北ヨーロッパ・エストニア出身の元大関で、現役引退後はタレント・格闘家として活動の把瑠都さん(四股名=把瑠都凱斗[ばると・かいと]本名=カイド・ホーヴェルソン 33歳)が、エストニアに帰国し国会議員を目指すことを発表しました。
把瑠都さんは29日放送の特番『明石家さんまの転職DE天職』(日本テレビ系)に出演し、「2018年5月5日にエストニアに帰国することに決めました」と発表しており、故郷の村では消防のボランティア活動などしている暮らしぶりを公開した上で、「私が目指している仕事はエストニアの国会議員です」と明かしました。
さらに、「若手も田舎に戻ってくる環境をつくりたい。みんなが幸せになるように、大統領になりたい」という目標を語り、まずは来年4月の国会議員選挙に出馬し当選を目指すそうなのですが、把瑠都さんは国民的英雄で当選は確実視されており、現役大臣からも大きな期待がかけられています。
ちなみに、エストニアの人口は134万人(2008年の統計)で、奈良県などと同程度の人口となっています。
<↓の画像は、エストニアの大統領になりたいと語った把瑠都さんの写真>
なお、把瑠都さんは現役引退後にビートたけしさんら所属の芸能事務所『オフィス北野』に所属していたのですが、『スポーツニッポン』(スポニチ)の取材によると、関係者は「すでに退社しています。昨年から母国で事業を始めたいと言っていました」と語ったとのことです。
1991年に旧ソ連から独立したエストニア出身の把瑠都さんは2男1女の次男で、12歳の時に相撲を初体験し、それがきっかけで自宅近くにあった相撲道場で稽古を重ね、地元の高校卒業後に日本へ渡りました。
そして、2004年に初土俵を踏み、身長198センチの巨体を活かした相撲でスピード出世し、2005年には小錦さんと並ぶ史上3位タイというスピードで十両昇進を果たしました。
2006年の3月場所では43年ぶり4人目となる十両での15戦全勝で優勝し、その後ひざのケガなどに苦しめられるのですが、2008年9月場所で小結、同11月場所で関脇、2010年に大関昇進を果たし、2012年の初場所で幕内初優勝を果たしましたが、左膝半月板損傷などのケガが原因で2013年秋場所で現役引退しました。
<↓の画像は、現役引退発表時の把瑠都さんの写真>
引退後は格闘家に転身し、格闘技イベント『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015』で当時キックボクサーのピーター・アーツさんと対戦して判定勝ちを収め、2016年にも同イベントに出場し、プロレスラー・総合格闘家の藤田和之選手と高阪剛選手に判定勝ちをしましたが、ミルコ・クロコップさんにKO負けしました。
今年3月には、佐藤隆太さん主演の同性婚をテーマとしたドラマ『弟の夫』(NHK BSプレミアム)で連続ドラマ初出演するなど、引退後は幅広い分野で活躍していました。
<↓の画像は、ドラマ『弟の夫』に出演した把瑠都さんの写真>
そんな把瑠都さんが、エストニアに帰国し国会議員を目指すことが明らかとなりネット上では、
- 現実的かもね。日本でタレントやってても,すごく売れるってのも難しいだろうし,あの体格じゃ他の仕事もやりにくい。母国の方が生きていきやすいかも。奥さんもロシア人だし。
- たまにバラエティで見かけるときは、すごい人の好さそうな感じで好感度高かったです。第二の夢の為に、母国のために頑張ってください
- 母国のためにたくさん私財を投入しているんですよね。小さな事からコツコツとやっていく姿は国会議員に相応しいのかも。でも、テレビであのキャラが見られなくなるもの寂しい。
- いい決断だと思う。オフィス北野所属だから、今後の芸能活動の見通しが立てづらくなったというのもあるかもね。
- 弟の夫の時のインタビュー記事でも、エストニア文化での性の取り扱い方について語ってて。その時も『誰もが生きやすい時代になると良い』って言ってた。事務所の問題と退社時期が重なったから、色々憶測されるかも知れないけど、把瑠都さんは本当にずっと故郷に帰って政治家になる事を考えていたんだろうね。実家の隣人が火事で悲しい事になったのをキッカケに消防車を寄付、自身はボランティアで消防に携わる、素晴らしいよ。暖かな政治家になるだろうね。
などのコメントが寄せられています。
把瑠都さんは現役引退後もタレントとしてバラエティ番組などに出演していましたが、ビートたけしさんが『オフィス北野』から独立したことで事務所内でのトラブルが表面化し、大幅に事務所の社員が減るなどして先行き不透明な状況にあることから、このタイミングで帰国し、新たな夢に向かうというは良い選択なのかもしれないですね。
把瑠都さんは穏やかで優しい性格をしていて、昨年6月に『にじいろジーン』(フジテレビ系)に出演した際には、エストニアでゲストハウスを営む実家を訪問し、把瑠都さんについて母・ティーナさんは「子どもの頃から本当に優しい子だったの」と語り、日本で一緒に生活をしているロシア人の妻・エレナさんも「(子供が生まれて)さらに優しくなった」「(家事を)ものすごく助けてくれる」と人柄を明かしています。
<↓の画像は、把瑠都さんとロシア人の妻・エレナさんのツーショット写真>
ちなみに、こうした人の良さが災いし、現役引退後に妹から車の修理や経営をやりたいという人物を紹介され、この事業は儲かるのではないかと思って退職金4000万円の半分を出資したそうなのですが、半年後にはお金を持ち逃げされるという被害に遭っています。
そんな把瑠都さんはエストニア観光大使、エストニア消防団会長を務めており、5年前に故郷の村で火事が発生した際に消防車が無かったことから、把瑠都さんが自ら消防車を購入し、ボランティアで消防活動を行っているといい、まだ国会議員になれるかどうかは分かりませんが、当選したあかつきには国民や国の将来を考えた国会議員となりそうですね。
もし国会議員になった場合には仕事で忙しくなり、来日することもなかなか難しくなるかとは思いますが、今後またいつか元気な姿を見せてほしいと思います。