聴覚に障害がありながら『鬼武者』のゲーム音楽や「交響曲第1番《HIROSHIMA》」などの曲を作曲したとして脚光を浴びていた佐村河内守さん(さむらごうち・まもる 51歳)は、昨年2月に、自作として発表していた曲がゴーストライターの代作によるものと発覚し、大きな騒動に発展することになりましたが、ゴーストライターを務めた作曲家の新垣隆さん(44)は騒動後にメディアへの露出を増やし、現在様々な活動をしている一方で佐村河内さんは、昨年12月にフジテレビ系で放送された『今年のニュース決定版!2014』のインタビューを受けたきり姿を現わしていません。
(↓の画像が、新垣隆さんの写真)
そんな佐村河内さんのゴーストライター騒動がドキュメンタリー映画化されることが先日「日刊スポーツ」によって報じられ、この映画を制作しているのはオウム真理教を題材にした映画『A』、『A2』等の映画を制作したドキュメンタリー映画監督・森達也さん(59)だということが明らかとなり、森監督は同紙の取材に対して「佐村河内氏と新垣氏との関係や、2人に対する見方が180度ひっくり返るようなものになる」と語っており、大きな注目を集めることになりました。
(↓の画像が、森達也監督の写真)
関係者によれば、撮影は昨年11月頃から極秘に進められ、佐村河内さんへのインタビュー、関係者の取材が行われており、配給会社は現時点で決まってはいないものの来年の劇場公開を目指しているとのことなのですが、この映画によって騒動を蒸し返し、更なるバッシングを受けることになる可能性もあるため、佐村河内さんがなぜ、このようなドキュメンタリー映画の制作に協力しているのか理由が気になるところです。
そして、その理由に関して佐村河内さんを知る関係者などは、新垣さんに対する復讐なのではないかと話しています。
これにネットでは、
- 一連の行為を正当化する映画なら如何なものかと
- 見方って今以上の事はないでしょ?悪い事を美化されても困る。こんな映画を作る事自体が問題だ
- どう表現するのかは知らんがドキュメンタリーの題材にしては趣味が悪い
- 事件や真実を伝えるっていうよりも、「便乗商売」って感じの方が大きいな
- 見方が変わるって、変わらんでしょう。最悪の虚言癖に監督が騙されたってこと
などのコメントがありました。
佐村河内さんはゴーストライター騒動によって数々の嘘が明らかにされ、完全に悪者となったことで騒動後に引きこもり生活をしているそうで、更にはこの騒動によって公演が中止となり、大阪市の企画会社「サモンプロモーション」に約6100万円の訴訟も起こされ、金銭面でもかなり厳しい状況にあると言われていますので、新垣さんに対する復讐の他にもこうした事情も関係しているのかもしれません。
果たして、佐村河内さんと新垣さんの見方が180度変わる可能性もあるという映画は、どのような仕上がりになっているのか気になるところですが、騒動からすでに1年以上が経ち世間の多くは新垣さんの味方で、一方の佐村河内さんは完全な悪者となっており、これをひっくり返すのはかなり難しいのではないでしょうかね…。
ちなみに、ゴーストライター騒動がドキュメンタリー映画化されることは、日本のニュースを報じている英語のニュースサイトでも報じられ、海外のネットユーザーからも「なぜ日本のメディアはこの詐欺師を立ち去らせないんだ。こんな嘘つきに注目するなんて、もうたくさんだ」「注目を集めたい子供なんだな」「全聾(ろう)でもなく、特別な音楽の才能もなかったのに、どうやってそんな人間を演じようと考えたんだろう。そんなことをしてもばれるのに!」等の批判的な声が寄せられており、映画公開スタート後に国内外で大きな波紋を呼ぶことになりそうです。