『宝塚歌劇団』出身の女優・八千草薫さん(やちぐさ・かおる 本名=谷口瞳 88歳)が9日、2017年末にすい臓ガンが見つかり、2018年1月に手術を受けていたことや、今年に入り肝臓ガンも見つかったことから、しばらく芸能活動を休止することを発表しました。
八千草薫さんは所属事務所『柊企画』の公式サイトでコメントを発表し、「一昨年の年末にすい臓に癌が見つかりまして、昨年1月に手術をいたしました。術後は順調で去年は連続ドラマと舞台に出演させて頂きました。ところが今年に入りまして肝臓にも見つかり、主治医と相談しまして、この寒い季節と撮影期間の長い作品もありますので、今回は暫くお休みさせて頂き、治療に専念することと致しました。」
と、しばらく活動休止することを発表しています。
また、すでに決まっていたいくつかの仕事を降板、辞退することも報告した上で、「また番組を楽しみにして頂いておりましたファンの皆様には体調を整えまして、より一層楽しんで頂ける作品に参加出来るように帰って参ります。どうかお許し下さいませ。」
と綴っています。
<↓の画像が、八千草薫さんの活動休止コメント全文の写真>
八千草薫さんが降板した作品の一つは、4月から来年3月まで放送予定の脚本・演出家・倉本聰さんによる『やすらぎの刻(とき)~道』(テレビ朝日系)で、主人公・根来しの役を八千草さんが演じる予定でしたが急遽降板が決定し、代役を風吹ジュンさんが務めることをテレビ朝日が発表しています。
<↓の画像は、八千草薫さんの代役を演じる風吹ジュンさんの写真>
主人公の若いころを女優・清野菜名さん(24)、後半の晩年を八千草薫さんが演じる予定で、八千草さんの撮影はまだ行われていなかったため、撮り直しはなかったとのことです。
2017年4月期放送の石坂浩二さん主演『やすらぎの郷』の続編でもある『やすらぎの刻』は、昨年10月には撮影がスタートし、八千草薫さんも撮影に参加し元気そうな姿を見せていたといい、昨年12月の出演者顔合わせ、今年1月の番組PR用ポスター撮影に参加していたものの、最近になって体調不良を理由に降板を申し入れたといいます。
そして、テレビ朝日と倉本聰さん等が協議した結果、『やすらぎの郷』で石坂浩二さん演じる主人公の妻を演じた風吹ジュンさんを代役に起用したそうです。
『やすらぎの刻』は、『やすらぎの郷』のその後も描いた2層仕立ての作品となっていて、『やすらぎの郷』で八千草薫さんは戦前から活躍する女優で老人ホームの入居者・九条摂子役を演じ、八千草さんは一人二役を演じる予定でした。
<↓の画像は、“姫”こと九条摂子役を演じる八千草薫さんの写真>
テレビ朝日は「摂子としては予定通りご出演いただく」と説明し、同局関係者は摂子役について「体調が回復されたら撮影を再開したい」とコメントしており、摂子の出番は少ないことから、今後体調の回復状態を見ながら出演を続ける予定とのことです。
この発表を受けてネット上では、
- それまで休養と無縁だったってことがすごいな。ご本人の体調管理もそうだけど、ずっとオファーが絶えなかったということですよね。
- 品があって、穏やかな中に芯があって、可愛らしくて大好きな役者さん。ご快復を願っています。
- これは心配。映画にもドラマにもまだなくてはならない存在感のある女優さん。完全に治してお身体が許せばお元気な姿を見せください
- 88歳でがん手術。しかも難しいすい臓がん。
よく手術に耐えられるだけの体力あったなと思うけど、やっぱ、俳優は並みの体力ではできないんだろう。しかもこの歳で続けてるとなると。
復帰しようと思う気持ちががんを克服する力にもつながりそう。克服は難しくてもうまく付き合っていただきたい - 『執事 西園寺の名推理』すごく楽しみにしてました。上川さんとの絶妙なお二人の演技が大好きで役柄の百合子様は八千草さんしか無理な役です。昨年そんな大手術を受けられていたとは…
お身体大事になさって又あの可愛らしい八千草さんのお姿見せて下さいね。
などのコメントが寄せられています。
『スポーツ報知』によれば、八千草薫さんは2017年12月に人間ドックを受けたところすい臓ガンが見つかり、2018年1月に約7時間かけて摘出手術を受け、術後の回復は良好で、昨年8、9月には主演舞台『黄昏』にも出演していました。
その後も抗ガン剤治療や定期検診を受けていたそうですが、今年に入ってから肝臓付近にもガンが見つかり、八千草薫さんは治療を後回しにしてでも仕事を続けたいと希望したものの、医師から治療に専念するよう強く勧められたことで活動休止を決めたといい、今回の活動休止はあくまでも復帰を見据えての休養とのことです。
このようにスポーツ紙などは報じているのですが、昨年8月末に週刊誌『女性セブン』は八千草薫さんに異変が起きていることを報じており、今後が少し心配になります。
八千草薫さんは80歳を超えても精力的に活動し、昨年4~6月にはドラマ出演、その後7月からは主演舞台の稽古を行っていたのですが、夏には体調を崩しており、健康管理などのために毎日欠かさなかった散歩も見かけられなくなっていたそうです。
舞台関係者によれば、ドラマ終了後の昨年6月下旬に体調を崩して検査を受け、幸いにも大したことはなかったものの、稽古してはフラフラとなるという状態を繰り返しながら舞台初日を迎えたといいます。
また、稽古中には「体の熱が抜けない」「熱っぽい」などと言って、苦しそうな表情をすることが度々あったそうで、いつも冷却シートをおでこに貼り、首には冷たいタオルを巻いて過ごし、楽屋で点滴を打っていることもあったといい、「悲鳴のような声が楽屋の方から聞こえるとヒヤリとしました。命を削って舞台に上がっているというか…あの状態で舞台を一度も休まないというのは、さすがというか執念を感じました」
と舞台関係者は語っています。
<↓の画像は、舞台終演後にスタッフの手を借りて帰宅する八千草薫さんの写真>
その他にも、八千草薫さんの自宅の近隣住民によれば、八千草薫さんは愛犬と近所の公園を散歩するのが日課だったそうなのですが、最近では犬の散歩をペットシッターに任せるようになったといい、「この間、久しぶりに歩いているところをお見かけしたら、女性のお付きの人がご一緒でしたね。体がひと回り小さくなられたかしら。テレビや雑誌で見る印象とはだいぶ違う感じですね」
と明かしていました。
こうした話が昨年夏の時点で報じられており、八千草薫さんは体調不良になっても女優魂によって仕事を続けていたようです。
そうした中で、今年に入ってから新たに肝臓にガンが見つかり、治療に専念するために活動休止を決めたそうなのですが、八千草薫さんも1月で米寿を迎えているので、今はとにかく病気を治すことだけに専念し、肝臓ガンを克服してから仕事復帰をしてもらいたいです。
病気が治ったらまた以前のような姿をドラマや映画などで見せてほしいですね。