新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、7月24日に開幕予定の東京五輪の開催延期が検討される中、日本テレビの小杉善信社長(66)が23日に行った定例社長会見で、毎年8月に放送している恒例チャリティー番組『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』について言及し、「必ずやる」と宣言したことで物議を醸しています。
小杉善信社長は定例会見で、この状況でも『24時間テレビ』はやる?と記者から問われると、「全然やる予定です。もちろん。」と即答し、「やらないといけないという使命感を我々も持っていますので。どういう形になろうが、必ずやるという風に考えております」
と放送に対する強い意欲を見せており、現時点で放送しないという選択肢は無いようです。
<↓の画像は、日本テレビ・小杉善信社長の写真>
そして、小杉善信社長の発言に対してネット上では、
- 一所に人を集めない方が地球を救うのでは
- やらないといけない使命感よりも、感染しない、させない使命感を持ってほしい。
- 24時間TVの謎のフルマラソンにもまさか使命感をお持ちではないですよね…?!世間の声をもっと受け入れて下さい、お願いします!
- 使命感?自身は高見の見物で済むけど、現場の人々は感染リスクを負うことになる。
それが社長の使命感って、ちょっと違うんじゃない?他のやり方を考えるのが経営者の使命だと思うのだが・・・ - 何のやらないといけない使命感?それ以前にチャリティー番組なのにギャラ渡してたんだからもうやらなくてもいいんじゃない?
内容がパターン化してるし、進化が見られない。コロナ感染が広がらない使命感を持て。 - マラソンいらない。障害者の無謀なチャレンジもいらない。出演者のギャラいらない。お涙頂戴のドラマもいらない。
- 24時間テレビやる必要ある?無観客でやるにしても夏になったら猛暑やコロナウィルス収まる保証もないのに
そこでマラソンや街頭募金など感染リスクが高いことやってどうするの?
今年の6月までにコロナウィルス収束しなかったら中止も考えた方がいい。 - 使命感ではなく、収益として必須ということ。24時間TVのスポンサー企業が支払う日テレへの金額は、レギュラー放送時の2、3倍だという。
1本の番組で十数億円を稼げる番組は他にはなく、日テレにとってはドル箱番組。社会福祉?障害者?そんなものは二の次。 - やってもいいけどやり方は大幅に変えないとね。従来通りのやり方・企画はこの御時世あり得ない。世の為人の為にやるなら賛成する。
などの声が上がっており、批判的な声が圧倒的多数で炎上状態になっています。
24時間テレビは、1978年から40年以上にわたって放送されている日本テレビを代表する番組で、番組内容を巡っては「感動の押し売り」「感動ポルノ」として物議を醸しているほか、チャリティー番組と称して出演者には高額なギャラが支払われていることや、真夏の炎天下での長距離マラソンなど様々な点が問題視されています。
それでも番組視聴率は現在も15%超えを維持しており、昨年も平均視聴率16.5%(前年は15.2%)、集まった募金総額は「15億5015万8595円」(同8億9376万7362円)で歴代2位の金額でした。
日本テレビは24時間テレビだけで相当大きな収益を得ているとみられますし、多くの人が関わっていることもあって、そう簡単に番組中止という判断はできないのだろうと思います。
8月時点での状況にもよりますが、今年は会場の規模を縮小して無観客にしたり、チャリティーマラソンも例年とは違う形に変更するなど、新型コロナウイルスの感染拡大をさせないような対応をキッチリと行うのであれば、別に番組を放送するのは問題ないかと思います。
しかし、例年と同じような形で24時間テレビを実施するのであれば問題で、22日にさいたまスーパーアリーナで強行開催された格闘技イベント『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN~K’FESTA.3~』のように、世間から猛バッシングを受けるのは確実でしょうね。