向井理と木村文乃が共演ドラマ『神の舌を持つ男』視聴率大コケも映画化決定の理由は? 堤幸彦効果で大爆死は回避?
俳優・向井理さんが主演を務めた連続ドラマ『神の舌を持つ男』(TBS系 金曜22時)が9日に最終回を迎え、平均視聴率が4.8%(関東地区)と最後まで5%を下回るという大コケぶりで、有終の美を飾ることは出来ませんでした。
なお、『神の舌を持つ男』は今期民放のゴールデン・プライム帯(19時~23時)に放送されたドラマの中では、ワーストの期間平均視聴率となっており、初回は6.4%、第2話は6.2%、第3話は5.7%、第4、5話は5.3%、第6話は3.8%、第7話は6.3%、第8話は6.4%、第9話は5.8%、最終回が4.8%で、全10話の期間平均は5.62%。
この数字は、昨年7月期に同枠で放送された芳根京子さん主演の『表参道高校合唱部!』が記録した期間平均5.92%をも下回っており、あまりにも酷い結果から主演の向井さんを始め、木村文乃さん、佐藤二朗さんら主要キャストにとっては黒歴史的な作品になってしまったのですが、最終回の放送終了後に映画化が発表されており、物議を醸しています。
映画のタイトルは『RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』と非常に長いもので、公開は12月3日を予定。
<劇場版『神の舌を持つ男』>
この作品は、人気演出家・映画監督の堤幸彦さんが原案・演出を担当し、映画では原案・監督を担当しています。
堤さんといえば、仲間由紀恵さんと阿部寛さんのコンビで知られる『TRICK』(テレビ朝日系)、中谷美紀さんと渡部篤郎さんの『ケイゾク』(TBS系)、戸田恵梨香さんと加瀬亮さんの『SPEC』(同)、映画『20世紀少年』など、数多くの作品を手がけてヒット作を次々に生み出してきました。
<堤幸彦さん>
そんな堤さんが今回手掛けた『神の舌を持つ男』は、構想に20年を費やしたという作品となっており、『TRICK』同様にギャグ要素をふんだんに盛り込んでいて、二枚目俳優の向井さんが、舌に乗せたものを検査機器並みの精密さで分析する能力を持つ主人公・朝永蘭丸役を演じ、ふんどし一丁の姿を披露したり、舌を出してベロベロするという姿を披露。
向井さんの他には木村文乃さん、佐藤二朗さん、広末涼子さんらが出演。
12月3日公開予定の映画には、木村多江さん、市原隼人さん、財前直見さん、黒谷友香さんなどが出演しているとのこと。
- 『RANMARU 神の舌を持つ男~(中略)~鬼灯デスロード編』予告編(YouTube)
しかし、連ドラの数字は伸びず全話の期間平均視聴率が5%台と大コケで、なぜ映画化されるんだという声が多く上がっているわけなのですが、このドラマは映画化ありきで制作された作品で、大物の堤さんの作品ということからお蔵入りさせることは出来なかったのではないかとニュースサイト『サイゾーウーマン』は報じています。
最近では、EXILEのAKIRAさんが主演を務めた連続ドラマ『HEAT』(フジテレビ系)が大コケし、ドラマ放送開始前に発表されていた映画化の計画が中止になりましたが、『HEAT』に関してはまずAKIRAさんの演技が酷評されており、大コケは目に見えていました。
その一方、『神の舌を持つ男』はドラマ自体は大コケしたものの、堤さんの作品を支持するファンは一定数いることから、大ヒットは厳しいものの、大コケは避けられるのではないかと判断したのではないかとのことなのですが、ネット上でこの作品に対する反応を見てみると、
- これで映画化って大丈夫なの?観たいと思う人はいるのかな?私は1話みてつまらなかったからその後も見てないけど…
- 木村さんと佐藤さんが好きで見てたけど。小ネタにこだわり過ぎて、ストーリーが面白くなかった。小ネタが売りなのはわかるけど、連ドラを続けて見たいと思わせるにはやっぱりストーリーがしっかりしてないと。
- TRICK後期もそうなんだけど、小ネタの押し付け感が強くて『ここ笑うところですよ~』って見せられるとちょっと冷める。見る人が見ればわかる程度でいいんだよな、それが徐々に広まって人気になったりもするんだから。
- 佐藤さんの芸達者ぶりだけが高評価できたけど、向井理の無理やり感が興ざめでした。向井理にはコメディは無理なんじゃないかなと思った。
- 主役の能力が気持ち悪かったのもあるけど、ギャグがとにかく寒くて見てられなかった
- 設定も変だったけど、三人のバランスが悪くて面白くなかった。三人が三人とも、はまってなくて演技が下手に見えた。
- 好きなドラマだったけど木村文乃の役柄は無いわ、キャラがウザすぎる。
- スペックの映画に出てきた大島と向井は、その後堤ドラマ主演したけど散々な結果に終わってるな。スペック映画もこの2人のせいでつまんなくなったし
- やっぱり監督は自身の過去作を盗作したらダメだよね
作風というよりトリックの劣化版としか思えなかった。
など厳しいコメントが多数寄せられています。
向井さんが演じた主人公、木村さんが演じたヒロインの役に対する批判が多く見られるのですが、それよりもストーリー自体が面白くなかったという声、ギャグ、小ネタなどがクドいと感じるほど多いといった声が多く上がっており、この点がドラマから改善されていないようだと連ドラ同様に大コケとなるかもしれないですね…。
主演の向井さんは、来年6月に公開を予定していた映画『何日君再来』(仮)で主演を務めており、映画のキャンペーンのために長期間スケジュールを明けていたそうなのですが、この作品には強姦致傷容疑で逮捕されたものの、不起訴処分になった高畑裕太さん(22)が重要な役で出演しており、撮影は今年春に終わって編集も済んでいて、撮り直しも直ぐに出来るわけでもないため、公開延期だけではなくお蔵入りの可能性もあると囁かれています。
主演ドラマの大コケに続き、このようなトラブルなどにも巻き込まれ、散々な状態かと思いますが、果たして劇場版『神の舌を持つ男』はどれほどの数字を取れるのか注目したいですね。
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