小説『火花』で芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹さん(35)が、11日深夜に放送されたバラエティ番組『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)に出演した際に、芥川賞を受賞後にある女性記者から取材を受けた時に不快な思いをしたというエピソードを明かしたのですが、これがネット上で大きな話題になっています。
この日の番組は「苦手な女性」をテーマにトークを展開し、又吉さんは記者について「皆さんすごい丁寧ですが、たまに距離感が不思議な人がいる」と話し始め、その記者は初めて会ったにも関わらず「今、どこに住んでんの?」とタメ口で質問し、場所を告げたところ「え?引っ越した?」と返してきたといいます。
その後カメラマンが撮影しながら取材が続いていたところ、又吉さんはこの記者のことがだんだん怖いなと感じてきたため距離を保っていたそうなのですが、すると記者から「撮られながら質問されるのイヤ?」と聞かれ、又吉さんは「あかん、この人はもう嫌いや」と思い完全に心を閉ざしたところ、その取材者は又吉さんの変化に気づき「怒るんだ?」と嫌味を言ってきたとのこと。
また、取材が終了した後に部屋を出ると、又吉さんに聞こえるような声で「芸人さんだから、ああいう質問もよかれと思ってしたんですけどね」と話していたそうで、これに対して又吉さんは「絶対、その夜、僕の悪口をこいつ言うやろなと。『作家ぶっててさあ』とか、絶対に言うやろと。小学校の時に会ってもお前のことは嫌いやで」と語っていました。
この話はネット上で大きな話題になり、この失礼な記者は一体誰なのかと犯人探しが始まり、芸能レポーターの松本佳子さんが失礼な記者の正体だとして、まとめサイトや個人ブログなどに名前や画像などが転載されていたのですが、16日夜に放送された『松本佳子のにちよる』(ニコニコ生放送)にて誹謗中傷被害を告発。
（↓の画像が、芸能レポーター・松本佳子さんの写真）
又吉さんは以前、松本さんがコメンテーターを務めている番組に出演したことがあるものの、直接のやりとりは無かったとし疑惑を否定。
名誉毀損や営業妨害に当たるとしてまとめサイトの管理人や個人ブロガーに訂正を求めると共に、ネット情報を鵜呑みにして真実かのように転載する風潮に苦言を呈していました。
どうやら人違いだったようなのですが、ニュースサイト『zakzak(夕刊フジ)』が報じている記事によると、芸能人の囲み取材などで一部の取材陣が芸能人のことを「くん付け」で呼ぶことに度々出くわすとのこと。
SMAPの木村拓哉さんが20代の時に囲み取材を受けた時に、あるベテラン女性リポーターが「木村くんは～」と質問したことがあり、木村さんは明らかに不機嫌な表情をしていたそうで、取材が終わり控室に戻る途中「くん呼ばわりかよ」と言っていたと当時取材に立ち会ったという記者が語っています。
芸能人の囲み取材現場を実際に見たことがありませんが、ワイドショー番組などで芸能レポーターが芸能人に失礼な質問をしているのを見たことがあり、最近では、フジテレビ系で放送の情報番組『直撃LIVE グッディ!』の大村正樹リポーターが、SMAPの中居正広さんに失礼な質問や、場違いな質問をしつこく繰り返していたことから非難の声が多く寄せられていました。
また先日は、大井競馬場で新スタンド名称発表イベントが行われ、俳優の斎藤工さんが出席した際に、あるレポーターがしつこく下ネタの質問を繰り返し、斎藤さんはムッとした表情を浮かべる一幕があったといいます。
しかし、斎藤さんはそうした質問を交わしつつ場の空気を濁さないように気を遣い、執拗な質問を繰り返すレポーターに「そこまでいくとかっこいいですね」と切り返して笑いを誘い、最後にはそのレポーターに笑顔で向かい合って握手をしていたそうなのですが、失礼な態度を取るレポーターがいるのは確かなことで、芸能人が怒りをあらわにするのも無理はなく、こうした話が実際にあるために、芸能レポーターは失礼な態度を取る方が多いというイメージを持たれてしまうのもしょうがないことのような気がしますね。