情報番組『あさイチ』(NHK 午前8時15分)の視聴率が低迷し、番組の打ち切り終了説や、司会を務めるお笑いコンビ『博多華丸・大吉』の降板など大幅なリニューアル説が浮上しているようです。
『あさイチ』は2010年3月末に、1995年~2010年まで15年にわたって放送された『生活ほっとモーニング』の後番組としてスタートし、番組の司会は『V6』の“イノッチ”こと井ノ原快彦さん、当時NHKの有働由美子アナウンサーが務め、平均視聴率は10%以上で推移し、同時間帯1位を独走していました。
<↓の画像は、『あさイチ』初代司会の有働由美子アナ、井ノ原快彦さん、柳澤秀夫さんの写真>
しかし、今年に入ってから数字が低迷しており、『あさイチ』の前に放送されるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)が新型コロナウイルスの影響で撮影がストップし、6月29日から朝ドラが再放送に切り替わって以降、『あさイチ』の視聴率も徐々に落ち、8月6日には番組史上最低の5.9%までダウン、現在も7~9%台での推移となっています。
これによって、同時間帯1位にはテレビ朝日系の『羽鳥慎一モーニングショー』が浮上し、これによって大幅なリニューアルを予定しているとニュースサイト『日刊サイゾー』が報じています。
記事では情報番組の制作会社関係者が、「番組は大幅リニューアルを予定しているそうで、それでもダメなら、打ち切りもあると噂されています。その場合、博多華丸・大吉が降板する可能性は低くないようです」
と語っています。
<↓の画像は、『あさイチ』司会の近江友里恵アナ&博多華丸・大吉>
『あさイチ』の視聴率低迷についてNHK関係者は、「『あさイチ』は朝ドラからの流れで見る視聴者が多いため、放送休止の煽りをもろに受けました。そこで、“あさイチ名物”の〇〇クス企画をやったのですが、効果ナシ。視聴率の下落は止まりませんでした」
としています。
現在放送中の窪田正孝さん主演の朝ドラ『エール』は、緊急事態宣言解除後の6月中旬から撮影を再開し、9月14日より放送が再開となったのですが、その後も視聴率が戻っていないそうです。
ちなみに、『エール』の平均視聴率もそれまでは20~21%台で推移していましたが、再放送になってから12~15%台までダウンし、放送再開後も現在まで一度も20%超えはなく、平均視聴率は18~19%台となっています。
こうした朝ドラの視聴率低迷を『あさイチ』はモロに受けてしまっているようで、番組リニューアルが予定されていることに加えて、番組のイメージを変えるために司会の博多華丸・大吉を降板させる可能性が高いそうです。
これについてお笑い関係者は、「華丸・大吉のレギュラー番組は『あさイチ』を除いても5本。大吉はピンでも3本。そのうち、テレビ東京の『二軒目どうする?~ツマミのハナシ~』の収録がある翌日の『あさイチ』出演はキツそうですからね。そもそも、月~金曜朝のレギュラー番組は体力的にしんどいと思いますよ」
と語っています。
『あさイチ』は、2018年に井ノ原快彦さんと有働由美子アナが降板した際にも視聴率が低下し、『羽鳥慎一モーニングショー』に同時間帯1位の座を奪われたのですが、博多華丸・大吉の2人とNHK・近江友里恵アナの司会ぶりが視聴者に評価され、司会交代から数ヶ月後には平均視聴率が以前と変わらない10~12%程度で推移していました。
『エール』の視聴率が今後回復し、20%以上で推移するようになれば『あさイチ』の視聴率も多少回復するとみられますが、民放各局も同時間帯で激しい視聴率争いを繰り広げており、昨年秋スタートのTBS系『グッとラック!』はコメンテーター交代などのテコ入れを行い、日本テレビ系の『スッキリ』もガールズグループ『NiziU』のオーディション企画などで視聴率が上昇傾向にあります。
フジテレビ系の『情報プレゼンター とくダネ!』も視聴率低迷によってテコ入れを行い、来年春に司会の小倉智昭さんが降板するとの情報が流れており、それによってさらに視聴率争いが激化するかもしれません。
そのため『あさイチ』もこれ以上の視聴率ダウンを避けるため、大胆なテコ入れが必要になってくるかもしれませんが、博多華丸・大吉と近江友里恵アナの司会は視聴者からの評価が高いだけに、司会交代はかなり危険な賭けだと思います。
もし2人を降板させるならば、新たな番組をスタートさせた方がいいような気もしますが、果たして本当に3度目の司会者交代となるのかどうか、今後の行方を見守っていきたいですね。