女優の黒木瞳さん(本名=伊知地昭子 55歳)が初めて監督に挑戦した映画『嫌な女』は、来年公開を予定しているのですが、撮影現場での様子を週刊誌『女性セブン』が報じています。
『嫌な女』は、小説家・桂望実さんのベストセラー小説『嫌な女』を映画化したもので、黒木さんがこの作品に惚れ込み、出版元の光文社に「映画化したい」と熱い思いを綴った手紙を送り、桂さんの賛同を得て映画化権を獲得。
当初、黒木さんは監督ではなく出演する予定だったのですが、監督の選考に難航したことから黒木さんが監督を務めることになり、脚本家は「人生のユーモアを書ける」と来年放送のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で脚本を務めている西田征史さんに依頼し、快諾を得ました。
この作品で主演を務めるのは、昨年7月期放送の『HERO』(フジテレビ系)でブレークし、現在ドラマや映画に引っ張りだこ状態の女優・吉田羊さん(本名=吉田羊右子 41歳)と、昨年公開の映画『ホットロード』、来年公開予定の『星が丘ワンダーランド』などに出演している女優・木村佳乃さん(本名=東山佳乃 39歳)のW主演となっており、黒木さんと吉田さんは同じ福岡県の出身で、黒木さんはずっと吉田さんに注目していたそうです。
<↓の画像左が吉田羊さん、右が木村佳乃さん>
また、吉田さんは人と打ち解けられないため友だちができず孤独で真面目一徹な弁護士・石田徹子を演じるのですが、黒木さんは吉田さんがこの役にピッタリだと思い起用したそうで、吉田さんはあるインタビューで「女優が女優を撮る面白さを是非見たいと思いました」と意気込んでいたといいます。
そして、クランクイン(撮影開始)したのは8月1日なのだそうですが、黒木さんはこの作品の大ファンであることからこだわりが強く、セリフやスケジュールを大幅に変更したりするなど決して妥協せず、役者に対しては細かく演技を指示をしていたそうです。
吉田さんは舞台出身の女優で約20年のキャリアを誇り、黒木さんの要求に応えながらもあまりの細かい指示に、シーンを終えるごとに「本当に疲れた…」と漏らしていたといいます。
これまでに数多くの作品に出演してきた吉田さんが「本当に疲れた…」と漏らしていたとのことから、相当細かい演技指示があったと予想されるのですが、指示を出している黒木さんは美しさではトップクラスの方ではあるものの、女優として演技力が高いとは言えず、さらに自分が中心にいないと納得しないという性格なことから、コツコツと実力を重ねてここまで上がってきた苦労人の吉田さんとは水と油。
撮影が進むにつれて2人の間にはかなりピリピリとしたムードが漂っていたことから、スタッフたちはかなり気まずい思いをしていたようです。
週刊誌『週刊文春』が報じていた記事によれば、もともとは木村さんが演じた役を黒木さんは熱望していたものの、20代女性の役を黒木さんが演じるのは流石に厳しいとなり、黒木さんが監督に挑戦することになったそうですし、黒木さんはこの作品の大ファンで映画化したいと熱望していたとのことなので、演技の指導に熱が入ってしまうのも分かります。
また、初の監督作品であることから力が入ってしまうのも分かるのですが、女優としてさほど評価されていない黒木さんから細かく演技指導され、セリフやスケジュールも大幅に変更されるというのは出演者側からしたらたまったものではなく、ピリピリとしたムードになってしまうのは当然でしょうね。
『嫌な女』は来年公開予定で、映画のプロモーションの際にお2人が並んだ姿を見ることができると思いますので、どのようなやり取りをするのか等に注目をしたいところです。