来年4月期放送予定のドラマ『半沢直樹2』(TBS系 日曜21時)の出演者が、2013年放送の前作から大幅入れ替えとなり、主人公・半沢直樹を演じる堺雅人さん以外は“総入れ替え”状態になるとの情報を17日発売の週刊誌『週刊女性』が報じています。
堺雅人さん主演で2013年7月期に放送された『半沢直樹』は、作家・池井戸潤さんによる『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』をベースにストーリーを描き、来年4月期放送の続編では『ロスジェネの逆襲』と『銀翼のイカロス』を原作としています。
前作には堺雅人さんの他に、上戸彩さん、及川光博さん、香川照之さん、片岡愛之助さん、滝藤賢一さん、石丸幹二さん、手塚とおるさん、笑福亭鶴瓶さん、駿河太郎さん、北大路欣也さん、倍賞美津子さんなどの豪華俳優陣が顔を揃えており、半沢の決めセリフ「やられたらやり返す、倍返しだ!!」がブームとなり、「倍返し」は同年の流行語大賞にも選ばれました。
<↓の画像は、2013年放送『半沢直樹』の写真>
各話の平均視聴率は初回19.4%、その後は右肩上がりに数字を上げ、第7話で30.0%まで上昇、第8話は32.9%、第9話は35.9%、最終回の第10話は42.2%を記録し、最終回の数字はこの年のNHK紅白歌合戦に次ぐ高視聴率となっていました。
ドラマ終了後は視聴者から“半沢ロス”を訴える声が上がり、続編制作に期待されていたものの実現することなく早6年が経過し、今年5月に続編が2020年4月期に続編放送が決定したと報じられました。
そして、来年1月3日にはスピンオフドラマ『半沢直樹イヤー記念・エピソードゼロ~狙われた半沢直樹のパスワード~』(TBS系 23時15分)の放送が決定し、このドラマでは吉沢亮さんが主演、今田美桜さんがヒロインを務めるほか、緒形直人さん、井上芳雄さん、尾上松也さん、吉沢悠さん、北村匠海さん等の出演が発表されています。
<↓の画像は、スピンオフ作品『エピソードゼロ~狙われた半沢直樹のパスワード~』人物相関図の写真>
このスピンオフ作品では、『半沢直樹2』の舞台となる「東京セントラル証券」と大きく関わる新興IT企業「スパイラル」を中心にストーリーが展開され、吉沢亮さんは敏腕プログラマー・高坂圭役を演じます。
現時点ではスピンオフドラマのキャストしか明らかにはなっておらず、『半沢直樹2』に堺雅人さん以外に誰が出演するのかは現時点で不明なのですが、『週刊女性』の記事で芸能プロダクション関係者は、「主演の堺雅人さん以外、前作に登場した俳優は1人も出演しないそうなんです」
と語っています。
これは堺雅人さんが所属する大手芸能事務所『田辺エージェンシー』サイドの要求だったそうで、「『半沢直樹』の色を変えたいという希望を示し、堺さん以外のキャストを『総入れ替えしたい』と要求してきたようなのです。」
と前出の関係者は明かしているのですが、その時点ではすでに上戸彩さんや北大路欣也さん等にも出演をオファーし、スケジュールを押さえていたため、実際のところはキャスト総入れ替えとはならなかったとのことです。
しかし、『田辺エージェンシー』からの意向を受けて、「前作キャストの登場シーンを当初から減らすという折衷案で調整しているそうです。この方法であれば堺さんの事務所サイドの希望も叶えられる形になりますからね。」
とTBS関係が明かしており、前作キャストの登場シーンを減らすことによって、続編では新たな『半沢直樹』を描いていくようです。
前作では、半沢直樹の父親を自殺に追いやった大和田常務取締役への復讐、熱いバトルなどが大きな見どころとなっており、大和田常務を演じた香川照之さんの“顔芸”も大きな話題になりましたが、前作の最終話で半沢は東京中央銀行から子会社・東京セントラル証券への出向を命じられ、続編では新天地での姿が描かれます。
そのため、キャストが総入れ替えのようになるのは原作どおりで、原作には大和田常務も登場せず、前作から引き続き登場する人物はわずかです。
しかし、ドラマ版は原作とは若干違った設定、ストーリーとなっており、大和田常務も原作では東京中央銀行から最終的に出向となった一方、ドラマ版では常務取締役から取締役に降格するのみで、続編に登場することも視野に入れてこのような形にしたとみられます。
また、原作でも東京中央銀行の頭取・中野渡謙(北大路欣也さん)、半沢の同期・渡真利忍(及川光博さん)、近藤直弼(滝藤賢一さん)らは登場するため、ドラマ版でもこうした前作の一部主要キャストは登場する可能性が高いです。
『週刊女性』によれば、堺雅人さん側の意向で前作のキャラクターの登場シーンは減るというのは残念ですが、続編ではまた新たな魅力的なキャストを揃え、前作を超えるような仕上がりになっていることに期待したいですね。