今年で60回目を迎える音楽賞『日本レコード大賞』(通称:レコ大 主催:日本作曲家協会)の各賞の受賞作品が16日に発表され、今年はどの作品が大賞を受賞するかと予想が繰り広げられています。
発表によると、今年の大賞を争う優秀作品賞を受賞したのはこの10作品となっています。
- AKB48『Teacher Teacher』
- 欅坂46『アンビバレント』
- SEKAI NO OWARI『サザンカ』
- DA PUMP『U.S.A.』
- TWICE『Wake Me Up』
- 乃木坂46『シンクロニシティ』
- 西野カナ『Bedtime Story』
- 氷川きよしさん『勝負の花道』
- 三浦大知さん『Be Myself』
- 三山ひろしさん『いごっそ魂』
最優秀新人賞を争う新人賞は、アイドルグループ『STU48』、『BiSH』、『Chuning Candy』の3組に加えて、イケメン演歌歌手・辰巳ゆうとさんが選ばれています。
この他に最優秀歌唱賞はMISIAさん、特別賞は、小室哲哉さん、米津玄師さん、サザンオールスターズ、DA PUMP、最優秀アルバム賞には米津玄師さんの『BOOTLEG』が選ばれています。
優秀作品賞に選出されたDA PUMPの『U.S.A.』は、ダンスの振り付けも含めて“ダサかっこいい”として大きな注目を集め、YouTube上の公式ミュージックビデオ(MV)の再生回数はすでに1.1億回を突破、配信ダウンロード数は67万を突破し、今年を代表するヒット曲になっており、2002年以来16年ぶりとなる『第69回NHK紅白歌合戦』への出場も決定しています。
『U.S.A.』は、1992年にイタリアのユニット『Joe Yellow(ジョー・イエロー)』が発表の同名ユーロービート曲のカバーで、これまでレコ大は外国人が作曲した楽曲が大賞を受賞したことがないため、もしも『U.S.A.』が大賞を受賞すると史上初のことになります。
しかし、昨年大賞を初受賞した乃木坂46も強く、今年受賞の『シンクロニシティ』はCD出荷数が148万枚、MV再生回数は1830万回を突破するなどし、秋元康さんがプロデュースを手掛けているグループでは、AKB48が2011年と2012年に2連覇を達成しており、これに並ぶかどうかが注目されています。
また、昨年に引き続き紅白出場を決めたTWICEも非常に人気が高く、『Wake Me Up』は初週売り上げ枚数が26.3万枚でオリコン初登場1位を獲得し、日本デビューから3作連続1位、さらに初週売り上げ20万枚突破を達成し、これは海外アーティストとしては史上初の快挙となっており、MV再生回数も3300万回を突破しています。
K-POPグループがレコ大の優秀作品賞に選出されるのは、2011年のKARA『GO GO サマー!』、東方神起『Why?』以来7年ぶりとなります。
この他のアーティストも大賞に選ばれる可能性は十分あると見られるのですが、この10曲の中だとやはりDA PUMPの『U.S.A.』だろうと予想する声が非常に多く、ニュースサイト『日刊サイゾー』などは8月の時点で、『U.S.A.』が大賞を受賞する可能性は十分あると報じていました。
レコ大は所属事務所の力関係に大きく左右される賞と言われているほか、『週刊文春』にはお金で審査員を買収したと報じられたグループもあるのですが、DA PUMPが所属している『ライジングプロダクション』は『エイベックス』などとの関係が深く、『バーニングプロダクション』との関係も良好で音楽関係の事務所としては比較的強い力を持ち、レコ大とも非常に密接な関係にあると言われています。
複数の所属アーティストがこれまでにレコ大で賞を受賞しており、フェアリーズや西内まりやさんらは最優秀新人賞を受賞した過去があります。
DA PUMPはデビュー翌年の1998年に優秀作品賞を初受賞し、その後も2000、2001、2003、2004年に優秀作品賞を受賞していますが、これまで大賞に選ばれたことはありません。
DA PUMPは昨年デビュー20周年を迎え、今年前作から3年8ヶ月ぶりにリリースした『U.S.A.』が大ヒットし、「ダサかっこいい/U.S.A」は今年の『2018 ユーキャン新語・流行語大賞』の候補30語にも選出され、ボーカルのISSAさんはかねてから交際の女性と結婚など、様々な良いことが重なっているタイミングなので、今年レコ大で大賞を受賞し、紅白出場という最高の流れになりそうな気もします。
一方で、DA PUMPと同じ事務所の後輩・三浦大知さんも、大賞受賞の噂が出ながら逃しているので、楽曲がそこまで大ヒットしたという印象はありませんが、大賞を獲る可能性は十分ありそうです。
ヤラセ、デキレースなどと言われるレコ大ですが、果たして今年はどのような結果になるのか、12月30日17時半からTBS系で放送の『第60回輝く!日本レコード大賞』に注目したいところですね。