水谷豊さん(69)が主演の刑事ドラマ『相棒』シリーズ(テレビ朝日系 水曜21時)に、主人公の「4代目相棒」として出演している反町隆史さん(本名=野口隆史 47歳)が、現在放送中のシーズン20の最終回をもって卒業することが正式発表されました。
テレビ朝日によれば、反町隆史さんは2015年10月スタートのシーズン14で初登場し、水谷豊さん演じる杉下右京の相棒として、歴代最多の出演本数を更新する今シーズンの撮影開始前に、反町さんサイドと番組サイドが話し合いをする中で、反町さんの方から相棒として歴代最多出演本数を更新することもあり、今シーズンをもって卒業したいという趣旨の意向を示し、双方が納得した上で卒業が決定したとのことです。
反町隆史さんは今年12月で48歳となり、50代を迎えるにあたって新たな出発を切りたいとの気持ちもあり、このタイミングでの卒業を決意したようです。
<↓の画像は、歴代相棒と出演期間の一覧>
そんな反町隆史さん演じる冠城亘(かぶらぎ・わたる)は、シーズン14の第1話に法務省のキャリア官僚として初登場し、現場への興味から警視庁に出向、その後法務省を事実上のクビとなって警視庁に入り、シーズン15で杉下右京たちのいる特命係に正式配属されました。
その後も冠城亘と杉下右京は一定の距離感を保ちつつ、お互いに信頼しあって深い絆で結ばれ、これまで様々な事件を解決に導いてきました。
<↓の画像は、『相棒』で共演の水谷豊さんと反町隆史さんの写真>
そして、反町隆史さんは『相棒』からの降板にあたってコメントし、「ここまでやってこられたのは水谷さんがいたから。卒業について直接話した時、水谷さんが仰ったのは、『分かった』の一言でした。それでも、同じ俳優として、察してくださっていることを強く感じました。僕自身、40代の頭から相棒をやらせてもらって、今年で48歳になるのですが、『50代を迎えるにあたって、新しい出発を切ろうとしている気持ちは、よく分かる』と。実際、そんな話はしていないのですが(笑)、これだけ長く一緒にいますから、僕には分かるんです。」
と明かしています。
また、ここまで続けることが出来たのは、水谷豊さんからかけられた言葉などがあったからだとし、シーズン14のクランクイン時には膨大なセリフ量や長回しの撮影に苦戦し、「自分のあまりの不甲斐なさにショックを受けました」と語り、その時に水谷さんからは「今ので良かったよ」との言葉をかけてもらったそうで、「亘としてもそうですし、いち俳優としても、お手本になる大先輩が常に前を走ってくれていて、僕はその背中を追い掛けるのに必死で…。本当にただ、必死で。気付いたら7年経っていました」「一言では言い表せない思いがありますが、今はとにかく感謝の気持ちでいっぱいです。」
と語っています。
一方の水谷豊さんは反町隆史さんの卒業について、「『相棒season14』の撮影初日、しかしそれ以上に僕が感じたのはソリのポテンシャルの高さと前向きなエネルギーでした。(中略)現場のスタッフたちもソリとの仕事を楽しみ、またソリを好きになっていきました。それは役者としてのソリばかりかソリの人間性そのものがそうさせたのだと思います。ソリが相棒を離れる事になりましたが、2人では多くを語っていません。話さなくても思いは充分分かり合っていると思うからです。この先、冠城亘ではない役者ソリを見られることもとても楽しみです。ソリありがとう、と言いたいところですが撮影はまだ終わってませんね(笑)。来年2月まで残りの撮影もよろしくねソリ。」
とコメントしています。
反町隆史さんの『相棒』降板発表を受けてネット上では、
- 今までの相棒もそうだけど、愛着が湧いたころに卒業してしまうから淋しい
- 亀山卒業のショックを乗り越え、その後も歴代相棒とのシリーズを観てきて、もう今のコンビでずっと行って欲しいな~と思っていた矢先。すごくショック
- 卒業寂しいです。毎回見てましたが、反町さんの演技は本当に相棒感が出ていました。刑事の人事異動だと思って我慢します。
- 水谷豊の年齢を考えたら、右京が卒業して相棒側がメインで番組を続ける事を想定し、視聴者が見慣れた反町隆史は継続させて置くべきだったと思う
- 冠城とのコンビ、ものすごく安定してきたのになぁ。なんかコロコロ変わるのも、もういいや、冠城さんでいいじゃん!って思っていたから、ショックだなぁ。
個人的には相棒自体、ネタ切れ感が少しずつ出てきたように思うから、ここらでテコ入れってことなのかもしれないけど、でも反町さん良かったからなぁ…ショック - 右京と冠城の距離感、ここぞという時のガッチリ噛み合う相棒ぶり、冠城の飄々としたキャラクターも好きだった。
個人的に反町さんはGTOのイメージが強かったけど、いい意味でイメージを塗り替えてくれた。これからの活躍にも期待したい - 冠城君の飄々とした相棒は意外と合っていて良かった。右京の年齢もあって冠城で何年かやったら最後って噂もあったけど、次もあるってことだからまた誰になるのか予想も盛り上がりそう。
などの声が上がっています。
3代目相棒の甲斐享を演じた元俳優・成宮寛貴さん(なりみや・ひろき 39歳)がシーズン13をもって卒業し、『相棒』シリーズの視聴者からは惜しむ声や、後任に不安の声などが多く上がっていましたが、反町隆史さんの演技力やこれまでの相棒とは違ったキャラクター等が好評価され、ずっと相棒を演じ続けてほしいといった声がシーズンを追うごとに増えていきました。
昨年7月には週刊誌『女性自身』が、2022年放送予定のシーズン21まで反町隆史さんが続投する方向で調整され、反町さんが相棒として歴代最多出演数を更新するとの情報を伝え、その背景には水谷豊さんからの厚い信頼があるとしていました。
一方で『東京スポーツ』(東スポ)は昨年11月に、反町隆史さんの降板説が浮上していることを伝え、その背景には反町さんの家庭内事情があるとし、これまで子育てを優先して仕事をセーブしていた妻・松嶋菜々子さん(48)が、本格的に女優業を再開するにあたり反町さんが仕事量を減らし、家庭のサポートにあたるのではとの話でした。
こうした様々な情報や憶測などが飛び交う中で、ついに反町隆史さんの降板が正式に発表され、視聴者からは残念がる声が多く上がっていますが、シーズン20をもって卒業後もたまに登場してくれることに期待したいですし、『相棒』の視聴率が徐々に落ち込む中で、後任には誰が起用されるのか引き続き注目ですね。