漫才日本一を決める『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)の決勝戦が22日に生放送され、『ミルクボーイ』が第15代M-1王者となり、賞金1000万円を手にしました。
今年のM-1グランプリ2019には5040組がエントリーし、『インディアンス』『ミルクボーイ』『オズワルド』『見取り図』『かまいたち』『ぺこぱ』『からし蓮根』『ニューヨーク』『すゑひろがりず』の9組が決勝に勝ち進み、『和牛』が敗者復活戦の視聴者投票でダントツトップで決勝出場を決めました。
審査員は、上沼恵美子さん、オール阪神・巨人のオール巨人さん、ダウンタウン・松本人志さん、中川家・礼二さん、サンドウィッチマン・富澤たけしさん、落語家・立川志らくさん、ナイツ・塙宣之さんの7人が務めました。
決勝1stラウンドでは、『ミルクボーイ』がM-1史上最高となる681点で1位、『かまいたち』が660点で2位、『ぺこぱ』が3位で最終決戦へ進み、敗者復活の和牛は652点を獲得し、9組目終了時点まででギリギリ3位に入っていたものの、ラストにネタ披露した『ぺこぱ』がわずかに上回り、今年は最終決戦には進めず姿を消しました。
<↓の画像が、決勝1stラウンド1位『ミルクボーイ』の写真>
<↓の画像が、決勝1stラウンド2位『かまいたち』の写真>
<↓の画像が、決勝1stラウンド3位『ぺこぱ』の写真>
そして、最終決戦では3組が順にネタを披露し、7人の審査員による投票が行われ、『ぺこぱ』が0票、『かまいたち』が1票、『ミルクボーイ』が6票を獲得して第15代M-1王者に輝きました。
【M-1グランプリ2019 最終順位】
- 1位:『ミルクボーイ』 1st681点/最終6票
- 2位:『かまいたち』 1st660点/最終1票
- 3位:『ぺこぱ』 1st654点/最終0票
- 4位:『和牛』 652点
- 5位:『見取り図』 649点
- 6位:『からし蓮根』 639点
- 7位:『オズワルド』 638点
- 8位:『すゑひろがりず』 637点
- 9位:『インディアンス』 632点
- 10位:『ニューヨーク』 616点
そして、今年のM-1グランプリ2019の決勝結果に対してネット上では、
- 決勝の3組はどれもネタもキャラも特徴があって面白くて甲乙つけがたいくらいの接戦だった。
でも1本目のネタの面白さと笑いの勢いで優勝を掴んだように思うし、初めてミルクボーイのネタを見たけど本当に面白かった。 - 今年はレベル高かった!3組とも誰が優勝でもおかしくなかったと思う!
ミルクボーイは2本とも似たようなネタであったにも関わらず、飽きさせない実力がありったね!おめでとうございます!! - ミルクボーイは出てきた瞬間、昭和感丸出しで、M-1には馴染まないかと思ったが、ボケとツッコミの間合い、ツッコミの畳みかける口調が最高に面白かった。
1本目、2本目がコーンフレークとモナカの違いだけだったが、笑いがこみ上げた。今年一番笑ったし、チャンピオンに異論なし。 - ここ何年か、上手いなぁと感じるコンビはいても、腹が捩れるくらいに笑った事ってなかった。
今回は久々に漫才というもので涙が出るくらい大笑いできた。本当に面白かった。優勝&M-1史上最高得点おめでとう - ミルクボーイは、二本同じようなネタで揃えての、真っ向勝負のネタは見てて気持ちよかったし、上沼さんの涙は難しい審査を物語っていたと思う。三組とも素晴らしかった!!レベルの高い決勝だった。
などのコメントが寄せられています。
今年のM-1グランプリ2019で見事1位となり、第15代王者となった『ミルクボーイ』のボケ担当・駒場孝さん(こまば・たかし 33歳)、ツッコミ担当・内海崇さん(うつみ・たかし 34歳)は大阪芸術大学・落語研究会の出身で、吉本の劇場『baseよしもと』のオーディションを受けるにあたって2007年7月にコンビを結成しました。
<↓の画像左がボケ・駒場孝さん、右がツッコミ・内海崇さん>
吉本の養成所『吉本総合芸能学院(NSC)』に通うことなく吉本興業入りし、今年の『第8回 関西演芸しゃべくり話芸大賞』でグランプリを受賞、これまでのM-1グランプリの成績は準々決勝が最高で、今年初の決勝進出でした。
『ミルクボーイ』は肯定と否定を繰り返す“リターン漫才”を得意とし、今回のM-1グランプリでも1stラウンドではコーンフレーク、最終決戦ではモナカを題材としたネタを披露し、審査員7人から非常に高い評価を受けていました。
1stラウンドの得点は、上沼恵美子さんが98点、松本人志さんが97点、中川家・礼二さんが96点、サンドウィッチマン・富澤たけしさんが97点、立川志らくさんが97点、ナイツ・塙宣之さんが99点、オール巨人さんが97点と、全員が96点以上の高得点をつけ、M-1史上最高得点で1位通過しています。
1本目と2本目のネタにそこまで大きな変化が無かったにも関わらず、2本目のネタも爆笑を生み、今年の結果に対してネット上では納得、異議なしとの声が多く上がっているのですが、確かに『ミルクボーイ』のネタは癖になる面白さがありましたし、非常にテンポも良かったことから今年のM-1王者に輝いたのは納得です。
『ミルクボーイ』は、M-1が今年初のテレビ番組での漫才披露だったと語るほどメディアへの露出が少なく、芸歴10年以上にも関わらず知名度が低かったコンビですが、今回のM-1で披露したネタで爆笑を生んだことでファンも激増し、来年はテレビなどに引っ張りだこ状態になることは間違いないので、このチャンスを活かして人気コンビになっていってもらいたいですね。