2月22日をもって解散したお笑いコンビ『プラス・マイナス』のボケ担当で、ピン芸人として再出発した兼光タカシさん(本名=兼光貴史 45歳)が、2日放送の『せやねん!』(MBS毎日放送)にVTR出演し、コンビ解散の裏側や現在の心境などを語りました。
岩橋良昌さんは1~2月にかけて自身のX(旧ツイッター)で、番組制作会社の社長から受けたパワハラ被害や、女優・真木よう子さんや『Hey! Say! JUMP』の中島裕翔さんから過去にエアガンで撃たれた等と、実名を挙げて様々な被害を訴えたことで大きな波紋を広げました。
これが原因で吉本興業との関係も悪化し、2月21日に岩橋良昌さんは吉本興業から無期限活動休止やSNSの使用禁止などを告げられたことで、芸人引退やコンビ解散を宣言し、翌日に吉本興業が契約解除を発表しました。
これによってピン芸人となった兼光タカシさんは番組で、『オール阪神・巨人』のオール巨人さん等のモノマネを披露しながら、「あのね、1週間前から急に暇になりまして(笑)。相方パンパンや、ホンマ」
などと自虐していました。
<↓の画像が、ピン芸人になった元プラス・マイナス兼光タカシさんの写真>
現在の心境については、「まぁ、もうやるっきゃないっていう感じです。みなさんがXで見ている環境と、僕も一緒ですからね。(コンビ解散も)それで僕も知りました。ああ、解散なんやと。(岩橋さんから)LINEはありました。『もう辞めるわ』『今までありがとう ごめん』みたいな。」「(電話が繋がらず)今も直接は話していない」
と語り、話し合いなどもなく一方的に芸人引退、コンビ解散を告げられたとしています。
その前にこれといった予兆も無く、急転直下でこのような結末となったことで驚いていると素直な気持ちを明かし、「前日までは劇場で漫才もして。Xの投稿を見て、何があったんやと。機嫌良く漫才やっていたのに、何があったんやと。切ないですよ、(コンビを)21年やって、奥さんみたいなもんじゃないですか。奥さんと21年結婚していて、LINEで『別れよ 頑張って』って終わることなくないですか?」
と語り、まだ現実として受け止めきれず、元相方には「なんでなん?」と言いたいとの思いを明かしていました。
それでもなんとか気持ちを切り替えて前を向き、「とりあえず、ピンでいただいた仕事を全力で頑張っていくという感じで。目標はプラス・マイナスの時にもらっていたギャラを超える。じゃないと、もうやってられないでしょう。給料超えて、やっと報われるじゃないですけど」
と語っています。
そして、元プラス・マイナス兼光タカシさんの心境告白に対してネット上では、
- 解散は急だけどSNSヤバいのはわかってたやろ。仕事も普通にしてるけどヤバい発言してたり。
おそらく休養ぐらいは覚悟してたかも。解散までとは思ってなかったかもだけど、あの精神状態じゃ・・・。 - 兼光は関西ローカルの座王とかでも活躍してたし、モノマネがあるからピンで食っていけると思う
- 兼光さんが気の毒すぎる、勝手にやめてLINEで謝るだけとか高校生のバイトじゃないのだから身勝手。直接あって謝るのが常識、人の批判する資格がない
- フリーザのモノマネで「岩橋さん、〇しますよ」って言ってほしい これでためらいなく客席が笑うようになった時が、本当の意味で兼光さんがピン芸人として認められた時だと思う
- 色々溜まってたんだとは思うけどもったいないね。なんかちょっと愚痴り始めたら止まらなくなって吉本退社、コンビ解散って、勢いでXで言ってしまって、取り返しつかないとこまで行ってしまったってカンジに見えた。
子供だったらゴメンでやり直せる可能性もあっただろうけど、大人の世界ではさすがにね…。 - 兼光はもう普通に喋ってるだけでちょこちょこフリーザに聞こえるから面白い
モノマネは食いっぱぐれ無さそうだし、1人でもやっていけると思うけど、プラスマイナスはやっぱり漫才が面白かっただけにホントに残念
などの声が上がっています。
高校の同級生同士で2003年に結成したプラス・マイナスは昨年、結成20周年を迎え、漫才関係で最も古い歴史を持つ『上方漫才大賞』で大賞を受賞するほど高い評価を受けており、直近まで劇場で1日11ステージをこなし、2月25日と3月8日には単独ライブも開催予定でした。
しかし、岩橋良昌さんが突然“爆発”してしまったことによりコンビ解散が決定し、岩橋さん曰く直近まで月収入は「200万円」だったそうですが、全て失うことになりました。
そんな岩橋良昌さんは昨年9月のインタビューで、周囲の芸人たちがどんどん活躍していく中で、自分たちは結果を残せていないことに対してイラ立ち、「芸人辞めて大阪に帰って自分の好きなことをして生きていくと決めて、『6月いっぱいで引退する。それ以上はスケジュール入れないでください』というところまで話していました。」
と告白しており、予兆のようなものはあったようです。
この時に兼光タカシさんは、岩橋良昌さんが本気で引退を決意している様子で、何を言っても響かないだろうと思い、特に何も言わずにそっとしておいたそうで、この時点で今後ピンで活動していくことなども考えていたといいます。
そうした中で上方漫才大賞を受賞したことによりコンビ解散を免れ、2人の関係性も良くなっていったそうですが、まさかの形で岩橋良昌さんが芸人を引退、コンビ解散が決定し、この騒動の一番の被害者である兼光タカシさんが不憫でならないですね。
兼光タカシさんは2022年1月に、慶應大学出身で会社員の一般女性(当時29歳)と結婚し、同年末には東京都内に3階建ての新居が完成しており、家を建てるにあたって35年ローンを組み、78歳まで漫才を続けなければいけないと語っていました。
新居の価格は「1億3,000万のちょっと下」と語り、住宅ローンの返済など色々と心配なことはあるかと思いますが、兼光タカシさんは元々、オール巨人さんなどをはじめとした様々な芸能人や、『ドラゴンボールZ』シリーズのキャラクター・フリーザなどのモノマネ芸に定評がありますし、これからさらに芸を磨いてピンでブレイクできるよう頑張ってほしいです。