2024年前期放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『虎に翼』のヒロインが22日に発表され、女優・伊藤沙莉さん(いとう・さいり 28歳)が務めることが明らかとなり、ネット上では様々な声が上がっています。
NHKの発表によると、伊藤沙莉さんが主演する第110作目の朝ドラ『虎に翼』は、日本初の女性弁護士・裁判官・家庭裁判所長の三淵嘉子さん(みぶち・よしこ 1914-1984)をモデルにした作品で、実話に基づいた骨太なストーリーによって、様々な事件や裁判が解決されていく物語になっているとのことです。
三淵嘉子さんの半生をドラマ化するにあたり、激動の時代を生き抜いた女性法曹と仲間たちの波乱万丈の物語として再構成し、フィクションとして描くとしています。
脚本は、ドラマ『君の花になる』『恋せぬふたり』『Heaven?~ご苦楽レストラン~』『花のち晴れ~花男 Next Season~』のほか、映画『ヒロイン失格』『恋と嘘』『センセイ君主』『ホリック xxxHOLiC』など、数多くの作品を手掛けている脚本家・吉田恵里香さん(35)が担当します。
<↓の画像は、『虎に翼』でヒロインを演じる伊藤沙莉さん、脚本担当の吉田恵里香さんの写真>
『虎に翼』のヒロインに抜擢された伊藤沙莉さんは会見で、「ヒロインが決まってすぐには信じ難かった。すごくありがたく光栄なことなんですけど、『やった』というよりは『ホント?』みたいな疑いから入った。徐々に徐々に実感しています。道を切り拓く人は本当にすごくたくさんの苦労がある。強さも弱さも含め、人間らしく、その方を表現できたらと思います。」「私ごとですけど今年で29歳になるんです。そして、芸能生活20周年になる。節目の年に、ありがたいお仕事をやらせていただけて、うれしいです。なおさら頑張ります」
と意気込んでいます。
そして、伊藤沙莉さんが来年放送の朝ドラ『虎に翼』のヒロインに起用されたことに対してネット上では、
- 朝ドラはひよっこでも印象に残る良い役やってたけど、脇役が多いイメージだからヒロインとは驚き
- 楽しみ。朝ドラ『ひよっこ』で知って、NHKの夜ドラマの『いいね!光源氏くん』での演技も良かった
- 好きな女優さん。最近見た映画、ちょっと思い出しただけ良かった。伊藤さんの演技は文句無しなので、脚本にかかっていると思う
- ヒロインじゃなくて2番手か3番手位が良さそう
- 最近ほんと無名のっていうかちょっと売れる前の感じな人起用されなくなったね。すでに知名度がある人ばかり
- 若手の女優さんの中でも実力があり、コメディもシリアスでも両方いける有能な女優さん。
今迄はどちらかと言えば脇が多かったけど、今回朝ドラでヒロインを演じると言う事で、本当にどんな演技をしてくれるか興味津々。 - すばらしい原作と脚本と演出でありますように祈るばかり。純と愛、まれ、ちむどんなど、主演がほんっとうに可哀想だった
などの声が上がっています。
子役出身の伊藤沙莉さんは、2017年に有村架純さんがヒロインを務めた『ひょっこ』で朝ドラデビュー、それ以降は数多くのドラマや映画等に出演し、バイプレーヤーとして活躍していましたが、演技力の高さが評価されて近年は主演を務めることが増えています。
昨年は月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)でヒロインに抜擢されたほか、NHKドラマ『ももさんと7人のパパゲーノ』で主演、今年も3月放送予定の『キッチン革命 第2夜』(テレビ朝日系)、6月公開予定の映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』で主演し、まだ正式発表されていないものの、7月期にはテレビ朝日の火曜ドラマ枠(火曜21時)で放送予定のリーガルドラマでも主演し、織田裕二さんと共演するとの情報も出ています。
そして、2度目となる朝ドラ出演でヒロインを務めることになり、NHKの発表によると伊藤沙莉さんの起用は、オーディションではなくオファーだとしています。
制作統括の尾崎裕和さんは、伊藤沙莉さんをヒロインに起用した理由について、昨年主演した『ももさんと7人のパパゲーノ』での演技力に惹かれ、「この作品の主役は伊藤沙莉さんにやっていただきたいと私からお願いしました。魅力的な俳優さん、猪爪寅子の前向きさや明るさ、チャーミングさは伊藤さんしかいないと思いました」
と説明しています。
ちなみに、現在放送中の朝ドラ『舞いあがれ!』はオーディションで福原遥さんが起用され、今年度前期放送の『らんまん』はオファーで神木隆之介さん、後期の『ブギウギ』はオーディションで趣里さんがヒロインに抜擢されており、近年は東京で制作の前期がオファー、大阪で制作の後期はオーディションによる起用が続いています。
いずれも最近の朝ドラは、まだ知名度が低い新人女優らが起用される機会は無く、すでに活躍している役者が起用されることを巡っては賛否両論となっており、伊藤沙莉さんのヒロイン起用を巡っても物議を醸していますが、幅広い演技に定評がある方なので個人的には楽しみで、脚本もいい仕上がりとなっていることに期待したいです。