お笑い芸人たちの闇営業問題が発端で、所属事務所『吉本興業』の大崎洋会長と話し合いを行い、契約形態を専属マネジメント契約から自身発案の「専属エージェント契約」に変更した極楽とんぼ・加藤浩次さん(かとう・こうじ 50歳)が、個人事務所として新たに『有限会社加藤タクシー』を設立していたことが明らかになりました。
加藤浩次さんは13日放送のレギュラーネット番組『極楽とんぼのタイムリミット』(AbemaTV)に出演し、「10月1日から、私はもう大手事務所じゃないですから。有限会社加藤タクシーの社長兼タレントです」と自身の事務所を設立したことを初告白しました。
続けて、「吉本(興業)さんをエージェントとして仕事の契約を結ぶということだけのこと」と説明し、個人事務所『有限会社加藤タクシー』では加藤浩次さんが取締役、妻で元女優・タレントの“カオリちゃん”こと加藤香織さん(旧姓=菊池 芸名=緒沢凛 40歳)が事務所の代表を務めていることも明らかにしました。
<↓の画像は、加藤浩次さんの妻・加藤香織さんの写真>
これに対して相方・山本圭壱さんは、「タクシー会社をやっているわけじゃないですよね?」と質問すると、「やってないです(笑)。タクシーは一切やってないです。うちの会社の名前が『有限会社加藤タクシー』なだけ」と答えていました。
加藤浩次さんは7月に、闇営業問題で吉本興業から契約解消(後に撤回)された雨上がり決死隊・宮迫博之さん、ロンドンブーツ1号2号・田村亮さんの会見後、司会を務める情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)の中で吉本興業の経営陣に対して怒りをあらわにし、「今の社長、会長体制が続くのなら俺は吉本興業を辞める」などと宣言し、大崎洋会長と今後についての話し合いを行いました。
その後、加藤浩次さんは自身が発案した「専属エージェント契約」を結ぶ方向を表明し、10月1日付で専属マネジメント契約から専属エージェント契約に変更となりました。
この契約変更によって、今後は自らが雇用した代理人を通して取ってきた仕事(直営業)が可能となり、吉本興業側は営業活動は行う一方で、スケジュール管理や送迎、マネージャー業務などは行わずに仕事獲得の窓口のみを担当するため、加藤浩次さんはこれから自身の責任のもとでマネージメントを行っていくことになります。
なお、現時点でエージェント契約に変更したのは加藤浩次さんのみで、周囲の芸人たちはとりあえず様子見をしているようです。
そして、加藤浩次さんの個人事務所設立、エージェント契約への変更に対してネット上では、
- さんまさんとかと同じ感じになるという事かな?良いと思います。こういうやり方。
叩く人も居るだろうけど、吉本のアクを出し、後輩等の意見も言える機会を作り、悪者になっても良いからちゃんと動いたという事。 - むしろこれをきっかけにエージェント契約増えていけばいいと思う。吉本主導の好き勝手なやり方は蔓延しすぎてて縛られるのは良くないと思う、時代にそぐわない
- エージェント契約でやっていけるのは ごく一部だと、加藤みたいに名が売れて仕事がちゃんと出来る人しか無理だろうな。
1発やみたいなぽっと出の芸人では吉本所属でないとと思う。 - 若手芸人には個人事務所は設立できません。結局、自分だけなのね。最初の勢いはどこ行っちゃったのか。
- 元々 節税対策として個人事務所持ってたんでしょ。今までは 吉本の専属下請け会社だったけど フリーですよって言いたいんだろう
- もともと個人事務所をお持ちになっていたのでしょう。
吉本興業が取ってきた今のレギュラー番組は今まで通り吉本を通して、これから自分にくる仕事のギャラは、すべて自分のギャラになったってことだと思います。
吉本の看板なしでどこまで自分に声をかけてくれる番組があるのか、これからが楽しみですね。
などのコメントが寄せられています。
2006年5月に有限会社法は廃止となり、これによって有限会社を新たに設立することはできなくなり、もともとあった有限会社は株式会社(特例有限会社)として存続する形となっており、これによって有限会社法が廃止後も商号に「有限会社」の文字を用いることができています。
加藤浩次さんが今回明らかにした個人事務所『有限会社加藤タクシー』も、2006年以前に恐らく税金対策などで設立した事務所とみられ、会社の所在地は東京都世田谷区内にある加藤さんの自宅となっていました。
<↓の画像は、加藤浩次さんの4億円豪邸写真>
なぜ、社名に「タクシー」を入れたのかは定かではありませんが、加藤浩次さんの母親の再婚相手で、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)などにもたまに登場していた義父・深野正一さん(2015年死去)は、生前タクシー運転手をしていました。
同じく吉本興業に所属する明石家さんまさんも、税金対策やマネージメントを目的とした個人事務所『オフィス事務所』を設立しており、この事務所にはさんまさんと親交が深い村上ショージさん、ラサール石井さん、松尾伴内さん等が、それぞれ所属する事務所とは別に所属しているそうで、ここに宮迫博之さんも加わるのではないかと囁かれています。
加藤浩次さんは今後、自らが雇用した代理人や自身で取ってきた仕事をすることも可能となり、これによって仕事の幅が広がりそうですが、前例が無いだけに今後どのような展開を迎えるかは分からず、加藤さんの仕事にどういった変化があるのか引き続き注目していきたいですね。