3月をもって大手芸能事務所『アミューズ』を退所し、同社が一部出資する新事務所『Co-LaVo(コラボ)』に移籍した俳優・佐藤健さん(さとう・たける 32歳)が、来年10月期にTBSの日曜劇場枠(日曜21時)で放送予定のドラマで主演することを、22日発売の週刊誌『週刊女性』が伝えています。
『週刊女性』によると、デビュー以来所属していた『アミューズ』から『Co-LaVo』に移籍した佐藤健さんは、「世界に発信できるような作品に出たい」と周囲に話し、現在は完全に仕事モードになっていてプライベートは二の次といい、複数の仕事のオファーが舞い込んでいるそうです。
その1つがTBSのドラマだそうで、「来年10月クールのTBS系で放送予定の『日曜劇場』に、佐藤さんの主演が内定したそうです。山崎豊子さんの小説『大地の子』が原作で、佐藤さんは波乱万丈の人生を送る中国残留孤児を演じるとのこと」
と、テレビ局関係者が明かしています。
小説家・山崎豊子さんの作品といえば、『花のれん』『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』などが有名ですが、中国残留孤児・陸一心(ルー・イーシン)の半生を描いた『大地の子』も代表作の1つで、1995年にNHKの放送70周年記念番組として、日中共同制作でドラマ化されました。
主演は上川隆也さんが務め、その他に仲代達矢さん、田中好子さん、児玉清さん、西村晃さん、宇津井健さん、牟田悌三さん、角野卓造さん等が出演し、初回の平均視聴率は14.7%、最終回で20.3%を記録しました。
『大地の子』は、山崎豊子さんが1000人以上の中国残留孤児に取材を行い、8年の月日をかけて作品を完成させ、NHKは原作を忠実に再現するためにドラマも4年かけて制作し、主演を務めた上川隆也さんのセリフは8割が中国語となっていました。
ちなみに、山崎豊子さんは当初、主演を演じる俳優は本木雅弘さんと考えていたそうなのですが、撮影シーンの3分の2が中国で行われ、4ヶ月以上にわたって中国の各地で撮影することから、当時まだドラマに出演したことが無かった上川隆也さんが主演に起用されました。
<↓の画像は、ドラマ『大地の子』で主演した上川隆也さんの写真>
『週刊女性』によれば、佐藤健さんが主演に内定した『大地の子』のリメイクドラマにも、上川隆也さんの出演が検討されているといい、「あくまでキャスティングの段階ですが、上川さんと小栗旬さんの名前が挙がっています。上川さんには前作の経験を生かして、佐藤さんやスタッフ陣にアドバイスして欲しいとの狙いがあるのでは」
と、前出のテレビ局関係者が明かしています。
<↓の画像は、上川隆也さんと小栗旬さんの写真>
このように『大地の子』のドラマ化に向けた準備が進んでいるものの、コロナ禍で予定している大規模な中国ロケが困難な状況にあり、もし年内に撮影が開始出来なかった場合には、放送時期がズレ込む可能性もあるそうです。
佐藤健さんはイケメン俳優として女性人気が高いだけでなく、俳優としても高い評価を受け、現在公開中の主演映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の2作も大ヒットし、2作の合計興行収入は50億円超え、観客動員数は356万人を突破し、日本映画史上初めて2作が連続でランキングの1、2位を独占しています。
佐藤健さんは今後、来年配信予定のドラマ『First Love 初恋』(Netflix)で女優・満島ひかりさんとW主演を務めるほか、今年10月1日公開予定の映画『護られなかった者たちへ』で主演することが発表されていますが、地上波の連ドラ主演は、2015年4月期に日曜劇場枠で初主演した『天皇の料理番』が最後となっています。
それだけに、『大地の子』での主演が事実とすれば大きな話題になること間違いなしで、中国での大規模ロケを予定しているとのことから、来年予定通り放送されるかは分かりませんが、重厚な作品になるかと思うので非常に楽しみですね。