日本テレビ系の読売テレビが制作する生放送の音楽特番『ベストヒット歌謡祭』が今年は中止し、放送されないことが正式発表されました。
『全日本有線放送大賞』を前身とする『ベストヒット歌謡祭』は、2003年から毎年11月の年1回、約2時間にわたって放送している音楽特番で、司会は2008年まで堺正章さんと藤原紀香さん、2009年以降は宮根誠司アナウンサー、ウエンツ瑛士さん等が務めています。
会場は大阪のフェスティバルホールや大阪城ホールが主に使用され、2000~1万人ほどの観客を入れて毎年開催されてきましたが、今年は新型コロナウイルスの影響で開催は困難と判断し、中止が決定したといいます。
読売テレビは開催に向けて、様々なケースを想定して模索したものの、「安全性を十分確保できなくなる事態が予見されること、多くの出演者・スタッフの東阪をはじめとした長距離移動が、感染リスクにさらされる可能性もあること等を考慮し、今年度の開催は困難と判断して休止する事に決定いたしました」
と、放送中止の理由を説明しています。
そして、「来年度以降も『ベストヒット歌謡祭』を多くの方々と作り上げ、ご覧いただくための苦渋の決断であるとご理解下さい。コロナに打ち勝ち、再び関西の地からアーティストの歌声・パフォーマンスをみなさまにお届けすることができると信じています」
とコメントしています。
ベストヒット歌謡祭中止の発表を受けてネット上では、
- 夏の音楽特番は各局開催してたのになぜ?
- 日テレが24時間テレビを強行した一方で、読売テレビは賢明な選択をして、歌手には気の毒だけど正しい判断だと思う
- 日テレとは違って、恒例番組でも状況に応じて柔軟に中止も決定出来る決断力が素晴らしい。
- 残念な部分もあるけど、今年はそんなに大きなヒット曲もなかったし、無理に開催しなくてもいいんじゃないかな。
- 今年売れた人はあんまりテレビに出る機会がなさそうね。ちょっとかわいそう
- 年末年始は音楽特番尽くしだけど、どうなる?
- 紅白は無観客で開催されるみたいだけど、Mステスーパーライブやレコード大賞あたりはどうなるんだろ
- これを機に秋元系グループとジャニーズ系ばかりが出る音楽番組は見直すべき
- 歌手や観客の問題と言うより、スポンサーがつかないのではと想像してみる。夏よりもどの企業もだんだん赤字額が明確になってきているので
- コロナの影響でスポンサーマネーが10月改編期以降、激減されているって聞くからね。
金のかかる割には視聴率がそう高くない番組は、コストパフォーマンスに見合わないとして駆逐されていくかもね。 - 今年の初めは、生活様式が一新されてしまうような世の中になるとは思いもしなかった。まだ終わりではないけど、辛いニュースが多い一年だった。
- その年に活躍したアーティストはほんの2~3組で、あとは、ジャニタレ、AKB関係、EXILE関係がほとんどだから番組の主旨とはかなりズレてる
そういう意味では開催する必要もないんじゃないかな
などの声が上がっています。
9月には日本テレビ系で、8時間の生放送特番『THE MUSIC DAY 人はなぜ歌うのか?』を放送し、会場も例年通り幕張メッセを使用していましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために無観客での実施となりました。
他にも、TBS系では『音楽の日』、フジテレビ系では『FNS歌謡祭』、テレビ朝日系では『ミュージックステーション』の特番、テレビ東京系では『テレ東音楽祭』などと、各局で音楽特番が夏以降に放送されています。
そのため、『ベストヒット歌謡祭』も例年とは違う形にすれば放送できたのではと思いますが、現在の状況を見て無理に開催しないというのは賢明な判断かもしれないですね。
例年は11月に『ベストヒット歌謡祭』が放送され、そこから年末にかけて各局で音楽特番が放送となりますが、今年は『NHK紅白歌合戦』が無観客での開催となり、その他の番組も様々な対策をとった上で放送するのか、それとも中止とするのか各局の対応に注目したいところです。