冒険少年・脱出島ヤラセ疑惑でTBSが弁明。バラエティ番組強調し企画継続宣言。あばれる君は騒動を謝罪。
週刊誌『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』によって、ヤラセ疑惑を報じられたバラエティ番組『アイ・アム・冒険少年』(TBS系 月曜19時)の公式サイトが22日に更新され、この番組は仕込み無しのドキュメンタリーではなく、出演者が「100%本気で挑戦」の「アドベンチャーバラエティ」として、問題を指摘されたメイン企画「脱出島~無人島から脱出せよ!~」も継続することを発表しています。
番組の公式サイトでは、文春オンラインが報じたヤラセ、過剰演出には言及せずに、「当番組は大自然を舞台に、番組が設定した環境の中で様々なミッションに立ち向かい、時にはスタッフと力を合わせながら、全力で頑張る出演者の勇姿を楽しんでいただくアドベンチャーバラエティです。番組ファンの皆さまにはご心配をおかけしていますが、出演者の方々にはいつも真剣にロケに取り組んでいただいています。100%本気で挑戦するその姿を見て、ドキドキ・ワクワクしていただけたら幸いです。」
と視聴者に呼びかけています。
また、「メイン企画『脱出島』は暖かくなった頃に皆さまにお届けしたいと思っています。これからも応援よろしくお願いいたします。」
としています。
<↓の画像が、番組公式サイト掲載のコメント全文の写真>
このコメント発表を受けて、「脱出島」に出演しているピン芸人・あばれる君(本名=古張裕起 35歳)は、自身のインスタグラム・ストーリーズ(24時間で投稿が消える機能)に謝罪動画をアップしています。
あばれる君は1人で焚き火をしながら、「この度はお騒がせしてすみませんでした。そして、ご心配をおかけした皆様、本当にすみませんでした。これからもサバイバルを楽しむ気持ち、サバイバル技術を学ぶ気持ち、笑いを届けたい気持ち、大切にしていきますので、どうか何卒よろしくお願いします。」
と、自身も絡む一連のヤラセ疑惑騒動を謝罪しています。
続けて、「私は今、極寒のサバイバルソロキャンプに挑んでいます。さらなるスキルアップ、そして修行を経て、でっかくなった自分をまた見ていただけたらなと思います。この度は、ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。そして、温かい言葉をかけてくれた皆様、ありがとうございました。」
と感謝の言葉を述べています。
そして、TBSサイドが出したコメント、あばれる君の謝罪コメントを受けてネット上では、
- 最初から、演者の安全を最優先に要所にはスタッフの介入等もあります。とでも謳っておいたら良かったのに。
- 冒険少年は、大自然を舞台に偉い人が書いた台本で、スタッフや出演者を低賃金でこき使い、とことん疲弊させる“ブラックアドベンチャー”番組なんだと思う
- 突然「アドベンチャーバラエティ」なんていうカタカナ語を持ち出して誤魔化すのは、悪手ではないかなあ
「出演者の方々にはいつも真剣に~」なんて当たり前のことを書き連ねて、言い訳しているようにしか見えない。
このコメントを掲載した番組制作陣は、視聴者や問題に関心を持っている人を馬鹿にしているのではないだろうか。 - 時にはスタッフと力を合わせながら、全力で頑張る出演者の勇姿を楽しんでいただくアドベンチャーバラエティです。って、前から言ってた感を出さないでほしい。じゃあ最初からスタッフを映せよって話だよ
- 過剰演出の種明かしがされた状況で、まだ次回の放送が有るんだな。スポンサー企業も「まだ、やるの?!」という反応では無いのか?
- 事前に説明してりゃあね。最初から安全面を考慮してスタッフがサポートしてますとか言ってれば誰も文句は言わない。
あたかもタレントが自力でやってるように編集するのが悪い。バレたから“アドベンチャーバラエティ”ですってのは苦しい言い訳。 - どう見ても不自然極まりないのは分かってた。ネットで得た知識だけで沈まないイカダを作れるのかというのがあるし、そもそもその道に精通している人でも短時間で完成度の高いイカダを作るのはまず不可能。
あと、都合よくイカダの材料になる物が落ちてるし。
許可取りとか考えると、そんなに多くの島ではやってないはずだから、1回やった時点で材料なんか数十年先まで貯まるはずがない。 - 別にバラエティなんだから多少のヤラセがあってもいいんだけど、視聴者をガッカリさせた事には謝罪が必要なんじゃない?
「演者は頑張ってます!」じゃなくて、「全て番組サイドの演出であって演者は悪くありません。過度な演出をしてしまって申し訳ありません。」って言うべきだと思う。 - ただのやらせでしょ。あばれる君も自分一人で頑張った感出してるけど、結局はほとんど自分でやってない状態でゴール出来ないんだから、もうやらなくて良いよ
などの声が上がっています。
文春オンラインによって過剰演出、ヤラセ疑惑を報じられた「脱出島」は、無人島から5km離れた有人島へ脱出するまでのタイムを競う企画です。
参加者が無人島に持ち込めるのは45リットルバッグに入るモノのみに限定され、水・食料の持ち込みはできないというルールがあり、そうした限られた状況の中でイカダを手作りし、脱出を試みるという内容になっています。
あばれる君は現在までに11回参戦し、全ての回で脱出に成功していることで“絶対王者”とされており、最新の1月3日放送回であばれる君はバッグすら島に持ち込まず脱出に挑戦し、参加者の中で唯一、無人島からの脱出に成功しており、懸命に脱出を試みる姿などに視聴者からは感動の声が上がっていました。
<↓の画像は、あばれる君の手作りイカダの写真>
しかし、文春オンラインがその撮影の裏側を暴き、これまで番組では出演者が1人でイカダなどを作り、脱出を試みているように見せていたものの、実際にはスタッフが総出で有人島から持ち込んだ資材を使って出演者のイカダを作り、脱出時には船でイカダを牽引し、ゴール付近まで“ワープ”させていたことや、出演者のスケジュールの都合で撮影の順番を入れ替えるなど、演出まみれだったことを明らかにしました。
<↓の画像は、無人島でイカダを制作するスタッフ陣の写真>
赤丸部分は砂浜に寝転ぶあばれる君
<↓の画像は、船でイカダを牽引している様子>
これらについてTBSは文春オンラインの取材に、安全面や環境面を考慮したものだったとし、番組内でもテロップで「環境・安全に配慮し一部資材を持ち込んでいます」と視聴者に伝えてはいたものの、ドキュメンタリーのようにも見せていたから、番組はあくまでも「アドベンチャーバラエティ」との説明には疑問や批判の声が上がっています。
また、文春オンラインは番組の過剰演出だけでなく、番組スタッフから寄せられたメッセージの内容も公開し、現場スタッフが長時間にわたる過酷な撮影で疲弊し、労働環境が改善されないことで過労死の危険性もあると訴えており、このまま企画を続けるにしても出演者だけでなく、スタッフの安全、健康に配慮した形で番組制作を行ってほしいと思いますね。
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- https://bunshun.jp/articles/-/51404
あばれるくんで初めて大笑いした