漫才日本一を決めるお笑いコンテスト『M-1グランプリ2017』の決勝戦が3日に行われ、吉本興業所属の『とろサーモン』が優勝を果たして13代目王者となりました。
今年は4094組が『M-1グランプリ2017』に出場し、『キングオブコント2017』の王者・かまいたちを始め、 ゆにばーす、マヂカルラブリー、さや香、ミキ、とろサーモンの計6組が初のM-1決勝進出を果たし、和牛が3大会連続3回目、ジャルジャルが2大会ぶり3回目、カミナリが2大会連続2回目の決勝戦進出、さらに昨年まで2年連続で決勝進出を果たしたスーパーマラドーナが敗者復活戦から勝ち上がり、この計10組で優勝を争いました。
決勝1stラウンドの点数は以下となっており、和牛が1位、ミキが2位、とろサーモンが3位で勝ち抜けて最終決戦に進出を果たしました。
- 1位:和牛(653点)
- 2位:ミキ(650点)
- 3位:とろサーモン(645点)
- 4位:スーパーマラドーナ(640点)
- 4位:かまいたち(640点)
- 6位:ジャルジャル(636点)
- 7位:さや香(628点)
- 8位:ゆにばーす(626点)
- 9位:カミナリ(618点)
- 10位:マヂカルラブリー(607点)
そして、最終決戦で審査員7人中4人から票を得たとろサーモンが見事『M-1グランプリ2017』で優勝を果たし、残りの3票は和牛が獲得して準優勝、0票のミキは3位という結果となりました。
ちなみに、今年審査員を務めたのは、オール阪神・巨人のオール巨人さん、上沼恵美子さん、中川家の礼二さん、博多華丸・大吉の博多大吉さん、ダウンタウンの松本人志さん、春風亭小朝さん、渡辺正行さんでした。
初の決勝戦進出で『M-1グランプリ』優勝を果たしたとろサーモンは2002年7月に結成し、2006年の「第27回ABCお笑い新人グランプリ」で最優秀新人賞を受賞、その年の「オールザッツ漫才」でも優勝。
<『M-1グランプリ』で優勝したとろサーモン>
(左がツッコミ・村田秀亮さん、右がボケ・久保田和靖さん)
その後も様々なお笑いコンテストで優秀な成績を残し、2003年に初めて『M-1グランプリ』の準決勝に進出して以降、ほぼ毎年のように準決勝まで進出(準決勝の最多出場回数記録の10回)する実力派のコンビでしたが、決勝進出を果たしたのは今回が初で、出場資格ギリギリとなる結成15年(M-1グランプリの出場資格は結成から満15年以内)で悲願の優勝を果たしました。
優勝決定後にツッコミ担当の村田秀亮さん(ひであき 38歳)は、「ほんとずっとつらい思いしてきた。売れないまま終わっていくのかと思っていたけど…。本当にありがとうございます!」とコメントし、ボケ担当の久保田和靖さん(かずのぶ 38歳)は泣く演技を披露した上で、笑顔で「ジーザス。神よありがとう!」と喜びを表現していました。
<優勝トロフフィーを手にし喜ぶとろサーモン>
そして、今年の『M-1グランプリ2017』に対してネット上では、
- 今年は上位5組くらいまではどれも面白かった。トレンディエンジェルの時より良かった。
- 今回は本当に差がなかった。でも獲るか獲れないかで、その後の芸人人生は大きく変わるのかもしれないけど。でもとろサーモンは色々ぶっ込んで勝ったのは凄い!グランプリおめでとう!
- 今年はレベルが高かったな。最後は審査員の好みの差かな
- 今年は僅差でどれも面白かった。とろサーモンおめでとう!
- 今年はレベルが高かった!上沼さんズバズバ言い過ぎだけどまぢかるらぶりーは確かに微妙だった。ゆにばーすとミキが爪痕残した感じがする。声デカイから好み分かれる個人的にはミキが好きだった!総書記!和牛も好きだ!3組レベル高かった!
- 今回は上位の差が本当に拮抗していて、審査員の人たちも大変だったと思う。とろサーモン!おめでとう!!和牛、ミキ、また来年頑張れー!!
- とろサーモンおめでとう!和牛とどっちかなーと思ったけど、ここまで来ればもう好みの領域だよね。ずっと面白かったのにずっと決勝行けないのが不思議で仕方なかった。スカシ漫才やり始めた頃から好きだったよ。和牛は今年新境地見せれたと思う!来年に期待大!ミキもまだまだ発展途上だし、今田が言っていたように歴代最高クラスの戦いでした!来年も楽しみです!
などのコメントが寄せられています。
例年『M-1グランプリ』の結果に対して不満など、否定的な声が多く上がる傾向にあるのですが、今年は最終決戦に進出を果たした3組ともにレベルが高かったという声が多く見受けられ、悲願の優勝を果たしたとろサーモンに対しては多くの賛辞が送られています。
ネット上でも寄せられているように、残念ながら優勝を逃した和牛とミキも面白く、今年はかなり僅差でとろサーモンが優勝となったのではないかと感じます。
とろサーモンは結成15年の中堅コンビで、バラエティ番組で目にする機会も比較的多くあるのですが、優勝を果たしたことでこれから仕事が激増し、どこまでブレークすることができるのか楽しみなところですね。