結成15年以内の漫才師No.1決定戦『M-1グランプリ2023』の決勝戦が24日に行われ、『令和ロマン』が19代目M-1王者に輝き、賞金1,000万円を獲得しました。
今年のM-1には、史上最多エントリー数だった昨年の7,261組を1,000組以上も上回る8,540組がエントリーし、決勝戦には真空ジェシカ(人力舎)、さや香(吉本興業)、カベポスター(同)、くらげ(同)、ダンビラムーチョ(同)、マユリカ(同)、令和ロマン(同)、ヤーレンズ(ケイダッシュステージ)、モグライダー(マセキ芸能社)の9組が進出し、敗者復活枠ではシシガシラ(吉本興業)が初の決勝進出を決め、以上の10組で優勝を争いました。
今年の審査員は昨年に引き続き、ダウンタウン・松本人志さん、中川家・礼二さん、ナイツ・塙宣之さん、サンドウィッチマン・富澤たけしさん、博多華丸・大吉の博多大吉さん、山田邦子さん、2018年から審査員を務めていた落語家・立川志らくさんが審査員を降板し、元男闘呼組・前田耕陽さんの妻としても知られる海原やすよ・ともこのボケ担当・海原ともこさんが審査員として加入しました。
そして、決勝ファーストラウンドでは、決勝初進出でトップバッターを務めた令和ロマンが648点で3位、同じく決勝初進出のヤーレンズが656点で2位 2年連続3回目の決勝進出のさや香が659点で1位通過し、この3組が最終決戦進出を果たしました。
最終決戦は例年同様に、各審査員が最も面白かったコンビに1票を投票する形式で、山田邦子さん、富澤たけしさん、海原ともこさんはヤーレンズ、博多大吉さん、塙宣之さん、礼二さん、松本人志さんは令和ロマンに投票し、令和ロマンが19代目M-1王者となりました。
【M-1グランプリ2023 決勝戦の順位結果】(ファーストラウンドの得点/最終決戦の得票数)
- 1位:令和ロマン(648点/4票)
- 2位:ヤーレンズ(656点/3票)
- 3位:さや香(659点/0票)
- 4位:マユリカ(645点)
- 5位:真空ジェシカ(643点)
- 6位:カベポスター(635点)
- 7位:モグライダー(632点)
- 8位:ダンビラムーチョ(631点)
- 9位:シシガシラ(627点)
- 10位:くらげ(620点)
<↓の画像は、M-1グランプリの歴代優勝者>
そして、今年のM-1決勝戦の結果を受けてネット上では、
- 流石に3年連続非吉本はなかったか
- ヤーレンズだけは何がオモロいのかわからんかったから令和ロマンで本当に良かった
- 1本目さや香、2本目令和ロマンで妥当やったわ
- さや香ツッコミ何もしてないやん なんであんなネタ選んだんや
- さや香もっと面白いネタあるだろうに二本ともイマイチだった
- 最後、山田邦子がいい仕事した さや香が救われた
- 1番目でやって最終まで残るのは評価するよなあ でも1番爪跡残したのはヤーレンズかなあ
- ヤーレンズはベンジャミン・バトンとかラブストーリーは突然にとか知らない人もいそうなネタ入れてたのが惜しい
- ヤーレンズもボケ多くて面白かったけど最大爆発力は令和ロマンだったな これは審査員によってはどっちに転んでもおかしくなかった
令和ロマンはスタイル変えてきてさらに1本目を超えてきたのも勝てた理由かも - 3組ぐらい決勝に値しない芸人がいたことを除けば概ね満足できる大会だったね
- 今日のM−1で一番笑ったのが、山田邦子の『さや香の最後のネタ、全然良くなかった』という大谷翔平も真っ青のストレートな酷評コメント
などの声が上がっています。
令和ロマンのボケ担当・髙比良くるまさん(本名=髙比良直樹 29歳)、ツッコミ担当・松井ケムリさん(本名=松井浩一 30歳)は、それぞれ一浪の末に入学した慶應義塾大学のお笑いサークルで出会い、先輩と後輩で『魔人無骨』というコンビを結成、その後ケムリさんが吉本興業の養成所『NSC(吉本総合芸能学院)東京校』に入学することを機にくるまさんは大学を中退、揃ってNSCに入り、NSC時代からM-1に出場していました。
初出場した2017年は2回戦敗退、2018年は準決勝敗退、2019~2021年は準々決勝敗退、昨年は準決勝敗退となっていました。
そして、今年初の決勝進出でトップバッターを務め見事優勝を果たし、トップバッターが優勝するのは第1回の中川家以来2組目となっています。
この結果を受けてネット上では様々な声が上がっており、個人的にはヤーレンズの方がボケの数も多く面白いと感じたものの、令和ロマンも爆笑を取っていて接戦だったことから、この結果にも納得できます。
2年連続3回目の決勝進出で、昨年は2位だったさや香は最終決戦のネタが弱く、ラストには山田邦子さんが「全然良くなかった」とバッサリと切り捨てていましたが、そう言われても仕方がない内容だったので、来年また優勝を目指して新たなネタ作りに励んでほしいです。
今年のM-1は接戦となり、ネット上でも令和ロマンとヤーレンズはどちらが優勝してもおかしくなかったとの声も多く、これからそれぞれ仕事が激増するのは間違いないですし、来年以降の活躍に期待したいところですね。