NHKが20日、『第68回NHK紅白歌合戦』(12月31日19時15分~23時45分)のゲスト審査員を発表し、今年6月に現役引退した将棋棋士の“ひふみん”こと加藤一二三・九段(ひふみ 77歳)ら8人が務めることが明らかになりました。
ゲスト審査員として発表されたのは、現役引退後から本格的にタレント活動をスタートさせている加藤一二三・九段、来年放送のNHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』で主演する俳優・鈴木亮平さん、先日最終回を迎えたNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』や、現在放送中の連続テレビ小説(朝ドラ)『わろてんか』出演の俳優・高橋一生さん。
<↓の画像左から加藤一二三さん、高橋一生さん、鈴木亮平さん>
山口発地域ドラマとして、今年1月にNHK BSプレミアムで放送のドラマ『朗読屋』に出演した女優・吉岡里帆さん、今年上半期放送の朝ドラ『ひよっこ』出演の女優・宮本信子さん、『西郷どん』の原作者で脚本を担当する作家・林真理子さん。
<↓の画像左から吉岡里帆さん、宮本信子さん、林真理子さん>
全日本選手権総合で連覇、NHK杯体操選手権の個人総合で初優勝し、世界選手権の床では日本女子として63年ぶりに金メダルを獲得した体操女子・村上茉愛選手、2012年ロンドン五輪のボクシング・ミドル級で金メダルを獲得し、今年10月にはWBA世界ミドル級王者となった村田諒太選手の計8名がゲスト審査員として選ばれました。
<↓の画像左が村田諒太さん、右が村上茉愛さん>
ちなみに、昨年の紅白でゲスト審査員を務めたのは、女優・高畑充希さん、新垣結衣さん、俳優・草刈正雄さん、落語家・春風亭昇太さん、メジャー移籍が決定した大谷翔平選手、水泳・萩野公介選手、レスリング・伊調馨選手、陸上・辻沙絵選手、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の作者・秋本治さん、芥川賞作家・村田沙耶香さんでした。
そして、今年は紅白の審査方法が変更されることも発表されており、「視聴者審査員(番組視聴者)」の投票数(データ放送で投票可能 ※紅白出場歌手の各対戦ごとに投票)、「会場審査員(NHKホール来場者)」の投票数(1人1票)、「ゲスト審査員」の投票数(1人1票)を合計し、紅組か白組の勝敗を決めるとしています。
ゲスト審査員と審査方法の変更発表を受けてネット上では、
- 審査員っていらないと思う。
- 吉岡里帆だけ少し違和感があるな
- ひふみんの喋りを止める人を隣に座らせる必要あると思う。それと吉岡里帆の選出は強引すぎるよ
- 話題の人を集めた、ってところか。それにしても、加藤一二三も、もうすっかり面白おじいさん枠みたいな扱いになってしまったな…将棋の名棋士のはずだが…
- 紅白の審査員もいつしか今年話題になった著名人から、NHKに貢献してくれた著名人(朝ドラ、大河、スポーツ中継)に変わっちゃったなあ
などのコメントが寄せられています。
今年も例年通り、話題になった方やNHKの作品に出演し貢献した方などが選出されていますが、例年に比べると豪華さがあまり感じられないなという印象ですね。
また、審査方法が変更されることが発表されたのですが、昨年の審査方法は、ゲスト審査員10名が各1票(計10票)、会場審査員が2票、ふるさと審査員(NHKホールに招待された3組6名の視聴者)は1票、視聴者審査も2票の計15票となっていました。
会場と視聴者審査では、白組が約420万票だったのに対して紅組は約250万票と、白組が圧倒的大差を付けていたことから、会場も白組勝利の空気感になっていたものの、ゲスト審査員の票で紅組が逆転したことから、紅組の司会を務めた有村架純さんはキョトンとした表情を見せて「えっ?どういこと?えっ?」「ちょっと、びっくりしました。てっきり白組が勝つと思ってたので…」と困惑していました。
<↓の画像は、白組が圧勝だった視聴者投票>
<↓の画像は、紅組勝利決定後の有村架純さん>
この審査方法は視聴者の間で物議を醸し、批判的な声が噴出する事態になっていたのですが、そうした声を受けて今年は視聴者審査は対戦ごとに1人1票を投票し、最後の対戦の視聴者審査が終了後に、残る会場審査員とゲスト審査員が紅白どちらかに1人1票を投票するという形になっています。
<↓の画像は、今年の紅白の審査方法説明>
恐らく多くの視聴者は、紅白どちらが勝つのかにさほど興味を持っていないとみられますが、審査方法を改めた今年の紅白ではどちらが勝利するのかにも注目したいですね。
ちなみに、昨年の紅白までの通算成績は紅組31勝、白組36勝となっており、紅組は2015年から2連勝中となっています。