今年の『第65回日本レコード大賞』の大賞候補となる優秀作品10曲など、各賞の受賞者と曲が発表され、ネット上では様々な声が上がっています。
今年のレコード大賞候補の優秀作品を受賞したアーティストは10組中6組が初選出となっており、まだ日本デビューしていない韓国の5人組ガールズグループ『NewJeans(ニュージーンズ)』が、昨年12月リリースの曲『Ditto』で優秀作品賞を受賞しています。
同曲はオリコンの週間ストリーミングランキングで初登場6位、同曲を収録した今年1月リリースのシングル『OMG』の輸入盤も2位にランクインしたほか、オリコンの集計では国内でのサブスク再生回数が配信19週目で1億回を突破し、海外の女性アーティストとしては歴代最速記録となっているのですが、レコ大は各賞の審査対象について「原則として日本国内で発表された作品」としています。
しかし、『スポーツニッポン』(スポニチ)は今年の審査について、「日本を拠点としない配信も『発表』とする解釈に広げた格好」とし、レコ大を主催する公益社団法人『日本作曲家協会』の関係者は「外国語の歌だからといって排除する時代ではなくなった」と語っていると報じています。
<優秀作品賞>(受賞者・楽曲)
新しい学校のリーダーズ:『オトナブルー』
Ado:『唱』
市川由紀乃:『花わずらい』
imase:『NIGHT DANCER』
JO1:『Trigger』
純烈:『だってめぐり逢えたんだ』
NewJeans:『Ditto』
BE:FIRST:『Mainstream』
Mrs. GREEN APPLE:『ケセラセラ』
緑黄色社会:『サマータイムシンデレラ』
<新人賞>
木村徹二
FRUITS ZIPPER
僕が見たかった青空
LIL LEAGUE
<最優秀歌唱賞>
JUJU
<特別賞>
ano(あの)
呪術廻戦
NewJeans
<特別国際音楽賞>
YOASOBI
ENHYPEN
今年の各賞受賞者・作品発表を受けてネット上では、
- 日本デビューしてないグループまでがノミネートされるならもうレコード大賞はなくてもいいかな
- HYBEアーティストへの忖度が目につくけど、裏でお金動いてるの?
- 今年の大賞は今だにヒットしているYOASOBI一択になるはず。それが候補にもならないとは…
- あれだけの大ヒットだったYOASOBIのアイドルが大賞候補にもならない時点で、この賞の評価方法や仕組み自体がもう時代に追いついていないと言うこと
- 他のグルーブがどうこうではなく、単純にYOASOBIがノミネートされていない理由を知りたい
- デビューしてない韓国のグループに新人賞とは…日本レコード大賞て日本人の歌手の為なのでは…?もうオワコンやな
もう、韓国の歌手に頼るしかない、日本レコード大賞もNHKの紅白歌合戦も終了すべきやな - 大賞を獲った人を叩くような流れだけにはなりませんように。選ばれた人には純粋におめでとうって言いたい
- 韓国人グループや韓国語歌詞も含めるならば、日本レコード大賞や日本作曲家協会は何のために存在するのかという話。日本の歌謡界発展のために存在する訳じゃないってことね。
などの声が上がっています。
日本レコード大賞の審査基準は、「作曲、作詩、編曲を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著な作品とする。優れた歌唱によって活かされた作品で大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映、代表したと認められた作品に贈る。審査対象は優秀作品賞に選ばれた作品とする。」
としています。
大賞候補となる優秀作品賞の審査基準は、「大衆の強い支持を得、芸術性、独創性、企画性に優れ、その年度を反映したと認められた作品に贈る」
とされています。
ただ、この審査基準も『NHK紅白歌合戦』と同様に非常に曖昧なもので、毎年そこまでヒットしたとは思えない楽曲が数曲含まれていたり、大ヒットしたにも関わらず選出されないといったことがあり、今年で言うと2人組ユニット『YOASOBI』の曲『アイドル』がロングヒット中で、先月末時点でオリコン集計によるストリーミング再生回数が28週目で5億回を突破し、史上最速記録を更新するなどしています。
同曲は海外でも高い評価を受けており、今年を代表する1曲であることは間違いないものの、今年のレコ大では優秀作品賞には選ばれず、3年前に新設された特別国際音楽賞とメンバーのAyaseさんが作曲賞を受賞するのみとなっています。
その一方で、まだ日本デビューしていないNewJeansが優秀作品賞を受賞し、日本でもヒットしたことは間違いないものの、これまでのルールを変えての選出ということで疑問の声が上がるのは当然ですし、これによってさらなるレコ大の権威失墜に繋がるとみられますが、今年選出された作品の中から一体どれが大賞に選ばれるのかに注目したいところです。