“芸能界のご意見番”、“ゴッド姉ちゃん”などと呼ばれる歌手・タレントの和田アキ子さん(69)が21日に、冠番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)の生放送中に番組ディレクターに対してブチギレ激怒した上で、謝罪の言葉を述べたことで大きな話題になりました。
和田アキ子さんが激怒したのは、闇営業問題で吉本興業との契約解消となった雨上がり決死隊・宮迫博之さん、謹慎処分を受けたロンドンブーツ1号2号・田村亮さんの謝罪会見の場で、宮迫さんの不倫スキャンダル時の発言に引っ掛けて、「今の気持ちを色で例えると?」と質問した場面があったためで、これに対して宮迫さんは「話が違うので…。すみません」と質問への回答を控える場面がありました。
この質問は会見を見ていた視聴者等の間でも物議を醸し、『アッコにおまかせ!』の番組ディレクターの質問が酷すぎると猛バッシングを浴びる事態となり、その翌日に放送された『アッコにおまかせ!』で2人の会見を取り上げた際に和田アキ子さんは、「ふざけんなと。スタッフがそんなこと聞きますか?一睡もできませんでした。そういうことをやっている局がいけない。お世話になっている局に言いたくないけど。」
と怒りを爆発させながら、「『アッコにおまかせ!』って言っちゃったんですから、(責任の所在は)私ですね。申し訳ございません」
と頭を下げて謝罪しました。
その後も、「あの2人、被害に遭われた方に心が痛い。不快感を覚えられた方、申し訳ございませんでした。厳重注意します」
と語っていました。
<↓の画像は、『アッコにおまかせ!』ディレクターに激怒した和田アキ子さんの写真>
『東京スポーツ』(東スポ)などの報道によれば、『アッコにおまかせ!』のディレクターによる「今の気持ちを色で例えると?」という質問は、会場に集った100人以上の報道陣からも総スカンを食らい、場をシラケさせていたそうなのですが、和田アキ子さんの怒りは番組放送後まで続いていたといいます。
和田アキ子さんは生放送の『アッコにおまかせ!』に出演する日曜日は、午前6~7時ごろには東京・赤坂にあるTBSに入り、朝食を摂るというのがお決まりというのですが、21日は本人が話していた通り、一睡も出来ずに目が充血していたといい、TBSに入るといきなり「(あの男性ディレクターは)何やっとんじゃ!!プロデューサー呼んで!!」と、ものすごい剣幕だったそうで、放送前の打ち合わせ時もピリピリムードが漂っていたとのことです。
さらに番組終了後には、「もう『スタッフにおまかせ!』はできないとばかり、番組関係者たちを緊急招集して大説教した」
といい、和田アキ子さんは宮迫博之さんとも交流があったため、どうしても番組ディレクターの空気が読めない発言がどうしても許せなかったようです。
そして、問題の番組ディレクターは局のスタッフではなく、番組制作会社からの出向で制作に携わっているといい、VTR編集や原稿書きが不得意で、評判も芳しくないことから、今回の問題を受けて番組から外される可能性も浮上しているといいます。
芸能プロダクション幹部はそれについて、「イベントの囲み取材なら、そんな質問も許容範囲でしょう。しかし、今回の会見は特殊詐欺の被害者への謝罪が目的ですし、吉本興業のパワハラ問題まで飛び出した極めてデリケートな場です。アッコさんがキレるのも当然です」
と語っています。
また、週刊誌『フライデー』の記事では、民放のワイドショー関係者が問題の番組ディレクターについて、「空気が読めないところがあり、10年以上のキャリアがありながら、いまだ現場記者たちの会話の輪にも入れていない。ただ、X氏がこうした質問をせざるをえなかったのは、『おまかせ』特有の文化が原因という見方もあります」
と語っています。
『アッコにおまかせ!』は、他の情報ワイドショー番組とは違いバラエティ色が強く、クスッと笑える要素も盛り込んでいく必要があり、その分スタッフに求められるハードルが高いといい、「ノイローゼ気味の人もいる。最終チェックは和田の所属事務所であるホリプロが行い、そこでもダメ出しがある。番組名物のボードはオンエア直前まで制作。放送が終われば、すぐに来週のことを考えなければならず、心が休まる日はない」
とTBS関係者が裏側を明かしています。
しかし、問題のディレクターに問題があったのは間違いないようで、ニュースサイト『日刊サイゾー』によれば、過去にもメディア同士の密談を番組で流したり、現場の隠し撮り写真を使用したり、俳優・原田龍二さんの不倫スキャンダル謝罪会見後には、集まったメディアの男性陣に対して「不倫したことありますか?」といった質問をして大ヒンシュクを買うなど、以前から取材者とのトラブルが多かったとしています。
こうした報道があるため和田アキ子さんのブチギレ、スタッフが番組を外される可能性があるという報道に対してネット上では、
- 看板背負って番組をやっているわけで、怒るのは当然の対応。番組作りに真摯に向き合っているのが感じとれました。
- 今までも会見で机上のペットボトルの水とか、会見場の○○の数とか…どうでもいいことばかり注目してきた番組だからね。
会見中『アッコに~』と質問者が名乗った瞬間、嫌な予感しか無かったよ。案の定。
アッコに怒られなければ記者会見の会場の、どうでもいい『独自情報』も追加して番組内で放送されてただろう。
これまでも出演者から『どうでもいいよ~』と散々言われてるのに、いつまでもしつこく無意味な『独自情報』を探してくるのは何なの。面白いと思ってんの? - 確かにあの質問自体は場違い感はあったけど、他の記者が質問しないような事を質問したり、「おまかせはここに注目」って言って、どうでもいい所を掘り下げていたじゃん?
しかもそれをスタジオパートでの「めくり」で紹介してウケていたから、そういうノリになったんじゃないの?
アッコさんもブチ切れているけど、今までもそういうノリでやってきたのを分かっているだろうしね。 - じゃあなぜそんな信用できないデレクターを番組側は向かわせたのだろうか?
そもそもこんなデリケートな会見なら質問内容も事前に会議して持っていくものだし、もっと人選はあっただろうに。 - そんな激怒するならアッコが責任とって番組を終了すれば良いよね。
- まあこれで和田が番組降板してくれたらTBSも嬉しいだろう
など様々な声が上がっています。
『アッコにおまかせ!』では以前から、どうでも良いような情報をあえて伝えるなどして視聴者だけでなく、出演者たちからも失笑を買っていましたが、宮迫博之さんとロンブー亮さんが真面目に闇営業問題を謝罪し、吉本興業側とのやり取り、裏側を涙ながらに告白した真面目な会見で、さすがにあの質問は無いなと感じました。
そのため、番組を代表して司会の和田アキ子さんが視聴者らに向けて謝罪の言葉を述べ、番組ディレクターに怒りをあらわにするのも分かるのですが、元を辿るとディレクターだけでなく番組制作側全体に問題があった可能性がありますね。
『アッコにおまかせ!』はこれまでに様々なトラブルを起こしており、和田アキ子さん自身も2017年1月におまかせ準レギュラーの出川哲朗さんに対して、当時未成年女性との淫行疑惑で謹慎処分を受けていたピン芸人・狩野英孝さんに電話するよう強要し、完全なパワハラだと視聴者から猛バッシングを浴び、炎上騒動に発展しています。
和田アキ子さん自身が生放送中に不適切な言動をしているため、今回の問題とは話が違うものの、正直どっちもどっちでスタッフばかり責められないとは感じますね。