2017年から放送の医療バラエティ番組『名医のTHE太鼓判!』(TBS系 月曜19時)、『名医とつながる!たけしの家庭の医学』(テレビ朝日系 火曜20時)が、今年3月末をもって打ち切り終了すると9日発売の週刊誌『週刊文春』が報じています。
『週刊文春』によると、『名医のTHE太鼓判!』は視聴率が低迷していたことで以前から打ち切りの噂が何度もあったといい、番組スタート当初は芸能人が独自の健康法を紹介し、医師が正しいかどうかをジャッジする内容だったものの、すぐにネタ切れとなったそうです。
<↓の画像は、『名医のTHE太鼓判!』司会のアンジャッシュ、山瀬まみさんの写真>
そして、番組では医師たちが芸能人の健康診断結果を元に、余命宣告するのをウリにしていたのですが、これは前身番組『駆け込みドクター!運命を変える健康診断』(2013年6月~2016年3月放送)でもやっていたネタでした。
番組での検査によって大きな病気が発覚した芸能人もいましたが、ほとんどが生活習慣病の予備軍など似たようなケースが多く、番組はマンネリ化状態にあったと番組スタッフが語っています。
さらに、出演する芸能人たちからも不評を買っていたそうで、「詳しい検査をしたりすると拘束時間が長かったり、食事制限などもある。何より健康状態は極めてプライバシーに関わることですからね。1月6日放送の特番でもゲストの片瀬那奈は健康診断に参加していませんでした」
と芸能プロダクション関係者が明かしています。
また、『名医とつながる!たけしの家庭の医学』は、『最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学』(2004年4月~2009年12月放送)、『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(2010年1月~2017年6月放送)の後継番組として2017年7月からスタートし、前身番組を含めて16年にわたって放送の長寿番組ですが、こちらも健康ネタをやり尽くしたことで3月で終了するとのことです。
<↓の画像は、『名医とつながる!たけしの家庭の医学』司会のビートたけしさんの写真>
『名医のTHE太鼓判!』では、6日放送回でタレント・俳優の石田純一さんが肝機能異常で余命8年と宣告され、さらに首の血管にコブがあり、これは突然死の原因となる心筋梗塞を発症するリスクがあると診断されていました。
また、『M-1グランプリ2017』王者のとろサーモン・久保田かずのぶさんは、顔面けいれんを発症していることが発覚、効果的な治療方法として脳手術を勧められていました。
過去の放送では、演出家・宮本亜門さんの前立腺ガン、安田大サーカス・クロちゃんの脳動脈瘤や糖尿病、タレント・内山信二さんの腫瘍性大腸ポリープ、女優・東てる美さんの肺腺ガンが発覚するなどしており、芸能人の病気治療に大きく貢献していたように感じますが、余命何年と宣告して不安を煽るような演出に対して批判的な声も上がっており、番組内容もマンネリ化していたので終了は仕方がないかもしれませんね。
『週刊文春』が打ち切り決定を報じた『名医のTHE太鼓判!』、『名医とつながる!たけしの家庭の医学』の他にも、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)、『ガッテン!』(NHK)、『健康カプセル!ゲンキの時間』(TBS系)など、健康や医療を題材とした番組は複数存在し、若者のテレビ離れもあって中高年層をターゲットにした番組が増加しています。
しかし、スポンサー側は若い層の視聴を求めており、近年は各局が若年層の個人視聴率上昇も目指した番組作りを始めていることから、『名医のTHE太鼓判!』、『名医とつながる!たけしの家庭の医学』の後番組は健康番組などではなく、若者やファミリー層をターゲットにした新番組が放送される可能性もあり、それぞれの枠で今後どのような番組が始まるのかも注目ですね。