夏恒例のチャリティ番組『24時間テレビ』(日本テレビ系)は今年も放送されるようなのですが、会場探しが難航しピンチに直面していると『東京スポーツ』(東スポ)が報じています。
東スポによると、『24時間テレビ』はこれまでメイン会場として日本武道館(東京・北の丸公園)を使用してきたものの、例年番組を放送する8月20日過ぎの土日は今年使用が不可能で、放送時期をズラすか会場を変更する必要が出てきているとのことです。
<↓の画像は、『24時間テレビ』の会場・日本武道館の写真>
日本テレビ関係者は今年の『24時間テレビ42』について、「今年は8月24、25日の予定なのですが、いつもの日本武道館では25日から世界柔道が行われる。その後は来年の東京五輪に備えて改修工事に入るというんです。代替会場を探しているのですが、これがなかなか見つからなくて…」
と語っています。
東京五輪開催を来年に控え、今年は各競技のテスト大会が実施されることから、五輪会場となる日本武道館では8月25日~9月1日にかけて柔道の世界選手権が開催され、『24時間テレビ』の放送日と完全にバッティングしてしまっています。
これを受けて日テレ側は放送時期を繰り上げるという選択肢もあるのですが、別の会場探しも視野に入れているそうで、日本武道館近くからいくつかの会場を候補として上げ検討しているものの、例年のように多くのスタッフや視聴者が集まることが可能な場所となると限られます。
会場選びに大きく関わってくるのが番組のメイン企画であるチャリティーマラソンだといい、事前にコースの撮影許可申請や警備対策の書類を監督官庁に提出する必要があるそうです。
番組制作会社の関係者は、「ランナーによって毎年コースを少しずつ変えてはいるものの基本は同じなんですよ。一番の見せ場となる武道館周辺は毎回、大勢の見物人でごった返しますが、管轄するのは長年の付き合いがある麹町署。でも会場が変われば、当然警察署も変わりますからね」
と語っています。
現時点で有力候補となっているのは、東京・墨田区の両国国技館だというのですが、ここは五輪のボクシング会場となり、今後耐震工事を予定していることが判明したそうで、現在は両国国技館側と調整を行っているところだといい、もしも国技館との調整がうまくいかなかった場合として、東京・有明の東京国際展示場を検討しているとのことです。
そして、この報道に対してネット上では、
- 止める勇気も必要だよ。
- 無理に大きな会場でやらなくてもいいと思うし、マラソンもやらなくてもいいと思う。日テレの中で一番大きなスタジオでやればいいんじゃないの?
- ギャラが発生するチャリティーマラソンなんてやめれば良い 警備やサポートにもお金かかる 募金額より経費の額が高いのではないか?
- これを機にリセットしたらいい。出演者は全てノーギャラで出てもらう純粋なチャリティ番組にするも良し、番組自体をやめても良し。充電期間と称して一時休止して出直してもいいし。
- 24時間テレビはもともと何の為の番組なのか、コンセプトがよく分からなかったので、無理にやらなくてもいいと思う。
それにマラソンはもっとも無意味だから、やらない理由が出来て、よかったと思う。 - どーしてもやりたければ他局の感謝祭みたいな感じでやればいい。まぁ、世間はやらなくていいと思う方が多いと思う
- もう大掛かりにやる必要もないです。昔は募金方法が限られていたけど、今じゃスマホで十分でしょう。オリンピック、パラリンピックを控えて、違う方法を模索しても良いと思います。
などのコメントが寄せられており、今年は『24時間テレビ』を中止にしてもいいのではという声も多く見受けられます。
『24時間テレビ』が会場として日本武道館を初めて使用したのは、3回目の1980年だったようなのですが、1991年には日本武道館の改修工事や世界陸上の独占放送が重なったことを受けて、放送を7月末に繰り上げたほか、会場も東京都庁舎をメイン会場として使用しています。
最近では2009年に、東京ビッグサイトをメイン会場として使用しており、過去にも日本武道館以外をメイン会場として使用したことがあるので、もし日本武道館での開催が無理なのであれば、番組を中止にするのではなく別会場を見つけての開催となるでしょうね。
しかし、『24時間テレビ』に対して世間からは冷めた反応が多く上がっており、番組視聴率も低迷していることから、そろそろ番組のテコ入れなどは必要かと思います。
昨年の『24時間テレビ』では、人気タレントのANZEN漫才・みやぞんさんがチャリティーマラソンのランナーに抜擢され、大きな注目を集めたのですが、番組の平均視聴率は15.2%、瞬間最高視聴率は34.7%(ともに関東地区)で、2017年は平均18.6%、瞬間最高は40.5%を記録しており、大幅ダウンという結果になっていました。
<↓の画像は、昨年チャリティーマラソンに挑戦したANZEN漫才・みやぞんさんの写真>
昨年はマラソンだけでなく、自転車、水泳を混ぜたトライアスロン形式を取り入れていたのですが、みやぞんさんは最高気温37度という猛暑の中でのマラソン挑戦となっていたため、番組に対しては批判の声が噴出していました。
そのため、会場変更と同時に番組企画の見直しなども検討してもらいたいと思いますね。