドッキリ企画が物議を醸しており、ネット上では「やりすぎ」「かわいそう」「いじめ」といった批判の声が上がっていることをニュースサイト『ねとらぼ』が報じています。
問題のドッキリ企画は、和田アキ子さん司会の情報バラエティ番組『アッコにおまかせ!』(日曜午前11時45分)の出演者が仕掛け人となり、お笑いコンビ『ニッチェ』のボケ担当・江上敬子さんをだますというものでした。
ドッキリの内容は、『アッコにおまかせ!』初出演の江上さんに嘘のしきたりを教え、様々なむちゃぶりをさせた末に、和田さんを激怒させてしまうというドッキリとなっており、江上さんは番組プロデューサーから和田さんに謝罪をした方が良いと言われ、そのプロデューサーは「(和田アキ子さんは酔うとキス魔になるため)アッコさんに謝るときはキスをする」というしきたりがあることを伝え、江上さんはそれを聞いた上で和田さんの楽屋を訪問。
和田さんは怒りの表情で、「分かってるのか?」「本当に心から謝ってるの?」「心からじゃないよ、その謝り方は」などと言って追い詰め、そこで江上さんは事前に番組プロデューサーから伝えられていたキスを実行しようとしたのですが、「何しようとしてんねん!」と押し返され、江上さんは最後に「反省をしております」と謝罪。
<↓の画像は、ドッキリ企画のワンシーン>
この後に和田さんが「ドッキリ大成功」と書かれたプレートを持ち出し、ネタバラシとなったのですが、これに江上さんは涙をこらえきれずに号泣、その後も放心状態の江上さんは「マジでこの番組いかれてるな」とこぼしていました。
また、ネタばらし後には相方で親友の近藤くみこさんは、「ケイちゃんが泣いてるから、可哀想だなって…」と号泣していたのですが、番組内ではこのドッキリ企画が最優秀作品賞に選ばれ、人気焼肉店の100万円相当のお弁当がプレゼントされました。
ちなみに、番組の放送前には江上さんが自身のブログを更新し、同番組に出演していることを報告するとともに、「まんまとダマされました めっちゃ泣きました 絶対面白いので、ぜひ!!!!」と綴っていました。
そして、このドッキリに対して視聴者からは「単なる恫喝いじめで笑えない。いじられてなんぼの芸人だが、あれは酷すぎてニッチェの江上さん可哀想すぎる」、「ニッチェ江上へのドッキリは、今年初めてキレそうになった」、「年始からこんなのはさすがに笑えない・・ただのイジメ。面白いと思う?その企画意図がわかりません」といった批判が殺到しているのですが、これに対してネット上では、
- 恫喝イジメネタとかほんと時代錯誤だな。和田とかほんと要らんわ
- 何一つ面白いとこないじゃん。これ見て笑えるやつってまともな人間じゃないだろ
- 『江上さん可哀想』って、お前のクレームで汚れ仕事が減ったら、その方がかわいそうなんだけどな
- 単に和田が絡んでるら批判してるだけだろ
- ドッキリまでパワハラとか言い出す奴は病気だからテレビとか見ないほうがいいよ
- 和田も紅白落選で本気で苛立ってたところだったから、半分本気でいい憂さ晴らしになったろ
- ニッチェ江上が滅茶苦茶キレて、実は和田アキ子への逆ドッキリでしたとか言うオチなら笑えるのにな。センスねえんだよ
などのコメントが寄せられています。
かつては民放各局でドッキリ番組が放送されていましたが、出演者だけでなく視聴者にも不快な思いをさせることなどからドッキリ番組は減っています。
今回物議を醸しているドッキリ企画は、ただ単に江上さんにむちゃブリをやらせて和田さんに激怒されるというもので、特に面白いと感じる部分は無いことから、パワハラだ、イジメだ、などと非難の声が多く上がるのも当然かと思いますね。
ちなみに、『アッコにおまかせ!』では2014年6月に、お笑いタレント・出川哲朗さんの愛車に子どもたちが「出川のバカ」などと落書きをしたり、ドックフードを置いた車内に犬を放つなどのイタズラ企画を行い、ネット上では「いくらなんでもやりすぎ。不愉快だわ」、「何が面白いと思ってんだよ幼稚園児以下だな」、「パワハラでイジメの構図にしか見えなくて、弱肉強食な感じがした」といった批判が殺到し炎上状態となっていました。
<↓の画像が、番組でイタズラされた出川さんの車の写真>
この他にも、TBSで制作されたバラエティ番組は度々問題視されており、『放送倫理・番組向上機構(BPO)』の審議入りをしているものも少なくないのですが、視聴者のことを考えた番組作りをしてほしいものですね…。